1-0.葬儀・葬式

2020.05.04

葬儀の種類や特徴を詳しく解説!葬儀を選ぶポイントもご紹介

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時代によって、ライフスタイルや価値観の変化とともに葬儀の形も変わります。

近年はさまざまな葬儀の種類や形、内容があり、故人や遺族の想いによってどんな葬儀とするかも多種多様です。

今回は現代における葬儀の種類について、種類別に詳しく解説します。

さまざまな葬儀の種類やその特徴、どうやって選ぶべきかなどをお話します。

【形式別】葬儀の種類

数珠を手にして座る人々

まずは形式別に葬儀の種類をご紹介します。

一般葬

従来型の一般的なお葬式の形。

お呼びする方の範囲が広いのが特徴で、比較的大規模なお葬式です。

遺族、親族、友人知人のほかに、会社関係、地域の方などにも参列いただいて故人を見送ります。

通夜を行い、翌日に告別式、火葬と2日間の日程で進むのが一般的です。

家族葬

家族葬とは遺族や親族、故人と親しくしていた友人など、参列する方を限定した形で、故人と関係が深かった方達のみで見送る葬儀です。

一般葬よりも範囲が狭く小規模になり、参列していただきたい方のみにお声掛けします。

お葬式へ参列していただく範囲は、故人の交友関係や遺族の考え方、親族とのお付き合いの度合いなどによってさまざまです。

自宅葬

自宅葬とは、故人や喪主の自宅で行う家族葬のことです。

「住み慣れた我が家で最期の時間を過ごしたい」という故人・遺族の希望や、小規模の家族葬が増えてきたことから自宅葬を選ぶ方も増えてきました。

自宅を会場として使用するので、会場を借りる費用などを抑えられるメリットがあります。

しかし、事前の準備や手配、片付けなどは自分たちで行う必要があり、周囲の理解を得ることも重要です。

密葬

密葬とは、遺族や親族、故人が親しくしていた方などを中心に少人数、小規模で行う葬儀です。

ここまでは家族葬と似ていますが、密葬では後日に一般会葬者向けの本葬(お別れの会、偲ぶ会など)を行います。

故人が有名人で、一般葬を行うとあまりに大規模な葬儀になってしまう場合などに行われます。

社葬・団体葬・合同葬

会社の創業者や経営者が亡くなった際に、会社として行う葬儀を「社葬」といいます。

全社員にはもちろん、取引先や関係者などにも広く告知して行います。

社葬は故人への弔意を示す場であるのと同時に、経営者の逝去に伴う事業継承を社会的に広く認知してもらうのが目的です。

遺族が行う一般的な葬儀とはまた違った目的もあるため、社葬を行う前に遺族や親族のみで密葬を行う場合も多くあります。

「団体葬」とは、会社や団体が主催して行う公的な葬儀のことをいいます。

「合同葬」は、企業と遺族が合同で葬儀を主催し、個人葬と本葬を一緒に行う葬儀です。

福祉葬・市民葬

福祉葬とは、生活保護など生活に困窮している場合に、自治体が葬儀費用を扶助する「葬祭扶助制度」を利用して執り行われる葬儀のことです。

支給される金額は自治体によって決まっており、これらを超える葬儀を行ってはいけないとされています。

(各市の自治体が提供している、低価格で簡素な葬儀のことは「市民葬」といいます。)

一日葬

一日葬とは、通夜を行わず、告別式・出棺・火葬を1日で行うお葬式の形です。

(通夜がないので)通夜振る舞いなどの食事の用意がない場合が多いこと、遺族や親族中心の小規模葬儀となることが多いことから、飲食費用や会場・祭壇費用が抑えられる場合があります。

(寺院などの宗教者や親族に理解が得られないこともあるので、事前に相談が必要です。)

