葬儀や法要で用意するお布施には、封筒の選び方から書き方・お金の入れ方・渡し方まで、知っておくべきマナーがあります。
この記事では、葬儀や法要を直前に控えた方が「今すぐ確認できる」よう、封筒の準備手順を中心に解説します。相場金額の一覧や、御車代・御膳料など合わせて必要なお金の準備方法、よくある疑問への回答も網羅していますので、マナー違反の心配なく僧侶へお布施を渡すためにご活用ください。
目次
お布施とは何か?基本知識
お布施の意味と由来
お布施とは、葬儀や法要において読経による供養の儀式や、戒名を授けてもらうお礼として、僧侶へ渡す金銭のことをいいます。飲食店などで支払う「料金」とは性質が異なり、仏教の「布施行(ふせぎょう)=見返りを求めず他者に与えること」に由来する、感謝の気持ちを表すものです。
お布施の発祥は古代インドにあり、日本への伝来は仏教と同じく奈良時代まで遡ります。当初は官僚などの上流階級の行いでしたが、平安時代に仏教の布教とともに庶民にも浸透しました。
「布施」はサンスクリット語「dāna(ダーナ)=与える」の漢訳で、布施をする人を指す「檀那(だんな)」は、特定の菩提寺に所属する「檀家(だんか)」の語源でもあります。
お布施が「感謝の気持ち」である理由
お布施をただのお礼のお金と捉えると、「いくら払えば正解か」という発想になりがちですが、仏教では布施そのものが修行の一つとされています。
古来、出家者(僧侶)と在家者(一般の信者)はお互いを支え合う関係にあり、僧侶は在家者から金銭や物品(財施)を受け取り、代わりに教えを説き(法施)、不安や恐れを取り除く(無畏施)という形で社会全体が成り立っていました。
現代のお布施にもこの精神は受け継がれており、「料金を支払う」のではなく「感謝と敬意を形にする」ものと理解しておくと、金額で迷ったときの判断軸になります。
宗教によるお布施の違い
| 宗教 | 呼称 |
|---|---|
| 仏教 | お布施 |
| 神道 | 祭祀料・玉串料・お礼 |
| キリスト教 | 献金・お礼 |
「お布施」という呼び方は仏教のみです。神道・キリスト教でも宗教者へお金を包んで渡す習慣はありますが、それぞれ異なる名称が使われます。
お布施に消費税はかかるか?
お布施は非課税で、消費税はかかりません。
消費税は「対価を得て行う取引」に課税されますが、お布施は読経・戒名授与の「料金」ではなく、感謝の気持ちとして納める「喜捨金(きしゃきん)」と位置づけられるため、対価性がなく課税対象外となります。
したがって、僧侶から提示されたお布施の金額に消費税が上乗せされることはありません。ただし、葬儀社が提供する式場使用料・人件費・物品費などの一般的なサービス費用は課税対象です。お布施と葬儀費用の請求を混同しないよう注意しましょう。
お布施の封筒の種類と選び方
基本は「白無地の封筒」または「奉書紙」を選ぶ

お布施に使う封筒は、白無地の封筒か奉書紙(ほうしょし)が正式です。「御布施」と印字された既製品も広く使われており、こちらを使用してもマナー上問題ありません。
| 種類 | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 奉書紙(金封袋) | 和紙を折って包む正式な形 | 格式を重んじる場合・高額の場合 |
| 白無地の封筒 | 郵便番号枠のない厚手の白封筒 | 少額・急な場合 |
| 市販のお布施袋 | 表書き印刷済みで手軽、入手もしやすい | 一般的な葬儀・法要 |
白無地封筒を使用する際のサイズ目安は、1〜5万円程度なら長形4号(90×205mm)、5万円以上なら長形3号(120×235mm)が一般的です。
市販のお布施袋が買える場所
- 100円ショップ
- コンビニエンスストア
- スーパー・ドラッグストア
- 文房具店・ホームセンター
- インターネット通販
- 葬儀社(葬儀を依頼すると、葬儀社側で用意してくれることもあります)
白無地封筒・奉書紙が買える場所
- 大型の文房具店
- 書道用品店(奉書紙の取り扱い)
- インターネット通販
- 百貨店
奉書紙での包み方


