2-0.葬儀後に必要なこと

2020.09.21

樹木葬とは?かかる費用や流れ、魅力や注意点について解説

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こんにちは。北海道全域対応、札幌市の葬儀会社「北のお葬式」です。


 


「樹木葬」という弔い方をご存知でしょうか。


樹木葬とは「墓石ではなく樹木を墓標として埋葬する」という埋葬の形です。


 


今回は近年注目と人気が高まりつつある樹木葬についてのお話。


樹木葬の概要や歴史、かかる費用や流れについてご紹介します。


 


樹木葬を行う場合のメリットや注意点も合わせてお話しますね。


樹木葬のイメージ

樹木葬とは、樹木をお墓として埋葬をする供養方法

樹木「葬」と言いますが、葬儀の形ではなく埋葬方法の一つです。


葬儀・火葬後に遺骨を自然に還して見送る方法なので「自然葬」とも言います。


(樹木葬だけでなく、海への散骨なども自然葬にあたります)


 


樹木葬の場合は墓石ではなく、樹木を墓標とするお墓に遺骨を埋葬して供養します。


 


遺骨はシンボルツリーとした樹木や花木の根元に埋葬します。


 


日本で初めて樹木葬が行われたのは1999年。


岩手県一関市の大慈山祥雲寺(現在の長倉山知勝院)で、栗駒山山麓に樹木葬墓地が作られたのが始まりです。


里山の緑化再生と自然保護の観点から、墓石ではなく樹木を植樹して墓標としたのです。


 


まだまだ歴史の浅い樹木葬ですが、近年では雑誌やテレビなどでも取り上げられる機会が増え、関心と人気が高まっています。


 


樹木葬は墓地のスタイルと埋葬のスタイルが、いくつかの種類に分かれています。


 


 


樹木葬の墓地のスタイル


霊園タイプ


一般の霊園と同じように区画が整理・管理されている墓地です。


緑溢れる公園のような雰囲気で、植物も管理者によって手入れされています。


霊園ごとのテーマに合わせて植物を植栽する緑あふれる「ガーデニング霊園」などもここに含まれます。


 


区画が整理・管理されているので、お墓参りがしやすいことも特徴です。


 


里山タイプ


自然を最大限のこした形の墓地です。


自然にある樹木や植栽した樹木を墓標として遺骨を埋葬します。


元々の森や樹木を活かしてつくられているため、市街地からは遠く離れた場所にある場合も多いです。


 


 


樹木葬の埋葬のスタイル


個別埋葬


個別の区画にそれぞれの墓標となる樹木や植物を植え、その根元にそれぞれ埋葬するスタイルです。


遺骨がどこに埋葬されているのかがわかりやすい形です。


 


合祀埋葬(ごうしまいそう)


シンボルツリーの墓標の周りに複数の遺骨を埋葬するスタイルです。


遺骨を骨壺から取り出して埋葬するので、一度埋葬した後は取り出すことはできません。


 


集合型・共同埋葬型


中央にシンボルとなる樹木を植えて、1区画に数人分の遺骨を埋葬するスタイルです。


合祀埋葬とは違い、遺骨ごとに分けて埋葬されるので、夫婦や家族など合同で使うことができます。


 


霊園や墓地によっては、ペットの遺骨を同じ区画に埋葬できる場合もあります。


 


 


樹木葬の他にも、葬儀の種類や形にはさまざまなものがあります。


葬儀の種類や特徴を詳しく解説!葬儀を選ぶポイントもご紹介」もぜひご覧ください。


 


 


樹木葬にかかる費用目安

樹木葬にかかる費用の相場は、30万円~70万円程と言われています。


 


他人の遺骨とまとめて埋葬する「合祀埋葬」は費用が安く5~20万円程度。


「個別埋葬」の費用相場は、20万円~80万円。


「集合型・共同埋葬型」の費用相場は、15万円~60万円です。


 


このように、樹木葬のスタイルや納骨方法、場所などによっても費用は異なります。


 


樹木葬の費用で特徴的なのは次の2つ。


・墓石を建てないために墓石代がかからない


・年間の管理料がかからない霊園が多い


 


基本的には最初に支払う費用は、お墓の永代使用料、埋葬料のみの場合が多いです。


(埋葬料のほか、石碑などに名前を彫る銘版彫刻料といった費用も永代使用料に含まれる場合もあります)


 


ただし、ガーデニング霊園など手入れや管理がしっかりと行き届いた樹木葬霊園では、年間の維持管理費などがかかる場合もあります。


 


他にも、僧侶をお呼びして読経と供養をしてもらう法要料などがある場合も。


 


霊園などによっても異なりますので、契約前に内容をしっかり確認しておきましょう。


 


 


樹木葬の流れ

樹木葬は「樹木葬が可能な墓地」でのみ行うことができます。


決して森林や公園などに勝手に埋葬してはいけません。


 


