1-1.葬儀の準備

2026.10.31

精進落としとは|意味や流れ、挨拶例文、マナーまで解説

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「精進落としは必ずおこなうものなのか」

「喪主として挨拶をしなければならないが、何といえばよいだろう」

葬儀の準備を進めるなかで、精進落としについて悩む方は少なくありません。

この記事では、精進落としの意味や似た言葉との違い、当日の流れや挨拶の例文、費用相場からマナーまで解説します。精進落としをしない・省略する場合の対応についてもあわせて紹介していますので、いざというときの参考にしてみてください。

精進落としとは

精進落とし(しょうじんおとし)は、葬儀の終わりに設けられる会食を指す言葉です。ここでは、次の2つの観点から精進落としの概要を紹介します。

  • 葬儀後に、僧侶や参列者をねぎらうための会食
  • 由来は「精進期間」を終える食事

まずは、精進落としが現在どのような場として開かれているのかを見ていきましょう。

葬儀後に、僧侶や参列者をねぎらうための会食

精進落としとは、葬儀や法要が無事に終わったことを報告するとともに、僧侶や参列者への感謝とねぎらいの気持ちを示すための会食です。「精進落し」と送り仮名を省いて書かれることもあります。おこなう場合は、火葬のあと、または初七日法要のあとに席を設けます。

近年は、火葬後にその場で解散するか、斎場に戻って還骨法要と繰り上げ法要(初七日法要など)をおこなったあとに解散する流れがほとんどです。その際は、参列のお礼として折詰やお弁当をお渡しします。食事の代わりに、引き物(持ち帰りの品)を用意する場合もあります。

北のお葬式では年間数千件の葬儀を執り行っていますが、法要のあとに精進落としの席まで設けるご遺族は、年に1〜2件程度というのが実情です。

精進落としをおこなうかどうかや、火葬場での食事の手配など当日の過ごし方でお迷いの際は、北のお葬式にお気軽にご相談ください。

【北のお葬式】葬儀依頼・ご相談フリーダイヤル(24時間365日受付)

由来は「精進期間」を終える食事

精進落としの「精進」とは、肉や魚を断ち、身を慎んで過ごすことです。精進落としはもともと、遺族が四十九日の忌明けまで肉や魚を口にせず精進を続け、忌明けを迎えて通常の食事に戻ることを指す言葉でした。つまり、「精進」の状態を「落とす」ための食事だったことが、名前の由来です。

現代では、精進落としをおこなう場合も四十九日を待たず、葬儀当日の火葬中の待ち時間や、火葬後・初七日法要のあとに設けるのが一般的です。遺族が忌明けまで精進を続ける習慣も少なくなったため、本来の「精進を終える」という意味は薄れ、僧侶や参列者へ感謝を伝える場としての意味合いが中心になっています。なお、宗派や地域によって考え方が異なる場合もあります。

葬儀当日の流れや会食の手配に不安がある場合は、北のお葬式にご相談いただくことも可能です。

精進落としと似た言葉の違い

精進落としは、通夜振る舞いやお斎など、似た言葉と混同されやすい用語です。それぞれの違いを、表で整理しました。

言葉 会食のタイミング 主な意味合い
精進落とし 葬儀・火葬のあと 僧侶や手伝ってくれた人へのねぎらい
通夜振る舞い 通夜のあと 弔問客へのもてなし
お斎(おとき) 法要のあと 法要後の会食全般
精進料理 — 肉や魚を使わない料理の名称

ここでは、次の3つについて詳しく紹介します。

  • 通夜振る舞いとの違い
  • お斎(おとき)との違い
  • 精進料理・精進揚げとの違い

それぞれ見ていきましょう。

通夜振る舞いとの違い

通夜振る舞いは通夜のあとに、精進落としは葬儀当日の火葬中や火葬後に、それぞれ設けられる会食です。おこなう時期が違うだけでなく、誰をもてなす席なのかという点にも違いがあります。

通夜振る舞いは、弔問に訪れた人へのもてなしの意味合いが強く、一般的には弔問客にも広く振る舞われる場です。一方の精進落としは、僧侶や親族、葬儀を手伝ってくれた人へのねぎらいの意味合いが強く、参加者は親族や近しい人に限られることが多くなります。