奉書紙でお布施を包む場合は、「たとう包み」と呼ばれる方法をとります。
まずお金を中袋(または半紙で中包み)に入れ、奉書紙を「左→右→下→上」の順に折ります。最後に封筒の口が上から被さる形になるのが正しい折り方です。
なお、奉書紙は、つるつるした面を表面、ざらざらした面を裏面として使用します。
お布施に水引は不要(例外あり)

お布施には原則として水引は不要です。
ただし地域の風習やお布施に包む金額によって使う場合がありますので、不明な場合は、菩提寺や地域の葬儀社に確認しましょう。
| 水引の種類 | 使用する場面 |
|---|---|
| なし | 全国的に基本はなしで問題なし |
| 白黒 | 葬儀のお布施で使用する地域がある |
| 双銀 | 5万円以上の高額なお布施 |
| 黄白 | 主に関西地方で使用 |
二重封筒はNG
二重封筒とは、内容物が透けるのを防ぐため、内側に紙を貼り合わせた二重構造の封筒のことです。
弔事(葬儀・お見舞いなど)では、「不幸が重なる」意味を持つ二重封筒の使用はNGです。
お布施の封筒の書き方【表面・中袋・裏面】

表書き(外袋の表面)
封筒の上段中央に「御布施」または「お布施」と縦書きします。下段には施主(喪主)のフルネームか「〇〇家」と記入します。
(上段) 御布施
(下段) 山田 太郎 または 山田家
筆ペンや毛筆が正式ですが、サインペン(黒)でも問題ありません。薄墨は香典のマナーであり、お布施には濃い墨を使います(これは間違えやすいポイントです)。
なお、「御布施」は仏教の表書きです。宗教によって以下のように変わります。
| 宗教 | 表書き |
|---|---|
| 仏教 | 御布施・お布施 |
| 神道 | 御礼・御祭祀料・御祈祷料 |
| キリスト教 | 献金・御礼 |
中袋ありの場合の書き方
| 面 | 記入内容 |
|---|---|
| 外袋・表面 | (上)御布施 (下)喪主フルネームまたは「〇〇家」 |
| 外袋・裏面 | 記入しない |
| 中袋・表面 | 金額(漢数字) |
| 中袋・裏面 | 喪主の住所・氏名・電話番号 |
中袋なしの場合の書き方(外袋の裏面)
| 面 | 記入内容 |
|---|---|
| 表面 | (上)御布施 (下)喪主フルネームまたは「〇〇家」 |
| 裏面 | (右)金額 (左)喪主の住所・フルネーム・電話番号 |
宗派別の書き方の注意点
浄土真宗の場合
表書きは「御布施」でも問題ありませんが、地域によっては「御法礼」と書く場合もあります。
曹洞宗・臨済宗の場合
表書きは「御布施」が基本です。
お布施に記す金額の漢数字(大字)一覧
お布施の金額は、改ざん防止のため「大字(だいじ)」と呼ばれる旧字体の漢数字で記します。金額の頭に「金」、末尾に「也」を付けるのが正式です。
| 金額 | 書き方 |
|---|---|
| 5,000円 | 金 伍仟圓也 |
| 1万円 | 金 壱萬圓也 |
| 3万円 | 金 参萬圓也 |
| 5万円 | 金 伍萬圓也 |
| 10万円 | 金 拾萬圓也 |
| 30万円 | 金 参拾萬圓也 |
| 50万円 | 金 伍拾萬圓也 |
お布施のお金の入れ方
お布施には新札を用意する
お布施は新札を使うことが好ましいです。真心を込めて準備したことが伝わります。新札の準備が難しい場合は、なるべくきれいな旧札を選びましょう。
なお、香典では「死を想定しているよう」と見なされるため新札を使わないのが一般的ですが、お布施はその逆です。この点は間違えやすいため注意してください。
お札の向き

お布施のお札は、封筒の表側から見て、肖像画が正面の上側(封筒の口側)になるよう入れます。香典とは向きが反対になるため注意が必要です。複数枚の場合はすべて同じ向きに揃えます。
金額のダメな例・注意点
お布施の金額に明確な決まりはありませんが、以下の点に気をつけましょう。
- 小銭は使わず、最低でも千円単位のお札のみを包む
- 「4(死)」「9(苦)」の語呂合わせになる金額は避けるのが一般的
- お香典とは異なり、奇数・偶数の金額どちらでも問題ない
お布施の渡し方・タイミング
お布施はいつ渡すか?
