1-0.葬儀・葬式

2023.12.29

【2023年】北海道の葬儀の種類と葬儀代やお布施の平均費用の調査結果

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寒波の影響により厳しい寒さが押し寄せていますが、いよいよ2023年12月末となり、今年も終わりに近付きました。

北海道在住の50代以上の男女300名を対象に実施した、2023年の葬儀に関するアンケート調査について、集計結果をまとめましたので、ご報告させていただきます。

葬儀においては、地域の葬儀代の平均費用やお布施の相場金額、一般的に行われている葬儀の種類など、最新の情報が気になる方が多いでしょう。

お葬式は地域よって特徴がありますが、調査結果においても、北海道では他の地域と異なる傾向が見受けられるため、地元の知識を知っておくと安心です。

今すぐ葬儀の準備が必要な方から、将来に備えておきたい方まで、どうぞお役立てください。

北海道で行われた葬儀の種類の比率

葬儀の種類の比率_2023

  • 家族葬:45%
  • 一般葬:40%
  • 一日葬:6%
  • 直葬・火葬式:1%
  • その他:8%

過去1年間に参列をした葬儀の種類について調査をしたところ、最も多かったのは「家族葬(45%)」で、続いて「一般葬(40%)」という結果でした。

北海道で行われる主な葬儀の種類は4つ

北海道で行われている主な葬儀の種類は4つあります。特徴をご紹介しますので、葬儀の基礎知識として知っておくと良いでしょう。

種類 人数目安 特徴
一般葬 30名以上 お通夜と葬儀・告別式の2日間にわたって行う葬儀形式で、お通夜に参列者を集う。
家族葬 30名以下 家族や親族など少人数で行う葬儀形式で、お通夜では一般参列者を集わないことが多い。
一日葬 30名以下 家族葬に対して、お通夜を行わずに1日で完結する葬儀形式。
直葬・火葬式 10名以下 家族のみなどのごく少人数で火葬のみを行うスタイル。

葬儀の種類は、人数規模やお通夜や葬儀・告別式の儀式を行うかどうかによって異なり、このほか葬儀には、社葬やお別れ会、生前葬などの種類があます。

一般葬とは?

一般葬とは、故人と関係のあった仕事仲間や友人、近所の方々など、お通夜に参列者が集う昔ながらのお葬式のことをいいます。

故人の生前の貢献や人柄を象徴するのが、葬儀の規模や祭壇の見た目とみなされていたのが、かつての葬儀です。

著名人・有名人ともなると盛大に葬儀を行い、北海道でも知人が亡くなると斎場やご自宅へ参列するのが通常で、100名以上が参列する葬儀も珍しくありませんでした。

しかし、時代による価値観の変化にともなって、葬儀では参列者を招かないケースも多くなり、近年は次にご紹介する家族葬の比率が増えています。

家族葬とは?

家族葬とは、家族や親戚などの30名以下を目安に少人数で執り行われる葬儀のことをいい、参列者を集わずにアットホームな葬儀を営むご家庭も多いです。

北海道では近年、故人の遺志やご家族の要望により、葬儀はしめやかに営みたいという声が多く聞かれるようになりました。

葬儀では参列者への気遣いが不可欠で、葬儀後もお礼の挨拶廻りが必要にな一方、家族葬は気心知れた身内のみで葬儀を行うことができるというメリットがあります。

人数規模こそ小さいものの、お通夜と葬儀・告別式の2日間にわたって執り行う葬儀の流は一般葬と同じで、ゆっくりと最後のお別れを行えることも人気の理由です。

一日葬とは?

一日葬とは、お通夜を省いて1日で家族葬を行う葬儀のスタイルで、葬儀に費やす時間と費用を抑えることが最大のメリットです。

お通夜を省略することによって、参列者へのおもてなしを準備する必要がないため、葬儀における気遣いの負担も軽減できます。

お忙しいご家族やご親戚や、葬儀の費用を抑えたい場合の葬儀では、一日葬を検討いただくと良いでしょう。

直葬・火葬式とは?