つまり、通夜振る舞いは広く開かれた席、精進落としは招かれた人が集まる席という点で異なります。

なお、北海道の通夜振る舞いは、親族のみが参加するケースが多く見られます。

関連記事:お通夜とは?流れや服装、香典のマナーもご紹介

お斎(おとき)との違い

「お斎(おとき)」は、法要のあとにおこなう会食全般を指す言葉で、精進落としよりも広い意味を持ちます。四十九日や一周忌などの法要後の会食も、お斎と呼ばれます。

精進落としは、主に葬儀当日におこなうお斎の一種ととらえられます。葬儀当日の会食は精進落とし、その後の法要での会食はお斎、と使い分けられることもありますが、地域や寺院によって呼び方は異なります。

案内状や僧侶との打ち合わせで言葉が食い違わないよう、「何の会食のことか」を確認しておくと安心です。

精進料理・精進揚げとの違い

精進料理は、肉や魚を使わない、仏教の教えに基づいた料理です。これに対して精進落としは、精進料理を食べる期間を「終える」ことを意味する言葉で、料理そのものの名称ではありません。

また、「精進揚げ」は野菜の天ぷらを指す言葉で、言葉の響きは似ていますが意味は異なります。なお、精進落としだからといって、精進揚げを必ず用意する必要はありません。

現在の精進落としでは、肉や魚を使った料理が出されるのが一般的で、お寿司や会席料理、仕出し弁当などが選ばれています。

精進落としをおこなうタイミング

精進落としをおこなう時期は、昔と今とで変わってきています。ここでは、次の2つを紹介します。

  • 火葬中、または初七日法要のあとにおこなうのが一般的
  • 四十九日法要後におこなう地域・ケースもある

まずは、現在主流となっているタイミングから見ていきます。

火葬中、または初七日法要のあとにおこなうのが一般的

精進落としは、もともと四十九日の忌明けにおこなうものでした。その後、葬儀当日が一般的となり、葬儀・告別式→火葬→収骨→還骨法要という流れのあとにおこなうようになりました。

近年は、家族葬など小規模な葬儀が広がったことでさらに合理化され、火葬中の待ち時間や、火葬後の繰り上げ法要の後におこなうのが通例となりました。

火葬中の待ち時間であれば、特別控室などの個室を借りて会食します。北のお葬式では、火葬場で召し上がるお弁当を承っています。

関連記事:札幌市の火葬場予約と空き状況の確認方法┃料金や交通アクセスと注意点

四十九日法要後におこなう地域・ケースもある

地域や家庭によっては、本来の意味に近い形で、四十九日法要のあとに精進落としをおこなうケースもあります。遠方の親族が集まりやすい日程にあわせて、法要と会食をまとめて設けるなど、事情に応じて形が選ばれています。

関連記事:四十九日法要で準備するべき7項目!意味や流れと注意点まで徹底解説

精進落としの流れ

精進落としの流れ

精進落としの当日は、おおむね次の4つの流れで進みます。ここでは、それぞれの場面で喪主や遺族がおこなうことを紹介します。

  • ①着席
  • ②献杯の挨拶
  • ③会食・歓談
  • ④お開きの挨拶

会食の時間は1〜2時間程度が目安です。各場面で喪主や遺族がすることをあらかじめ確認しておくと、当日あわてずに進められます。

①着席

会場に到着したら、喪主や遺族、または葬儀社のスタッフが、僧侶と参列者を席へ案内します。席順は、僧侶が上座に座り、喪主や遺族が末席に座るのが基本です。参加者の顔ぶれは事前にわかるため、席次表などで席を決めておくと、当日に迷わずに案内できます。遠方から来た親族や高齢の方がいる場合は、移動しやすい席や椅子席を用意するなどの気配りも大切です。