樹木葬の流れについてご紹介します。


1.気になる樹木葬霊園の情報収集、資料請求などをする


2.予約をしたうえで現地見学


3.契約申し込み


4.納骨日の打ち合わせ、必要があれば僧侶にも依頼


5.埋葬許可証の準備


6.納骨式を行い納骨


 


樹木葬の霊園も墓地の一つですから、納骨の流れは一般的な墓地を利用する場合と大きく変わりません。


 


違いがあるとすれば墓石を建てないので、その分の時間や費用を抑えることができるという部分です。


 


また納骨方法も墓石に納骨する場合とは異なるので、利用する樹木葬霊園がどのような納骨方法をとるのか確認が必要です。


 


すでに埋葬されているご遺体や遺骨を樹木葬霊園へ移動(改葬)することも可能ですが、必ず現在のお墓の管理者へ改葬相談をしてから、改葬手続きを行いましょう。


 


樹木葬と自然葬の散骨の違いについてはこちらで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。


自然葬の散骨と樹木葬、その違いは?どちらか迷ったときに


 


 


樹木葬の魅力とは?事前に注意点も知っておこう

樹木葬は自然の中に埋葬される、シンプルな供養の形です。


その魅力や注意点について知っておきましょう。


 


魅力①費用を抑えることができる


樹木葬は、広い区画や墓石を建てることを必要としないことが多いので、一般的なお墓よりも準備や埋葬にかかる費用を抑えることができます。


 


魅力②自然に癒やされる


「死後は自然に還って、木や草花に囲まれ緑の中でゆったりと過ごす」そんな樹木葬の特徴に魅力を感じた、ナチュラル派や自然派志向の方々を中心に人気が出ています。


 


お墓参りに来たご家族も自然の樹木や花に癒されながら故人の供養をすることができるでしょう。


 


魅力③永代供養墓


基本的に樹木葬は、お墓の継承を必要としない永代供養墓です。


「お墓を建てない」「お墓の継承が必要ない方法を探している」といった、単身者の方や子供に墓守の苦労や費用をかけさせたくないという方にも人気です。


 


また宗教や宗派など、宗教的な制約がないことも魅力のひとつです。


 


 


注意点①お墓参りの実感が得にくい


樹木葬は、墓石もなく一般的な墓地とはかなりスタイルが異なるため、お墓参りをした実感を得にくい方もいらっしゃるかもしれません。


 


注意点②霊園の場所が遠い


里山型の樹木葬墓地などは市街地から遠く離れた場所にあることが多く、お墓参りに行くことが大変な場合もあります。


 


定期的にお墓参りをしに行ける場所か、確認しておきましょう。


 


注意点③埋葬後の遺骨の取り扱いについて


樹木葬の合祀埋葬の場合、埋葬後に遺骨を取り出し分骨・改葬をすることができませんので注意が必要です。


 


事前に契約内容を確認し、納得した上で契約しましょう。


 


注意点④樹木葬への理解を得ておく


お墓は故人本人やお墓を継承する直系親族以外の親族にとっても故人を偲ぶための大切な場所です。


 


樹木葬はまだまだ新しい形のお墓のため、樹木葬を選択する際は、事前に家族や親族へ丁寧に説明をしてきちんと理解してもらうことが重要です。


 


 


私たち北のお葬式では葬儀後のアフターサポートも無料で行なっております。


供養についてもご相談を承りますので、お気軽にお問い合わせください。


 


 


樹木葬の流れや費用だけでなく、注意点も確認しておきましょう

「終活」の一環として自分のお墓を考える方が増えるなか、墓石ではなく樹木や植物を墓標としたお墓へ埋葬をする「樹木葬」への関心が高まっています。


 


元々の自然を最大限生かした里山タイプ、一般的な霊園と同様に区画を整理した霊園タイプなどがあり、さまざまなタイプの樹木葬霊園が登場しています。


 


樹木葬にかかる費用の目安は、永代使用料を中心として30~70万円程と言われています。


 


墓地の規模やスタイル、個別区に埋葬するのか、他の遺骨と一緒に合祀埋葬するのかによっても費用が異なります。


 


樹木葬はお墓の継承を前提としない永代供養墓で墓石も建てないため、管理費や墓石代がかからず、一般的な墓地よりも埋葬にかかる費用が安く済むのがメリットです。


 


樹木葬を選ぶ前に、いくつか知っておくべき注意点もあります。


・一般的な墓地とは大きくスタイルが違うため、お墓参りに来た実感が得にくい


・自然を生かした墓地のため、市街地から遠く離れてお墓参りに行くのが大変


・合祀埋葬は分骨、改葬ができない


・樹木葬を選択する前に周囲の理解を得ておく


 


お墓は故人本人や管理する方のためだけのものではなく、周りの親族などにとっても故人を偲ぶための大切な場所。


 


新しい埋葬の形である樹木葬を選択する場合には、家族や親族としっかり話し合いをし、理解を得てから進めることが大切です。


 


 


お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで北のお葬式」にお任せください。

北海道全域、24時間365日いつでも対応いたします。


 


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