直葬

直葬とは、通夜や告別式などの宗教儀礼を行わず、納棺後は簡素なお別れをした後すぐに火葬を行う葬儀の形です。

火葬場へ僧侶を呼んで炉前読経を頂く場合もあり、「火葬式」とも呼ばれます。

葬儀儀礼がないため、費用はかなり抑えられ、遺族の負担も軽くなります。

しかしながら故人を粗末にしていると誤解を受ける場合も多く、家族・親族での相談が必要です。

骨葬

骨葬とは、あらかじめ火葬を済ませ、遺体ではなく遺骨を祭壇に祀(まつ)って葬儀を行うことです。

骨葬は、東北・中国・九州地方の一部や沖縄などの地域で一般的に執り行われているところもあり「前火葬」とも呼ばれます。

【内容別】葬儀の種類

葬儀の内容や演出などもさまざまなものが増えています。内容別にも、葬儀の種類をご紹介していきます。

宗教に沿った葬儀

故人が信仰していた宗教の葬儀では、日本は仏式葬儀が多く、僧侶の読経や焼香などで見送ります。

仏教の場合は多くの宗派があり、それぞれで内容も違うため、事前に確認しておきましょう。

キリスト教では献花、神道では玉串奉奠など、宗教によって儀礼・マナーはさまざまです。

無宗教葬、自由葬

無宗教葬(自由葬)とは、特定の宗教儀式に依らず自由な形式で行う葬儀です。

宗教者を呼ばず、読経などの宗教儀礼は行いません。

宗教にこだわりがない、家の宗教にとらわれたくない、などの理由から選ばれる方も増えてきています。

音楽葬

音楽葬とは、故人が好きだった音楽を葬儀の中で流したり、ピアノや楽器演奏の献奏をしたりと、音楽を流す演出を行う葬儀です。

無宗教葬、自由葬で行われることが多いですが、宗教の葬儀の中で演出の一つとして取り入れることももちろん可能です。

自然葬

自然葬は、葬儀・火葬後に遺骨を自然にかえして見送る方法です。

「葬儀」というより「埋葬の方法」と言えます。

散骨・埋葬した後はそのまま自然へとかえるため、お墓の管理や維持などもなく、宗教・週はなどにあまりこだわりのない方が選ばれることが多いです。

散骨や埋葬については法律や条例で可能な場所が決まっているため、自然葬に対応している葬儀会社や専門業者に依頼の上で行うようにしましょう。

樹木葬

樹木葬は、葬儀・火葬後に遺骨を樹木の下へ埋葬し、自然にかえして別れを告げる埋葬の形です。

樹木葬が可能な墓地のみで行うことができるので、森林や公園などに勝手に埋葬してはいけません。

 

海洋葬

葬儀・火葬後の遺骨を海へ散骨する、埋葬の形です。

遺骨のすべてを散骨する場合と、一部はお墓へも埋葬する場合とがあります。

粉末状にする必要もあり、散骨専門業者や、海への散骨のプランがある葬儀会社などへ依頼して行います。

現在は海以外に、空や宇宙へ散骨を行う業者も登場しています。

詳しくは「散骨は違法になる場合も?可能な場所や方法、事前に知るべき知識!をご覧ください。

生前葬

生前葬は、本人を喪主として生前に行う葬儀です。

本人が自分自身の葬儀をプロデュースすることができるため、お世話になった方をお呼びし、生前のお礼を直接伝えることができます。

宗教にとらわれない自由な内容とすることが多く、感謝を伝え、人生の区切りを付ける目的などで行われます。

葬儀の種類の選び方とは?

ご紹介したように、現代は葬儀の形式や内容にはたくさんの種類があります。

葬儀の種類を選ぶ場合、多くは故人や遺族の希望や気持ちに寄り添った形の葬儀を選ぶことになります。

 

  • 故人が宗教を大切にしていたから、宗教儀礼を重んじた葬儀を行いたい
  • 葬儀にお金をかけてほしくないという故人の遺志により、小規模な葬儀とする
  • 家族葬として、故人と縁の深かった人達だけでゆっくり見送りたい
  • 交友関係の広い故人だったため、友人知人を広く呼んで大規模な一般葬にする
  • 宗教儀礼よりも、故人が大好きだった音楽に包まれた葬儀にしたい

 

上記のように、現在はご希望も多種多様な形があります。

お葬式は遺された遺族や親族の心の区切りとなる儀式です。

それと同時に、そのほかの知人や友人が故人へお別れを告げる最期の機会でもあります。

故人や遺族の想いの他にも、経済的(予算)な問題や、故人の交友関係の広さなど、さまざま要素から、葬儀の内容は変わります。

これらを踏まえたうえで、内容や形式、人数・予算、まず何に重点を置くべきか、優先順位を考えて決めましょう。

葬儀の形式や内容を決める際に、葬儀会社の事前相談や見積もりを取ることもおすすめです。

見積もりについては葬儀の見積もりを取る際の注意点は?見積書で注目するポイントも解説で詳しく解説していますので、ご参考ください。

まとめ:葬儀の種類を選ぶ時は、故人や遺族の気持ちに寄り添いましょう

時代や価値観の変化から、葬儀の形式や内容も変化しています。

今までは大人数で見送る「一般葬」が多数でしたが、故人と縁深い方中心で見送る「家族葬」、簡素な「一日葬」や「直葬」なども増えてきています。

葬儀の内容も、宗教儀礼を中心としたものから、宗教儀礼にこだわらない葬儀、音楽葬など自由な演出を取り入れたり、樹木葬や海洋葬など埋葬の形にも広がりが見えます。

葬儀とは故人へ最後の別れを告げ、残された者たちが気持ちに区切りを付けてまた前を向いて進むための儀式です。

さまざまな葬儀の形がありますが、大切なのは故人、そして残された方たちの気持ちに寄り添った葬儀とすることです。

その他、故人の交友関係や経済的な点なども考慮したうえで、何を重視するべきか優先順位を考え、葬儀の形式や内容を考えましょう。

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