全員が着席したら、喪主または進行役が開式の挨拶をおこないます。

②献杯の挨拶

着席して開式の挨拶が終わったら、喪主や遺族代表が献杯の挨拶をおこないます。

献杯は、故人を偲んで杯を捧げる行為で、お祝いの場でおこなう乾杯とは意味が異なります。そのため、拍手はせず、静かに杯を傾けるのがマナーです。

グラスを高く掲げたり、ほかの人とグラスを合わせたりせず、「献杯」と静かに唱和して、口をつけます。お酒が飲めない人は、お茶やジュースでも問題ありません。

③会食・歓談

献杯のあとは、料理を食べながら歓談する時間に入ります。故人の思い出話をするなど和やかな雰囲気で進めることが多く、話題が弾んでもほどよい声の大きさを心がけます。所要時間は、1〜2時間程度が目安です。

この時間には、喪主や遺族が席を回って、参列者一人ひとりにお酌をしながら、お礼を伝えることもあります。僧侶が席に着いている場合は、まず僧侶にあいさつにうかがうようにしましょう。

④お開きの挨拶

会食の終わりに、喪主や遺族代表が締めの挨拶をして、精進落としを終えます。その際は、参列者への感謝の言葉を述べるのが一般的です。

納骨や四十九日法要の日程がすでに決まっている場合は、お開きの挨拶のなかでお知らせしておくと、参列者が早めに予定を立てられます。

お開きの時刻は、開始から1〜2時間程度が目安です。長くなりすぎないよう配慮することで、高齢の方や遠方から来た方の負担が軽減されます。挨拶の具体的な例文は、次の章で紹介します。

精進落としの挨拶例文

精進落としでは、喪主や親族代表が挨拶をする場面がいくつかあります。ここでは、次の4つの場面ごとに、例文をあわせて紹介します。

  • 開会の挨拶(喪主または親族代表者)
  • 献杯の挨拶
  • お開き(締め)の挨拶
  • 僧侶が同席しない場合の一言(御膳料を渡す際)

挨拶はいずれも手短で問題ありません。例文をそのまま使うこともできますが、故人との思い出を一言添えると、より気持ちが伝わります。

関連記事:喪主の挨拶の文例集と5つのポイント!挨拶のタイミングや回数も解説

開会の挨拶(喪主または親族代表者)

精進落としの開会の挨拶は、喪主または親族代表者がおこなうのが一般的です。葬儀を無事に終えられたことの報告と、参列者への感謝を手短に伝えます。挨拶のあとは献杯をおこない、会食を始めます。

【例文】「皆様、本日はお忙しい中、最後までお付き合いいただきありがとうございました。おかげさまで通夜から葬儀・告別式まで、滞りなく済ませることができました。ささやかではございますが、精進落としの席をご用意いたしましたので、少しでもおくつろぎいただければと存じます。故人の思い出話などお聞かせいただきながら、ごゆっくりお召し上がりください」

献杯の挨拶

開会の挨拶に続いて、献杯をおこないます。献杯は、喪主や親族代表者が引き続きおこなってもかまいませんし、故人の友人や会社関係者など、別の人に依頼しても問題ありません。

依頼する場合は献杯直前ではなく、事前に声をかけておきましょう。なお、地域や宗派によっては、献杯自体をおこなわない場合もあります。

【開会の挨拶と同じ人が続けておこなう場合の例文】「それでは、これより献杯をさせていただきます。皆様、お手元のグラスをお持ちください。ご唱和をお願いいたします。献杯」

【遺族以外の人(故人の友人など)がおこなう場合の例文】「故〇〇さんの友人の〇〇でございます。〇〇さんを偲び、献杯の言葉を述べさせていただきます。学生時代からの付き合いで、一緒に過ごした時間も多くありました。〇〇さんのご冥福と、皆様のご健勝を祈念いたしまして、献杯させていただきます。ご唱和をお願いいたします。献杯」

なお、浄土真宗では「冥福」という言葉を使わないため、「〇〇さんを偲び」などと言い換えましょう。

お開き(締め)の挨拶

会食が始まって1〜2時間程度を目安に、喪主または親族代表者がお開きの挨拶をします。「精進落としの締めの挨拶」「閉会の挨拶」と呼ばれることもあります。

納骨や法要の日程が決まっている場合は、この挨拶のなかで参列者に案内しておくとよいでしょう。

【例文】「皆様、本日は長い時間にわたりお付き合いいただき、誠にありがとうございました。故人の思い出話をもっとお聞きしたいところですが、皆様もお疲れかと思いますので、本日はこれにてお開きとさせていただきます。なお、四十九日法要は〇月〇日に執り行う予定です。詳細は、あらためてご案内いたします。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。どうぞお気をつけてお帰りください」

