1-4.マナー・作法【参列者】

2026.04.30

葬儀のお花代は2種類あるため要注意!金額や封筒の書き方の違いとマナー

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葬儀でお花代を渡すときはマナーがあり、遺族へ失礼のないよう、封筒の書き方からお金の入れ方、渡し方まで注意しなければなりません。

そもそもお花代はいくら包めばいいのか迷っている方も多いと思いますので、本記事では葬儀のお花代について、金額や押さえるべきマナーを解説します。

葬儀でお花代をもらった場合のお礼の方法や、お花代に関してよくある質問についてもご紹介しますので、どうぞ最後までご覧になり参考になさってください。

葬儀のお花代は2種類あるため要注意!

葬儀のお花代に関する解説図_供花代と香典の代わりに渡す金銭の2種類

葬儀のお花代には次の2種類があり、意味合いが異なるため注意しましょう。

  1. 供花代
  2. 香典の代わりに渡す金銭

①供花代

支払者 支払先
遺族・親族 喪主(遺族)
一般参列者 葬儀社

葬儀で祭壇の周りや式場に飾る供花(きょうか)の費用を精算する際は、あらかじめ「お花代」を用意して持参します。

遺族や親族の主催者側の供花は、一般的に喪主が取りまとめて注文し、費用を立て替えるため、遺族や親族はお花代を喪主へ支払う仕組みです。

一般参列者は、供花を葬儀社へ直接申し込んで精算する必要があります。供花の注文方法については、当記事の最後に参考記事をご紹介していますので、どうぞご参照ください。

なお、供花には次の3つの役割があります。

  • 故人を追悼して弔意を表すli>
  • 遺族への慰めや労りの気持ちを形にするため
  • 葬送の儀式として式場を演出するため

供花は、遺族が受け取りを辞退しない限り、葬儀へ参列できない方も含め誰でも申し込むことができます。

②香典の代わりに渡す金銭

葬儀で現金を渡す場合は、「香典」として渡すことが一般的ですが、次のようなケースでは、封筒の表書きを「お花代(御花代)」や「お花料(御花料)」にするのが一般的です。

  • キリスト教の場合
  • 無宗教の場合

日本では葬儀の際、相互扶助を目的として香典を授受する習慣が根付いていますが、宗教的によっては、香典のことをお花代と表現する場合があります。

なお、仏壇やお墓へのお供えなどでもお花は必需品となるため、葬儀後に香典をお渡しする場合も、表書きを「お花代」にするケースがあります

葬儀のお花代は遺族が辞退している場合は贈らないのがマナー

葬儀において、遺族が香典辞退をしている場合は、故人や遺族の意向を尊重して、香典の代わりのお花代など、現金を渡さないのがマナーです。

香典辞退の葬儀では、供花や弔電を贈るのがおすすめですが、「ご厚志お断り申し上げます」と伝えられた場合は、香典のほか、供花・供物、弔電も遠慮するという意味を表すため、注意しましょう

葬儀のお花代の金額

種類 金額 相場費用
① 供花代 実費 1〜3万円程度
② 香典の代わりに渡す金銭 任意 5,000〜3万円程度

葬儀のお花代の金額は、供花を出す場合なら実際にかかる費用香典の代わりに渡す現金なら5,000〜3万円程度が相場となっています。

①供花代:相場1〜3万円程度

供花の費用は、一般的に1〜3万円が相場ですが、実際の料金は葬儀社によって異なります。ホームページで確認するなどしてご用意ください。

  • 1基の場合:1~2万円程度
  • 2基(左右1対)の場合:1万5,000~3万円程度

供花は、喪主や故人に近い近親者なら左右1対として2基を出すのが一般的です。また、会社や団体など複数名で供花を用意する際も2基を手配するケースがあります。

お花の種類やボリュームによっては、1基3万円以上する供花もあり、高価な供花には胡蝶蘭などの高級なお花が使用されているため、予算に合わせて選択することも可能です。

②香典の代わりに渡す金銭:相場5,000〜3万円程度

故人との関係 お花代の相場金額
両親 3〜10万円
祖父母 1〜5万円
兄弟姉妹 3〜5万円
おじ・おば 1〜3万円
友人・知人 5,000〜1万円
会社関係・近所 3,000〜1万円