お布施は葬儀や法要の前または後のいずれかのタイミングで渡します。葬儀社やお寺の案内係から指示がある場合はその指示に従います。
| 場面 | タイミング | 言葉 |
|---|---|---|
| 葬儀・法要の前 | 僧侶が到着されたご挨拶の際 | 「本日はどうぞ宜しくお願い申し上げます」 |
| 葬儀・法要の後 | 儀式が終わったタイミング | 「本日は誠にありがとうございました」 |
お布施の渡し方の手順
お布施は直接手渡しせず、切手盆(きってぼん)または袱紗(ふくさ)に乗せて渡すのが正式なマナーです。
切手盆(きってぼん)を使う場合
切手盆(きってぼん)は、僧侶に御布施を渡す際に使う、お布施袋よりも一回りほど大きなサイズの黒いお盆です。
この切手盆を使用して渡すのが、正式なお布施のマナーとなります。
切手盆の使用方法とお布施を渡すマナー・手順を以下にご紹介します。

- 袱紗からお布施を取り出し、切手盆に乗せる
- 僧侶控室に一礼してから入室、テーブルを挟まず畳の上に正座(座布団は使わない)
- 挨拶・お辞儀をしてから、相手が表書きを読める向きに切手盆ごとお布施を回して両手で差し出す
- 一礼をして退室
袱紗(ふくさ)を使う場合

切手盆がない場合は袱紗(ふくさ)を用いてお布施を渡します。
袱紗は、正方形の風呂敷タイプのものと、袋タイプのものがあります。葬儀で香典やお布施を包む際は、紫・グレー・紺などの寒色系の袱紗を使いましょう(紫は慶弔両用で便利です)。
僧侶へのお布施の渡し方は、袱紗を開いた上にお布施を乗せ、そのまま両手で差し出します。
複数の封筒を渡す場合の重ね順
切手盆や袱紗の上に「お布施を最上段」にして重ねます。その下に「戒名料→御膳料→御車代」の順で重ねるのが一般的です。
お布施の金額相場【目的(種類)別・地域別・戒名別】
葬儀を実施するなかで、不明点が多く、悩みがちになるのがお布施の金額です。
一般財団法人 日本消費者協会が実施した第12回「葬儀についてのアンケート調査」報告書では、葬儀経験者のうち3割近くの方がお布施や僧侶への心づけについて困ったとの回答をしています。
以下にお布施の相場を紹介しますが一般的にいわれている水準です。
お布施の相場は宗派・地域・寺院との関係によって異なります。菩提寺や読経等を依頼する寺院に直接確認することが最も確実です。
目的(種類)別のお布施相場
| 目的(法要の種類) | 相場金額の目安 | 備考・ポイント |
|---|---|---|
| 葬儀(読経・通夜・告別式) | 10万円 〜 50万円 | 地域や宗派、格式により変動幅が大きい |
| 戒名(法名)授与 | 20万円 〜 30万円 | ランク(信士・信女など)によってさらに高くなる |
| 初七日法要 | 3万円 〜 5万円 | 葬儀当日に含む(式中初七日)場合は総額に含まれることが多い |
| 四十九日法要 | 3万円 〜 5万円 | 忌明けの重要な法要のため、一連の法要の中では高め |
| 納骨法要 | 1万円 〜 5万円 | 四十九日や一周忌と同時に行う場合は、少し多めに包む |
| 新盆(初盆) | 3万円 〜 5万円 | 故人が初めて迎えるお盆のため、通常のお盆より高め |