僧侶が同席しない場合の一言(御膳料を渡す際)

僧侶が精進落としを辞退した場合は、お食事の代わりとして、御膳料をお渡しします。精進落としの席を設けない場合も、同じように御膳料をお渡しするのが一般的です。

御膳料は、お布施とは別の封筒に入れて用意します。お布施や御車代とまとめて切手盆や袱紗にのせ、僧侶に挨拶するときにお渡しします。お布施と一緒にお渡しする場合、御膳料について説明する必要はありません。

【例文】「本日はお勤めいただき、ありがとうございました。どうぞお納めください」

会食に参加していただけないことがわかった時点で、御膳料だけを別にお渡しする場合は、「心ばかりですが、お食事の代わりにお納めください」と一言添えるとよいでしょう。

関連記事:お布施の金額や封筒のマナーが今すぐわかる!書き方・入れ方・渡し方

精進落としの料理・メニュー

精進落としでは、どのような料理を選べばよいのか迷う方も多いでしょう。ここでは、次の2つを紹介します。

  • 寿司や会席料理が中心で、決まりはない
  • 弁当・テイクアウト形式を選ぶケースも増えている

料理に決まりはないため、参加する人数や顔ぶれ、会場の設備に合わせて選ぶのが基本です。

寿司や会席料理が中心で、決まりはない

精進落としの料理に、厳密な決まりはありません。お寿司や会席料理、オードブルなどが選ばれることが多く、人数や会場の設備に合わせて、仕出し弁当を用意する場合もあります。以前は、精進料理から通常の食事に戻る区切りという意味がありましたが、現代では、その意味合いは薄れています。

選ぶときは、参加者の年齢や好みに配慮しましょう。高齢の方が多い場合は、食べやすい料理や、量を控えめにした内容にするなどの工夫が考えられます。

また、お祝いの席を連想させる食材(鯛や伊勢海老など)は避けるのが一般的とされています。飲み物は、お酒のほかに、お茶やソフトドリンクも用意しておくと安心です。

弁当・テイクアウト形式を選ぶケースも増えている

精進落としの会食の席を設けない代わりに、参列のお礼も込めて、お弁当をお渡しするケースもあります。

お弁当は、その場で食べていただく場合と、持ち帰っていただく場合のどちらにも対応可能です。

北のお葬式でも、お弁当をご用意しています。人数や予算に合わせて相談できますので、お気軽にお問い合わせください。

【北のお葬式】葬儀依頼・ご相談フリーダイヤル(24時間365日受付)