お花代として香典の代わりに現金を包む場合は、故人との関係によって5,000〜3万円程度の金額を包みます。

葬儀では、語呂合わせとして、縁起の悪い「4(死)」と「9(苦)」の付く金額と、偶数の金額を避けて「奇数」にするのが一般的なマナーとなっています。

収入が少ないなどの事情がある場合、必ずしも相場に合わせる必要はありませんが、香典返しや会食の費用などを支払う、遺族の負担が大きくならないように考慮しましょう

葬儀のお花代の封筒のマナー

葬儀のお花代の封筒の書き方について解説

葬儀のお花代は、封筒の選び方や書き方から、お札の選び方と入れ方にまでマナーがあります。遺族に失礼がないように気をつけましょう。

お花代の封筒の選び方

宗教 封筒の絵柄 水引
仏教 蓮・雲海・白無地 結び切りの白黒(3万円以上は双銀)・黄白・無し
神道 白無地
キリスト教 十字架・百合・白無地 無し
無宗教 白無地

遺族へ渡すお花代の封筒の種類は、宗教に合わせて柄や水引の有無を選びますが、絵柄のない白無地で水引の無い封筒なら、宗教を問わずに共通して利用できます

水引の付いた不祝儀袋や封筒を利用する場合は、地域によって水引の色に決まりがあり、3万円以上の高額なお花代を包む際は、双銀の水引を使用する場合もあります。

葬儀の当日に供花代として葬儀社へ支払うお花代の場合は、表書きを書いた袋などを用意する必要はありませんが、白い封筒などに現金を入れておくと支払いがスムーズです。

封筒の選び方が分からない場合や、どうしたらいいか迷う場合は、あらかじめ葬儀社へ確認しておくとマナー違反にならずに安心できるでしょう。

お花代の封筒の書き方

自分で封筒に文字を記入する場合は、悲しみの涙で滲んだ文字を表現するため、薄墨の筆や薄墨の筆ペンで書くのが基本マナーです。

四十九日法要など、忌明けを迎えた後のお花代については、濃黒の筆ペンなどを使用して表書きや名前を記入しましょう。

封筒の半分より上側へ表書き、半分より下へ氏名をフルネームで書きましょう。夫婦など連名の場合は、右側が夫(上司や年長者など)となります。

4名以上の複数名で渡す場合は、代表者名を書き、左側に「外一同(他一同)」と記入するか、部署名や団体名の後ろに「一同」と書いても問題ありません。

会社や団体として金銭を渡す場合は、氏名を中心にして、社名や団体名と所属名を右側へ小さく書き、名前の上に小さく肩書きを記入するとバランス良く書くことができます。

お花代の表書きの書き方

目的 宗教 表書き
供花代 仏教・共通 御花代・お花代
香典の代わりの金銭 仏教・共通 御花代・お花代
神道 御玉串料・御榊料
キリスト教 御花料・お花料・献花料

お花代の表書きは、「御花代(お花代)」であれば、どのようなお花代の目的や宗教でも問題なく用途できるため、迷う場合は「御花代(お花代)」と書くのがおすすめです。

似たような言葉ですが、「御花料(お花料)」は基本的にキリスト教で用いられる表書きです。キリスト教や神道では、宗教特有の表書きもあるため注意しましょう。

お花代の金額の書き方

葬儀で供花代としてお花代を渡す場合は、金額を明記しなくても問題ありませんが、香典代わりのお花代の金額は、大字(だいじ)と呼ばれる漢数字で記すのが基本マナーです。

先頭には、改ざんがないことを表す「金」、最後には端数がないことを表す「也」を付けるのが一般的のため、見本を参考にして金額を記入しましょう。

金額 書き方
5,000円 金伍仟圓也
1万円 金壱萬圓也
3万円 金参萬圓也
5万円 金伍萬圓也
10万円 金拾萬圓也

お花代のお札の選び方

お花代は、新札ではなく、使用感のあるお札を選んで包むのが正しいマナーのため、ピン札しかない場合は、二つ折りや四つ折りなどに折り畳んで、折り目をつけてから封入します。