| 一周忌法要 | 3万円 〜 5万円 | 親族を招いて大規模に行うことが多いため |
| 三回忌法要 | 1万円 〜 5万円 | 一周忌と同等、または少し落ち着いた金額になる傾向 |
| 七回忌以降の法要 | 1万円 〜 2万円 | 家族のみなど規模が縮小するため相場も下がる |
| 通常のお盆法要 | 5千円 〜 1万円 | 毎年の棚経(たなぎょう)の目安 |
| お彼岸法要 | 5千円 〜 5万円 | 合同法要なら5千円〜、個別で招くなら3万円〜 |
| 百か日法要 | 1万円 〜 5万円 | 最近は省略されることも多い |
なお、現代は初七日法要を葬儀・告別式と同日に繰り上げて行うことが一般的です。
そのため、葬儀全体のお布施は【読経料 + 戒名料 + 繰り上げ初七日法要】をすべて含めて「50万円前後」になるケースが多く見られます。
地域別のお布施相場(葬儀の場合)
| 地域 | お布施の相場金額 |
|---|---|
| 北海道 | 約25万円 |
| 東北 | 約34万円 |
| 関東 | 約49万円 |
| 北陸 | 約32万円 |
| 中部 | 約44万円 |
| 近畿 | 約39万円 |
| 中国・四国 | 約44万円 |
| 九州 | 約35万円 |
| 全国平均 | 約43万円 |
参考:一般財団法人 日本消費者協会|第12回「葬儀についてのアンケート調査」報告書(2022年3月)
戒名の相場(全国)
| 宗派 | 信士・信女 | 居士・大姉 | 院信士・院信女 | 院居士・院大姉 |
|---|---|---|---|---|
| 真言宗・天台宗 | 30万〜50万円 | 50万〜70万円 | 80万円〜 | 100万円〜 |
| 曹洞宗 | 30万円〜 | 50万〜70万円 | 100万円〜 | 100万円〜 |
| 臨済宗 | 30万〜50万円 | 50万〜80万円 | - | 100万円〜 |
| 浄土宗 | 30万〜40万円 | 50万〜60万円 | 70万円〜 | - |
| 日蓮宗 | - | - | 30万〜50万円 | 100万円〜 |
| 浄土真宗 (※1) | 20万円〜 (釋・釋尼) |
50万円〜 (院釋・院釋尼) |
- | - |
※1)浄土真宗について
浄土真宗では教えの違いから「戒名」ではなく「法名(ほうみょう)」と呼びます。また、他宗派のような位号(ランク)の概念が原則ないため、一般的な法名は「釋・釋尼」、お寺への貢献度などに応じて授与される高い格式の法名は「院釋・院釋尼」の2段階として授けられます。
北海道の戒名の相場(「北のお坊さん」サービス利用の場合)
| 宗派 | 信士・信女 | 居士・大姉 | 院居士・院大姉 |
|---|---|---|---|
| 真言宗 | 2万円 | 6万円 | 20万円 |
| 曹洞宗 | 2万円 | 6万円 | 20万円 |
| 日蓮宗 | 2万円 | 院信士・院信女:6万円 院日信士・院日信女:16万円 |
20万円 |
| 浄土宗 | 2万円 | 6万円 | 20万円 |
| 浄土真宗 | 2万円 (釋・釋尼) |
- | 16万円 (院釋・院釋尼) |
なぜ北海道の戒名(法名)相場は全国と比べて低めなのか?