精進落としにかかる費用

精進落としの費用は、料理・飲み物代と、僧侶が参加しない場合に渡す御膳料に分けて考えます。目安は、次のとおりです。

項目 費用の目安
料理・飲み物代 1人あたり3千円〜1万円程度
御膳料(僧侶が辞退した場合) 5千円〜1万円程度

ここでは、次の2つを紹介します。

  • 1人あたりの料理代の目安
  • 僧侶への御膳料の目安

費用は参加人数と料理の内容で変わるため、事前に参加人数を確認しておきましょう。また、会場によっては、室料が別途かかる場合もあります。

1人あたりの料理代の目安

精進落としの料理・飲み物代は、1人あたり3千円〜1万円程度が目安です。会場や料理のグレード、お酒の量によって金額は変動します。

仕出し弁当であれば比較的抑えやすく、会席料理のようなコース形式を選ぶと高くなるのが一般的です。

総額は、参加人数をかけ合わせて見積もります。例えば10人で1人5千円の料理や飲み物を用意すれば、5万円が目安です。

当日の人数が変わる可能性がある場合は、あらかじめ人数の変更を受け付けてもらえる期限を、葬儀社や店に確認しておきましょう。

僧侶への御膳料の目安

僧侶が精進落としを辞退した場合にお渡しする「御膳料」は、5千円〜1万円程度が目安です。僧侶が会食に参加しない場合の、食事の代わりという意味合いで包みます。

御膳料は、お布施とは別の封筒で用意します。表書きは「御膳料」とし、お布施と同じく、白無地の封筒に入れてお渡しするのが一般的です。

金額や渡し方は、地域や寺院によって異なる場合があるため、迷ったときは葬儀社に確認しておくと安心です。

関連記事:お布施の金額や封筒のマナーが今すぐわかる!書き方・入れ方・渡し方

精進落としの席順とマナー

精進落としは、僧侶や親族が同席する場であるため、席順や振る舞いにも配慮が必要です。ここでは、次の3つを紹介します。

  • 僧侶が上座、喪主は末席が基本
  • 主催者(喪主・遺族)が気をつけたいマナー
  • 参列者が気をつけたいマナー

厳密な決まりは多くありませんが、僧侶や年長者を立てる配慮が基本です。

僧侶が上座、喪主は末席が基本

席順は、僧侶が最上座、喪主や遺族は末席に座るのが基本的な考え方です。僧侶の次には、世話役の人や、故人と縁の深い親族などを案内します。喪主や遺族は、出入口に近い席に座ることが多いです。一般の参列者の席順に、厳密な決まりはありません。

会場の形によっては、配置が変わることもあります。座敷のように上座が明確な会場もあれば円卓の席もあるため、その場の状況に合わせて葬儀社のスタッフに相談しながら決めるとよいでしょう。

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主催者(喪主・遺族)が気をつけたいマナー

主催者として気をつけたいことを、「準備」と「当日」に分けてまとめました。

事前に準備しておくこと

  • 料理のメニューを決め、人数分を手配する
  • 僧侶に精進落としへの参加を依頼する
  • 僧侶が辞退された場合に備えて、御膳料を用意しておく
  • お開きの時間をおおよそ決めておく

当日に心がけること

  • まず僧侶に、続いて参列者の席を回り、お酌をしながら感謝を伝える
  • 葬儀を手伝ってくれた人の席にもうかがい、お礼を述べる

参列者が気をつけたいマナー

参列者として気をつけたいことを、場面ごとにまとめました。

服装・着席

  • 服装は、葬儀のときの喪服のままで問題ない
  • 案内された席に着く

献杯・食事

  • 献杯では拍手をせず、静かに唱和する
  • 僧侶や遺族より先に料理に箸をつけず、喪主や進行役の声かけを待って食事を始める

会話

  • 故人を偲ぶ場であることを意識し、過度に賑やかにならないようにする
  • 声の大きさや笑い声に気をつける

精進落としをしない・省略する場合

精進落としをしない・省略する場合

精進落としは、必ずおこなわなければならないものではありません。ここでは、次の3つを紹介します。

  • おこなわなくてもマナー違反にはならない
  • 弁当や返礼品で済ませる方法もある
  • 省略する場合は案内状や挨拶で一言伝える

近年は省略する家庭も増えており、おこなわない場合でも、失礼にあたらない伝え方や代わりの方法があります。

おこなわなくてもマナー違反にはならない

精進落としをおこなうかどうかについて、明確な決まりはありません。家族葬など小規模な葬儀では、省略するケースも増えています。参列者が少ない場合や、遠方からの移動の負担を減らしたい場合、感染症対策を重視する場合などに省略される傾向です。

おこなうかどうかは、親族内の慣習や地域の風習にも左右されるため、葬儀社にも相談して検討するとよいでしょう。親族のなかに、会食を重んじる人がいる場合は、事前に話し合うことをおすすめします。

弁当や返礼品で済ませる方法もある

会食形式の精進落としをおこなわない場合は、代わりにお弁当や返礼品を用意して、持ち帰ってもらう方法もあります。食事の席を設けなくても、感謝の気持ちを形にして伝えられる方法です。

お弁当を持ち帰る形であれば、移動の予定が詰まっている人や体調に不安のある人も、自分のタイミングで食べられます。参加人数を確認し、当日に滞りなくお渡しできるよう手配しておきましょう。

省略する場合は案内状や挨拶で一言伝える

精進落としをおこなわない場合は、訃報や葬儀の案内、当日の挨拶で、その旨を一言伝えておくと、参列者も戸惑わずに済みます。会食を予定して移動手段や帰りの時間を決める人もいるため、早めに知らせておくと親切です。