新札を使用してはいけない理由は、遺族に対して、故人が亡くなることを予期し、葬儀の準備をしていたと連想させないための気遣いです。

お花代のお金の入れ方

お花代は、すべてのお札の向きを揃えてから、封筒の表面から見て、肖像画の絵柄が裏側かつ下側になるように封入するのがマナーです。

中袋があるお花代の袋を使用する場合は、裏返して開封した時に、お札の肖像画が表側かつ下側になる向きで袋に入れるようにします。

お花代のお札の向きは、故人の死に対して「悲しみで顔を伏せる」という意味を表す理由があるため、間違いのないよう注意しましょう。

葬儀のお花代の渡し方

葬儀のお花代について受付で確認しているシーン

お通夜や葬儀・告別式におけるお葬式への参列時のにお花代を渡すタイミングと渡し方や、葬儀後にお花代を渡す方法について解説します。

親族の供花のお花代|遺族や葬儀社へ確認して渡す

親族の供花のお花代は、喪主が立て替えているケースが多いため、まずは遺族や葬儀社へお花代の精算方法を確認してください。

喪主へお花代を渡す場合は、葬儀前の待機時間や、葬儀後に落ち着いたタイミングを見計らって手渡します。

喪主以外の遺族へ渡す場合は、お金に関するトラブルが起こらないよう、喪主にひと言、「お花代は〇〇さんへ渡しておきました」と伝えておくとよいでしょう。

葬儀社に支払う場合は、受付ではなく事務室などで精算するケースがあるため、葬儀スタッフへ声をかけて支払いを行います。

参列者の供花のお花代|受付で申し出て精算する

一般参列者として供花のお花代を支払う場合、葬儀社が精算窓口になることが一般的です。まず葬儀の受付で「供花のお支払いはどちらですればよろしいでしょうか」と尋ねてください

少人数の家族葬などで葬儀社が受付を行う場合は、香典とお花代を提示するのが一般的ですが、お葬式では、お花代の精算窓口が受付と異なることが多々あります。

とくに社葬などの大勢が参列する葬儀では、お花代の専用窓口を設けているケースが多いため、受付で必ず確認するようにしましょう。

香典の代わりに渡すお花代は受付で渡す

香典の代わりにお花代を渡す場合、キリスト教なら「安らかな旅立ちでありますようお祈りいたします」、無宗教なら「お悔やみ申し上げます」等の言葉を伝えてから、「どうぞお納めください」と、お花代を差し出します

家族葬などの小さなお葬式で受付がない場合は、遺族へ直接渡すか、葬儀スタッフを介して喪主や遺族へ取り次いでもらい、手渡すようにしましょう。

葬儀でお花代をもらった場合の対応方法

葬儀でお花代をいただいた場合の返礼品

葬儀でお花代をもらった場合の対応方法について、供花代の場合と、香典代わりのお花代の場合に分けて解説します。お礼状の例文もご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

香典代わりのお花代へのお返し

葬儀で香典代わりのお花代をもらった場合は、香典返しをするのがマナーのため、宗教ごとに次のタイミングで挨拶状を添えてお返しします。

宗教 お返しのタイミング
仏教 四十九日法要後
神道 五十日祭後
キリスト教 カトリック 死後30日目の「追悼ミサ」の後
キリスト教 プロテスタント 死後1ヶ月後の「召天記念式(または記念日)」の後
無宗教 葬儀後1ヶ月以内を目安にする