全国平均と比べると北海道の戒名の相場はずいぶん低めな印象を受けますが、これには北海道ならではの歴史や文化に基づいた3つの理由があると考えられています。
① 歴史的に「お寺との古い縛り」が薄いため
何百年もの歴史や格式を重んじる本州のお寺(檀家制度)とは異なり、明治時代から開拓が始まった北海道は、家とお寺の結びつきが比較的緩やかな傾向にあります。
そのため、お寺の維持費を含めた高額なお布施を求める慣習が根付きにくく、生活に寄り添った現実的な金額が定着してきたとみられます。
② 「浄土真宗」が主流の地域柄であるため
北海道で最も多い宗派である浄土真宗では、法名に院号をつけるケースが少なく、費用負担が他宗派より大きくならない点も、相場が低めである理由の一つと考えられます。
③ 冠婚葬祭における「合理主義」の風土があるため
北海道には「会費制の結婚式」に代表されるような、過度な見栄を張らずに合理性を重んじる文化が比較的根強いといわれています。
お葬式や供養に対しても、「不透明な高額お布施」より「お互いに負担のない明朗会計」を好む風土が背景にあるという見方があります。
お布施の金額を決める3つのポイント
① まず菩提寺に確認する
「気持ちで結構です」と言われた場合は、「皆様はいくらぐらいお包みになることが多いですか?」と尋ねると目安を教えてもらいやすくなります。
② 戒名は寺院と親族に相談する
戒名はトラブルになりやすく、ランクによって金額が大きく変わります。檀家として墓所を持つ場合、戒名を付けないと納骨を断られることもあるため、家族だけでなくお寺・親族と事前によく話し合いましょう。
③ 地域や目的の相場を下回らない
お寺に対して失礼のないよう、地域・宗派・目的の相場金額を下回らないように注意します。
お布施とは別に用意するお金(お車代・御膳料など)
葬儀や法事では、お布施以外にも必要に応じて以下のお金を別の白封筒に入れて渡すのが一般的です。
| 表書き | 意味 | 相場費用 |
|---|---|---|
| 御車代 | 僧侶が自ら移動された場合の交通費(タクシー代等) | 5千円 〜 1万円 |
| 御膳料 | 法要後の会食に、僧侶が出席辞退された場合の食事代 | 5千円 〜 1万円 |
| 御宿泊料 | 遠方からお招きした僧侶の宿泊費(施主側が宿を手配しない場合) | 実費相当(1万〜2万円) |
お車代・御膳料が不要になるケース
御車代: 遺族が自家用車やタクシーで僧侶を送迎した場合や、お寺の本堂で法要を行う場合は不要です。
御膳料: 僧侶が法要後の会食(直会)に出席された場合は不要です(その場合は僧侶の食事代を遺族が支払います)。
御車代・御膳料の封筒の書き方
書き方の基本はお布施と同じです。
- 表面(上段): 「御車代」または「御膳料」
- 表面(下段): 施主のフルネーム または 「〇〇家」
- 裏面: 包んだ金額(旧字体の大字)と、施主の住所・氏名
その他の費用(実費・手数料など)
以下の費用は、お礼である「お布施」や「お車代」とは性質が異なり、お寺への実費・手数料として支払うものです。基本的には別封筒(表書きに「御塔婆料」など)で用意します。
- 塔婆料(卒塔婆を立てる費用): 3千円 〜 5千円(※お寺によって一律で金額が決まっていることが多いでしょう)
