2-2.法事・法要

2020.03.23

三十三回忌は、いつ行う?家族だけで大丈夫?弔い上げの注意点も

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葬儀の後にも定期的に法要をおこない、故人の供養が続きます。

今回は年忌法要の中でも「三十三回忌」について解説します。

三十三回忌はいつおこなうのか?家族だけでおこなってもいいのか?という疑問についてと、三十三回忌の概要やマナーについてお伝えしますね。

三十三回忌のタイミングで実施することの多い弔い上げについてもご紹介します。

三十三回忌とは満32年目の年忌法要。内容や開催時期を確認

三十三回忌とは、故人が亡くなってから満32年目におこなう年忌法要です。

法要の回数は亡くなった年を1年目とする「数え年」で数えるため、満32年目が三十三回忌となります。

一周忌後は、3と7のつく年に年忌法要をおこなうので、二十七回忌の次が三十三回忌となります。

三十三回忌は満32年目の祥月命日に合わせておこなわれますが、曜日の関係などで命日に実施が難しい場合は日程が多少ずれても問題ありません。

その場合は後ろにではなく、前倒しとし、直前や1週前の土日などに設定するとよいでしょう。

「今年は祖父の三十三回忌と祖母の十七回忌がある」など、同じ年に2つ以上の法要が重なる場合は同時におこなっても問題ありません。

複数の法要を同時におこなうことを「併修」といい、日程は早い命日に合わせます。

ただし、一般的に三回忌までは併修は避け、単独での法事としましょう。

法要規模が縮小されていく七回忌以降でおこなうようにしましょう。

三十三回忌で弔い上げを行い、年忌法要を終了することが多い

定期的に続けていく年忌法要ですが、最近では三十三回忌をもって弔い上げとすることが増えています。

弔い上げとは、その法要をもって故人の年忌法要を終了するものです。

三十三回忌で弔い上げとするにはこんな理由があります。

  • 多くの仏教宗派では33年経つとすべての人が極楽浄土へ行けるとされているため(※宗派によって異なる場合があります)
  • 遺族が高齢となり、法要をおこなうのが大変になってくるため
  • 故人を知る人が減ってくるため

弔い上げ後の故人はご先祖様となり、その後はお寺で永代供養をお願いするのが一般的です。

宗派によっては五十回忌を弔い上げとしたり、その後も法要を続ける場合もあります。

個別の法事を終了するというだけですので、その後も折に触れて自宅の仏壇で手を合わせ、ご先祖様をお参りしましょう。

三十三回忌は家族だけでも大丈夫?三十三回忌のマナーを確認

七回忌以降の年忌法要はだんだん規模が縮小されていく傾向にあります。

三十三回忌ともなると、家族だけで、平服で、自宅でなどささやかに…という場合がほとんどでしょう。

しかし、弔い上げとする場合は通常の法要よりも盛大におこなわれます。

遺族以外にも親族や故人と親しかった友人をお呼びし、会食をおこなう場合もあります。

三十三回忌へ参加する方は香典を準備します。

香典金額は主に故人との関係により異なり、故人と関係が深いほど高額となります。

故人の子どもは3万円~10万円程度、孫は1万円~5万円程度、兄弟姉妹は1万円~10万円程度、その他親族の場合は3千円~3万円程度が一般的です。

会食がある場合はその分少し多めにお渡しするとよいでしょう。

わからない場合には家族や親族と相談してみてください。

一方、喪主は参加者に対して引き出物を準備します。

引き出物とは参加してくれたことに対してのお礼の品です。

お菓子やお茶、洗剤類など形の残らないものをお渡しするのが一般的。

相場は2,000円~5,000円程度となります。

かけ紙には白黒結びきりの水引をつけ、表書きは志と書きましょう。

また、僧侶へ読経を依頼する場合はお布施の準備も必要です。

お布施の金額は3万円~5万円程度が相場ですが、こちらもわからない場合はお寺に聞いてみても失礼にはあたりません。

まとめ

三十三回忌は故人がなくなってから満32年目の祥月命日におこなう法要です。

年忌法要は七回忌以降だんだんと縮小され、家族だけでおこなうことも多いです。

近年は三十三回忌をもって弔い上げとし、個別の法要を終わらせて永代供養とするケースも増えています。

多くの仏教宗派では死後33年経つとすべての人が極楽浄土へ行けるとされているほか、遺族が高齢になり法要をおこなうのが大変になってくるからという理由もあります。

三十三回忌法要をおこなう場合は、その他の法要と同じように香典やお布施、引き出物などを準備しましょう。

弔い上げの法要とする場合は、親戚や友人などもお呼びして盛大におこなうこともあります。

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この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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