案内には、会食をおこなわない旨を一文で添えます。当日の挨拶では、次のような言葉を添えると丁寧な印象になるでしょう。

【お弁当をお渡しする場合の例文】

「本日は、お食事の席は設けておりませんが、ささやかながらお弁当をご用意いたしました。どうぞお持ち帰りください」

【お弁当をお渡ししない場合の例文】

「本日は、お食事の席は設けておりませんので、これにて終了とさせていただきます。最後までありがとうございました」

精進落としをおこなうかどうか、お弁当の手配をどうするかなど、葬儀の準備でご不安なことがあれば、北のお葬式までお気軽にご相談ください。

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精進落としに関するよくある質問

ここでは、精進落としについてよく寄せられる疑問に、Q&A形式でお答えします。

  • 家族葬でも精進落としは必要?
  • 精進落としの持ち帰りはマナー違反?
  • 参列者は辞退してもいい?

一つずつ回答します。

家族葬でも精進落としは必要?

家族葬において、精進落としは必須ではありません。もちろんおこなうこともできますが、参列者が少ない分、内容を簡略にしたり、省略したりするケースも多くなっています。

家族葬の場合は、親族だけで火葬の待ち時間にお弁当を食べる形にしたり、四十九日法要にあわせて、あらためて食事の機会を設けたりと、柔軟に対応できます。親族の人数や集まりやすさ、希望などを踏まえて、無理のない形を選ぶことが大切です。

精進落としの持ち帰りはマナー違反?

食べきれなかった料理を持ち帰ることは、明確なマナー違反とはされていません。ただし、お皿に盛られた料理は、衛生面の配慮から持ち帰りをお断りしている会場もあります。参列者から持ち帰りを希望されたり、食べきれない料理が出たりする場合に備えて、会場や葬儀社の対応を事前に確認しておくと安心です。

持ち帰りに対応したい場合は、持ち帰り用の折詰やお弁当を用意しておくと、食事の席に残れない人にも渡せて、対応しやすくなります。参列者から申し出があったときは、会場の方針を確認したうえで案内しましょう。

参列者は辞退してもいい?

事情がある場合は、参列者が精進落としを辞退することも可能です。体調がすぐれない人や、次の予定がある人、遠方で帰りの時間が限られている人などが当てはまります。

辞退する場合は、料理の数を調整しやすいよう、できるだけ早めに喪主や遺族に伝えましょう。当日に伝える場合は、「せっかくお席をご用意いただいたのに申し訳ございませんが、所用のため、これにて失礼いたします」などと一言添えると丁寧です。

喪主や遺族は、辞退の申し出があったときに理由を詳しく尋ねず、快く受け止めましょう。案内の際に「参加が難しい場合は、早めにお知らせください」と添えておくと、人数の調整がしやすくなります。会食に参加しない人には、折詰やお弁当をお渡しする方法もあります。

まとめ:精進落としは故人を送る「感謝と区切り」の場

精進落としとは、葬儀後に僧侶や参列者をねぎらうための会食です。もともとは四十九日の忌明けに通常の食事に戻ることを意味していましたが、現代では主に葬儀当日におこなう会食を指します。

通夜振る舞いは弔問客へのもてなし、精進落としは僧侶や手伝ってくれた人へのねぎらいと、意味合いも異なります。費用の目安は、料理が1人あたり3千円〜1万円程度、僧侶が辞退した場合の御膳料が5千円〜1万円程度です。

おこなうかどうかに決まりはなく、近年は家族葬など小規模な葬儀を中心に、省略されるケースも多くなっています。流れや挨拶、マナーに迷うときは、葬儀社に相談しながら進めると安心です。

北のお葬式は、札幌市を中心に、旭川市・函館市・北見市など北海道全域に対応する葬儀社紹介サービスです。独自のネットワークで北海道内の多くの式場と提携し、費用を抑えながら、ご希望に沿った葬儀をご提案しています。火葬場で召し上がるお弁当の手配にも対応しており、24時間365日、深夜や早朝のご連絡にも自社スタッフが対応します。精進落としをおこなうかどうかも含めて、無料相談をご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。

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