直葬や火葬式とは、お通夜や葬儀・告別式といったお別れのための儀式を省略して、火葬のみを行うお葬式です。

直葬と火葬式の定義に明確な違いはありませんが、北のお葬式では、ご安置後にご家族の付き添いや面会が可能なプランを「火葬式プラン」、ご安置後の面会や付き添いがなく、火葬場まで故人様をお預かりするプランを「お預かり葬プラン(直葬プラン)」として、サービスをご提供しています。

斎場での一切の儀式を行わないことで、葬儀の費用を極限まで抑えられるメリットがある一方、気になる場合は火葬時に宗教者へ読経してもらうことは可能です。

生活保護受給者は直葬に限り、自治体による費用負担によって無料で執り行うことができるため、生活に困窮している方もご安心ください。

「北のお葬式」の葬儀形式

北海道は家族葬が最も多く、一般葬も需要が高い

家族葬はとても人気で、北海道においても一番多く行われている葬儀であることが分かりました。

しかしながら、家族葬は全国平均で6割を占めると言われている一方、今回実施した北海道でのアンケートによると5割に満たず、「家族葬は45%」という結果です。

かたや、一般葬は全国的に2~3割と言われているのに対して、北海道の一般葬は4割という高い比率を占めています。

このことから、北海道では参列者を伴う古くからの葬儀の習慣が根付いているといえるでしょう。

一般的なお葬式を行いたいというご家庭においては、参列者を招く一般葬にするか、家族や親族のみで家族葬を行うか、いずれかをご検討ください。

北海道の葬儀の平均費用

葬儀の平均費用

  • 1位:50~100万円未満:40%
  • 2位:100~150万円未満:27%
  • 3位:20~50万円未満:23%
  • 4位:その他:10%

北海道の葬儀の平均費用は50~100万円未満となっており、多くのご家庭で葬儀代は100万円以下の費用となっていることが判明しました。

全国の葬儀費用の平均費用は約115万円のため、北海道の葬儀費用は相場よりも15万円程度、安価であることが分かります。
出典:特定サービス産業動態統計調査(経済産業省)

一方で、2番目に多い金額は100~150万円未満、次に20~50万円未満と続き、北海道の葬儀の費用は価格帯が幅広い傾向にあります。

葬儀は種類や人数規模のほか、祭壇などによっても費用が異なりますが、一般的な葬儀は150万円未満であることを知っておくと、葬儀社の見積取得時にも安心です。

北海道の葬儀費用が安い理由

北海道の葬儀費用が安いのには、2つの理由があります。地域特有の葬儀の習慣によるものなので、北海道にお住まいの方はぜひ覚えておきましょう。

・通夜振る舞いは近親者のみで食事をする
・お香典返しの費用負担が少ない

通夜振る舞いは近親者のみで食事をする

北海道での通夜振る舞いでは、家族や親戚などの近親者のみで食事をするのが通例のため、飲食費用を安く済ませることが可能です。

葬儀ではお通夜が終わると、通夜振る舞いと呼ばれる食事の席を用意して、おもてなしを行います。

本州などでは、参列者へもお寿司やオードブルやお酒を振る舞い、喪主はお酌をして、故人が生前にお世話になったことや葬儀への参列お礼を伝えるのが一般的です。

しかし、北海道では一般参列者へは食事の用意をしないため、高額になりがちな飲食代を抑えることができます。

お香典返しの費用負担が少ない

北海道の葬儀では、当日返し(即返し)によって、一律1,000~1,500円程度の品物をお香典返しとして渡すため、返礼品の費用を大幅に削減することができます。

お香典返しの品物の種類は、海苔やお茶・コーヒー・調味料セットといった食品が選ばれるケースが多いです。

全国的には、お香典の金額の1/3~1/2の金額に応じた品物を返礼品として贈ることが一般的で、お香典の金額が1万円なら、3,000~5,000円の品物を贈ります。

しかし、北海道では故人を失くした遺族の家計を気遣い、費用負担の軽減を重んじることが地域に根付いています。

このような背景から、北海道の葬儀費用は平均よりも安価になる仕組みがあることを知っておきましょう。

なお、相手が本州の方などで高額のお香典をもらった場合は、四十九日法要が終わるタイミングで後返しを行うと、後々のお付き合いでマナー違反にならずに安心です。

北海道のお布施の平均費用

葬儀では、葬儀代以外に読経による儀式などを行ってもらう宗教者へ渡すお布施が必要となり、北海道の平均費用は次のとおりです。

地域 お布施の平均費用 戒名料の平均費用
北海道 約15〜25万円 無料0円〜約30万円
全国 約15~50万円 約20~30万円

北海道のお布施の平均費用は、約15〜25万円となっており、戒名料が安価なことから、全国平均よりも安価に済む傾向にあります。

なお、お布施の金額は戒名料のほか、寺院の格式などによっても変動するため、お付き合いのあるお寺や宗教者がいれば、事前に相場金額を確認しておくと安心です。

また、お布施は「御布施」「御車代」「御膳料」と、3つの袋へ分けて渡すのが正しいマナーです。

  • 御布施:読経料と戒名料
  • 御車代:交通費として駐車場やガソリン代のほか旅費や宿泊費も加味する
  • 御膳料:通夜振る舞いや精進料理を召し上がらない場合の食事代

