1-2.葬儀の種類・流れ

2018.04.09

神式のお葬式には独自の儀式も。気をつけたい作法やマナーについて

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日本のお葬式は仏式で執り行われることが多いですが、仏式のお葬式しかないわけではありません。

信仰している宗教によってお葬式の内容やマナーも様々。

今回は日本古来の宗教である「神道」のお葬式についてご紹介。

神式葬儀の内容や流れ、マナーについてお話します。

神式葬儀とはどのようなお葬式?

神式葬儀とは日本で古くから信仰されている「神道」のお葬式で、神葬祭とも言います。

神道での葬儀とは、亡くなった故人の魂に家の守護霊となってもらうための儀式です。

神道の信仰では「先祖崇拝」が基本となり、人は死後、先祖の神々の仲間入りをすると考えられているため「死」は悲しいものではありません。

また、神道では「死」の持つ不浄・穢れ(けがれ)を持ち込まないために、葬儀を神社で行うことはなく、自宅もしくは斎場で行うことがほとんどです。

神式葬儀の流れをご紹介します

神式葬儀は、仏式葬儀での通夜にあたる「通夜祭」「遷霊祭(せんれいさい)」と、葬儀・告別式にあたる「葬場祭」、そして火葬から帰宅までの「火葬祭」「埋葬祭」「帰家祭」を2日間で行います。

【1日目】通夜祭、遷霊祭(せんれいさい)

通夜祭

神職である神官が祝詞(のりと)を読み上げ、参列者は玉串奉奠(たまぐしほうてん)にて拝礼を行います。

遷霊祭(せんれいさい)

神官が故人の魂を霊璽(れいじ:仏教での位牌にあたるもの)に移します。

通夜祭に引き続いて行われます。

【2日目】葬場祭、火葬祭、埋葬祭、帰家祭

葬場祭

手水によるお清めと神職が参列者を祓い清めた後、お供え物を供え、弔辞・弔電の読み上げを行います。

神職が故人の経歴や人柄などを述べ故人の霊を崇める「祭詞奏上(さいしそうじょう)」、仏教の焼香にあたる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」を行い故人の安らかな眠りを祈ります。

火葬祭

火葬前に神職が祭詞を述べ、参列者は玉串奉奠を行います。

火葬場に移動してから行われます。

埋葬祭

遺骨を墓に納め、銘記(神式の葬儀で使われる故人の名前などを記した旗)や花をお墓に供えます。

火葬後すぐに埋葬するのが本来の流れですが、遺骨を一度自宅へ持ち帰り、その後の五十日祭に合わせて埋葬する場合もあります。

帰家祭

葬儀が終わり自宅へ戻った後は塩や手水で手を清め、神葬祭が無事に終わったことを神棚へ報告します。

札幌近郊では、斎場で行った場合は火葬場から戻り斎場で行うことがほとんどです。

神式葬儀の独自の儀式や作法について解説します

神式葬儀には神道独自の儀式や作法が多くあります。

聞きなれない言葉もあると思いますので、事前に確認しておきましょう。

神棚封じ

神道では人が亡くなると自宅の神棚や御霊舎(みたまや:仏教における仏壇)に、亡くなったこと(帰幽)を奉告します。

その際に、神棚や御霊舎に「穢れ(死)」が関わらないように、神棚や御霊舎の扉を閉めて白い紙を貼ります。

これを神棚封じと言います。

神道では死後50日目の五十日祭をもって忌明けとされるため、忌明けまでは神棚封じを継続します。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

仏教の焼香やキリスト教の献花にあたる儀式で、玉串を神にささげることで神への敬意を表し、故人の安らかな眠りを祈ります。

玉串奉奠の作法

  • 神職に一礼後、左手に葉、右手に茎が来るように玉串を両手で持つ
  • 祭壇の前まで進み一礼、玉串の葉先を祭壇に向けた後、右手と左手を持ち替えて玉串の根元が祭壇に向くように時計回りに半周させる
  • 玉串を静かに机に置き、二礼、音を立てずに一度拍手、一礼をする
  • 最後に祭壇に一礼をし、喪主や遺族に挨拶をして自席に戻る

玉串奉奠の由来や詳しい作法についてはこちらの記事でもご紹介しています。

神式葬儀の玉串奉奠について。玉串奉奠の正しい作法は?

神式葬儀へ参列する際のマナーも確認

神道の神式葬儀では、仏教の葬儀と似ているマナーや異なるマナーなどがあります。

葬儀の場でのマナー違反は自分自身が恥ずかしいだけではなく、遺族の方へも失礼にあたりますので注意しましょう。

神式葬儀の代表的なマナーをご紹介します。

服装マナーは一般的な葬儀と同じ。数珠は不要です

神式葬儀へ参列する際の服装は、一般的な仏式葬儀の服装マナーと同じです。

喪服を着用し、カバンや靴、靴下やストッキングなども黒でまとめましょう。

明るい色や派手な柄、華美な装飾が付いているものはNGです。

葬儀の服装マナーについてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

お葬式でグレーはNG?グレーのスーツや小物について

葬式の持ち物の基本はこれ!急な時でも困らない持ち物リスト

ただし、仏式ではないので数珠は必要ありません。

神式葬儀でも香典は必要。不祝儀袋の選び方と表書きに注意

故人の供養と遺族への援助の2つの意味合いがある香典。

神式葬儀でも香典をお渡しする習わしがあります。

ただし、仏教とは不祝儀袋の模様や表書きが異なるので注意しなければなりません。

黒白か双銀結び切りの水引に、蓮の花の柄が入っていない不祝儀袋を選び、表書きは「御霊前」または「御玉串料」と記載しましょう。

お悔やみの言葉に仏教用語は使わないようにしましょう

神道と仏教では「死」に対する考え方が違うため、「冥福」「成仏」「供養」といった仏教用語は使わないように配慮しましょう。

お悔やみの言葉を伝える際は「御霊のご平安をお祈りいたします」、「心より拝礼させていただきます」などと伝えましょう。

まとめ

意外と知らないことの多い神式葬儀の作法やマナー。

葬儀自体は仏式と同じように通夜にあたる通夜祭・遷霊祭(せんれいさい)、葬儀・告別式に当たる葬場祭があり、その後火葬祭、埋葬祭、帰家祭が2日間の日程で執り行われます。

参列する際の服装マナーは仏式と同じように考えて問題ありません。

ただし、仏教と神道では「死」に対する考え方が違いますので、お悔やみの言葉として仏教用語を使わないように注意しましょう。

不祝儀袋やその表書きも仏教とは異なります。

神式葬儀でわからないことがある場合はお気軽にお問い合わせください。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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