- 永代供養料・納骨手数料: 納骨のタイミングに合わせて別途用意します。
お布施に関するよくある質問
Q. お布施の金額がわからない場合はどうすればいい?
葬儀や法要でのお布施の金額がわからないのは決して珍しいことではなく、日本消費者協会の調査(※)でも約3割の人が「僧侶へのお布施や心づけ」に困ったと回答しています。
お寺に直接聞いても明確な金額がわからない場合は、「〇万円でよろしいでしょうか?」と具体的な数字を挙げて確認するのが有効です。
※一般財団法人 日本消費者協会 第12回「葬儀についてのアンケート調査」
Q. お布施に消費税はかかりますか?
かかりません。お布施は読経・戒名授与の「料金」ではなく、感謝の気持ちとして納める「喜捨金」であり対価性がないため、消費税の課税対象外です(国税庁の質疑応答事例で明示)。ただし、葬儀社への式場使用料・物品費などの一般的なサービス費用は課税対象です。請求書の内訳でお布施と葬儀費用を区別して確認しましょう。
Q. お布施を入れる封筒はコンビニで買えますか?
はい、大手コンビニエンスストア(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)では、「御布施」印字済みの封筒を取り扱っていることが多いです。
Q. 新札が用意できない場合はどうすればいいですか?
銀行や郵便局の窓口で両替できます。急な場合は、きれいな旧札を選ぶか、アイロンで整えることで対応できます。
Q. 封筒の口は糊付けしてよいですか?
お布施の封筒は、原則「糊付け(のりづけ)しない」のが現代のマナーです。お寺側が受け取ったその場で中身を確認し、領収書発行や台帳への記録をスムーズに行えるようにするためです。ただし、地域や状況によって慣習が異なる場合もあるため、迷ったときは事前に葬儀社へ確認しておくと安心です。
Q. 離檀料の相場はいくらですか?
檀家を辞める際の離檀料の相場は5万円〜20万円程度です。高額を要求されてトラブルになるケースもあります。事前にお寺へ丁寧に相談し、感情的にならずに話し合うことが重要です。万一のトラブルの際は消費者庁「消費者ホットライン(188番)」への相談も可能です。
参考:独立行政法人 国民生活センター
見守り新鮮情報 2017年 第286号「墓を引っ越しする」と言ったら、寺から高額な費用を要求された
見守り新鮮情報 2022年度 第424号 墓じまい 離檀料に関するトラブルに注意
Q. 菩提寺がない場合、お経をあげてもらうにはどうすればいいですか?
菩提寺がなくても、地域の葬儀社に相談することで僧侶を紹介してもらえます。北のお葬式においても、「北のお坊さん」サービスを利用してご紹介しています(※サービス対象外エリアあり。お問い合わせください)。
Q. 葬儀社にお布施の金額を相談してもよいですか?
はい、むしろ積極的に活用することをおすすめします。葬儀社は地域の相場に精通しており、宗派・菩提寺との関係・法要の種類から適切な金額をアドバイスしてもらえます。
まとめ|お布施のマナーと相場を押さえて安心の葬儀を
お布施は、葬儀や法要で僧侶へ読経や戒名授与の感謝を伝えるためのお金です。サービスの「料金」とは異なり、消費税はかかりません。
準備にあたっては、白無地封筒などに濃い墨で表書きをし、新札の向きを揃えて包みます。当日は糊付けをせず、袱紗や切手盆に乗せてスマートに渡すのが現代のマナーです。
金額は葬儀全体で50万円前後が目安ですが、地域や宗派で異なります。特にお寺との結びつきが緩やかな北海道は相場が低めな傾向にあります。
金額や作法で悩んだ際は、地域の風習に詳しい葬儀社へ気軽に相談してみましょう。
お布施の金額や法要の段取りでお悩みの方へ
お布施の金額や法要の準備は、地域・宗派・菩提寺によって細かく異なります。
「いくら包めばよいか分からない」「菩提寺がない」といった場合は、葬儀の専門家に相談するのが確実でしょう。
北のお葬式では、北海道一円のお布施に関する不明点やお悩みのご相談を無料で承っています。
宗派に合わせた僧侶のご紹介や、墓じまい・永代供養などのご相談にも対応していますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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