地域によっても異なりますが、返礼品の価格は一般的にもらった金額の1/3〜1/2を目安とします。

カタログギフトや、「消えもの」といわれるお菓子やコーヒー・紅茶などをお返しするのが一般的です。

忌明け後など、お返しのタイミングを過ぎてからお花代をいただいた場合は、なるべく早めに返礼品を用意して贈りましょう。

香典返しの商品選びや包装・贈り方などに関して、詳しくは当記事の最後に参考記事をご紹介していますので、ぜひご覧ください。

供花の代金としてお花代をもらった場合

葬儀で供花代としてお花代をもらった場合は、基本的にお返しの品物を用意する必要はありません

ただし、香典返しと同じく、忌明けのタイミングで手紙やはがきにより、お礼を伝えるのがマナーです。

葬儀でお花代をもらった場合のお礼状の文例

葬儀でお花代をもらった場合のお礼状の文例をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

なお、香典と供花のお花代を両方いただいた場合は、香典返しの御礼状のみで問題ありません。

供花のお花代をいただいた場合のお礼状の文例

〇〇様

拝啓

この度は故〇〇の葬儀に際しまして
立派なご供花を賜り誠にありがとうございました
謹んで御礼申し上げます

おかげをもちまして 心温まるお見送りをすることができました
ご芳情に心より感謝申し上げます

本来であれば直接お伺いしてご挨拶を申し上げるべきところ
略儀ながら書中をもちまして御礼のご挨拶とさせていただきます

敬具

〇年〇月〇日

住所
喪主 〇〇 〇〇

香典代わりのお花代をいただいた場合の文例

〇〇様

拝啓

先般は故 〇〇〇〇 の葬儀に際しまして
御芳志を賜り誠に有難うございました
心より御礼申し上げます

〇月〇日 滞りなく納骨を相営みましたことを
ここにご報告申し上げます

つきましては気持ちばかりではございますが
お礼の品をお送りいたします

本来であれば直接お目にかかってお礼を申し上げるべきところ
書中をもちましてご挨拶とさせていただきます

敬具

〇年〇月〇日

住所
喪主 〇〇 〇〇

葬儀のお花代でよくある質問

葬儀のお花代に関して、よくある質問をご紹介しますので、気になる項目があれば疑問やお悩みの解消にお役立てください。

葬儀後にお花代を郵送する方法は?

お花代は郵便局から「現金書留」で郵送することもできるため、遺族へ供花費用を渡しそびれた親族や、葬儀へ参列できず、お花代を渡したい方は、喪主宛てに送りましょう。

出典:書留(日本郵便公式サイト)

表書きや名前を記したお花代の封筒を現金封筒へ入れる際は、一筆箋を同封するのがおすすめです。例文をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

お花代を郵送する場合の一筆箋の例文

〇〇様のご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます
諸般の事情によりお伺いできない無礼をお許しくださいませ
心ばかりですがお花代をお送りいたします
誠に勝手ながらお返し等のお気遣いは遠慮させていただきます
どうぞお体に気をつけてお過ごしください

葬儀で供花のお花代を遺族へ渡すときは小銭が含まれてもいいの?

香典や香典代わりのお花代で小銭を使用するのは失礼になりますが、供花のお花代は葬儀社へ精算する立替金の費用になるため、小銭が含まれていても問題ありません。

ぴったりのお花代を渡すことで、遺族はお釣りを用意する手間をはぶくことができます。

葬儀のお花代は香典と一緒に包んで渡してもいい?

葬儀のお花代と香典を一緒に包むのはNGです。供花のお花代と香典は、別の封筒に入れて渡すのがマナーです。

遺族から「供花のお金をもらっていない」と勘違いされないためにも、香典とは別に用意しましょう。

なお、家族など親しい関係では、お花代を封筒に入れず、現金で渡すケースもあります。

まとめ:葬儀のお花代は2種類あるため、金額や封筒の書き方の違いに注意しましょう!

葬儀で香典代わりに渡すお花代_キリスト教の事例

葬儀のお花代について、金額の相場や封筒の書き方・渡し方などのマナーと、もらったときのお礼の方法について解説しましたが、まとめると次のとおりです。

  • 葬儀のお花代には「供花代」と「香典の代わりに渡す金銭」の2種類があり、供花代は実費(1〜3万円程度)、香典代わりの金銭は故人との関係によって5,000〜3万円程度が相場金額となっている。
  • お花代は白い無地の封筒へ薄墨で「お花代(御花代)」と表書きを書き、下側へ氏名を書くのがマナー。きれいな新札を避け、肖像画の絵柄が裏側かつ下側になるように封入する。
  • 親族の供花は喪主がまとめて手配することが多いため、親族はお花代を喪主へ渡すのが一般的な対応となる。一般参列者は受付で確認して葬儀社へ精算する。なお、香典の代わりに渡す金銭としてのお花代は、受付で渡すのが通例。

北のお葬式では、北海道一円の葬儀を承っており、地域へお住まいの皆様の葬儀や法事・法要のお手伝いを行っております。

ご遺族のサポートはもちろん、ご親族や参列者の皆様の不安を解消できるよう努めておりますので、葬儀に関する疑問やお悩みがございましたら、どうぞお気軽にお問い合せください。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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