御車代は1回につき5,000~1万円、御膳料は1名1食につき5,000~1万円で、2日間の葬儀の場合、それぞれ1~2万円が相場金額となっています。

北海道の葬儀に関する意識調査

北海道の葬儀に関して、地域住民の意識を確認する目的で、次の4つの項目について質問を行いました。

  • 事前準備している人の割合
  • 葬儀で重視したポイント
  • 葬儀社を決めたタイミング
  • 葬儀で不安に思うこと

葬儀の事前準備している人の割合

葬儀の事前準備_2023

北海道では葬儀を行った人のうち、生前に葬儀の準備をしていなかった人の割合が73%とたいへん多く、急な葬儀に慌てる傾向があるため注意が必要です。

近年は生前のうちに将来に備えて、葬儀費用の積み立てや、死後のお墓や相続の準備など、終活を行う方が増えています。

しかしながら、北海道では終活がまだ浸透しておらず、突然の葬儀に際して、子どもや孫などへ迷惑をかけるケースも少なくありません。

自分に万一のことがあった場合に備えるには、エンディングノートの準備や身辺整理などの必要事項があるため、参考記事をご覧になり、少しずつ着手しましょう。

葬儀で重視したポイント

葬儀で準備したポイント

  • 1位:斎場の立地条件 29%
  • 2位:価格 24%
  • 3位:お葬式の内容 21%
  • 4位:スタッフの対応 13%
  • 5位:葬儀社の知名度 13%

実際に葬儀を行った方々が重視したポイントについて、上位のランキングは上記のとおりです。

葬儀にあたっては、斎場となる葬儀社や、葬儀プランの詳細など多くのことを決定しなければなりません。

いざというとき、葬儀の知識や経験がなければ、その場ですぐに判断するのは難しい項目ばかりだと思います。

事前に葬儀社や予算を決める場合の注目ポイントとしても押さえておくと良いでしょう。

葬儀社を決めたタイミング

葬儀社を決めたタイミング_2023

葬儀社を決定したタイミングは、故人が亡くなった後という方が6割以上と、大半を占めていることが分かりました。

なお、死亡の直前よりも1年以上前に決定した方が多いように、身内に万一のことがあったとき、冷静に葬儀の準備を行うことは極めて困難です。

看病やお見舞いで無事を祈るのが一般的で、葬儀の準備をすると、縁起でもないと言われてしまうこともあるでしょう。

そのため、葬儀の準備は元気なうちに自ら行っておくと、遺された家族としても安心できます。

葬儀で不安に思うこと

葬儀で不安に思うこと_2023

  • 1位:葬儀費用 76.5%
  • 2位:葬儀の知識 42.08%
  • 3位:葬儀社選び 39.89%
  • 4位:宗教者 27.87%
  • 5位:葬儀に招く人 12.57%
    ※複数回答あり

葬儀にあたって不安なこととして、「葬儀費用と回答した人は全体の76.5%」を占めています。

それもそのはず。全国平均の年収が約490万円なのに対して、北海道では430万円と50万円以上低い傾向にあると推定されているのが実態です。
出典:令和3年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

それなりの退職金をもらえる予定のある方なら安心感もあると思いますが、自営業の方をはじめ、多くの方にとっては不安も募るでしょう。

実際、年金暮らしともなると、日々の食費や光熱費や医療費など、目の前にある必要な生活費だけで精一杯という方もいらっしゃいます。

いつか必要になる自分の葬儀費用に関しては、元気なうちから計画的に確保するようにすることがおすすめです。

まとめ:2023年の北海道の葬儀は家族葬が主流で平均費用は50~100万円

北海道の葬儀に関して、2023年のアンケート調査の結果についてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。

  • 北海道では家族葬が45%、一般葬が40%を占めており、全国的な傾向と比較すると、参列者を伴う古くからの一般葬による葬儀スタイルも多い。
  • 北海道の葬儀の平均費用は50~100万円、お布施の相場費用は15〜25万円となっており、地域の風習によって全国的な費用相場よりも安価で済む。
  • 北海道では事前に葬儀を検討する方が少ない一方、葬儀費用や葬儀の知識に関して不安な方が多いため、生前のうちに終活に取り組むと家族が安心できる。

北のお葬式では、北海道における葬儀の知識に関する質問や、葬儀のお見積とご相談に無料で対応しています。

「自宅の近くの斎場のパンフレットがほしい」「どのくらいの金額になるか知りたい」など、将来に備えたい方もどうぞお気軽にお問い合わせください。

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