お葬式の服装では、色や材質などにマナーがあり、黒ければどんな洋服でもよいというわけではありません。
手持ちのスーツやワンピース・アンサンブルが喪服に適さない場合もあれば、喪服を着用する場合には、合わせるアイテムにも注意が必要です。
そこで本記事では、お葬式の服装で押さえるべきマナーと、男女別の喪服の選び方や喪服に合わせるアイテムについて解説します。
喪服がない場合のおすすめコーディネートや、お葬式でNGの服装についても具体的にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧になり、お役立てください。
目次
お葬式の服装は喪服が基本!喪服の知識ポイント

お葬式の服装は喪服の着用が基本のため、喪服に関する知識について、次の4つのポイントを押さえて分かりやすく解説します。
- 喪服は立場によってランクがある
- 喪服がない場合でもお通夜に参列できるが、遺族や葬儀・告別式への参列は喪服が基本
- 礼服と喪服の違いとは?
- 喪服を購入するならどんな立場でも着用できる準喪服がおすすめ
喪服は立場によってランク(格式)がある
| 格式 | 種類 | 立場 |
| 高い | 正喪服 | 主催者側(遺族・3親等以内の親族など) |
| 標準 | 準喪服 | 参列者側・近年は遺族や親族など主催者側も着用 |
| 略式 | 略喪服 | 参列者側(お通夜や弔問向け) |
喪服にはランクがあり、『正喪服→準喪服→略喪服』の3段階の順序で、故人に近い立場の方ほど格式の高い喪服を着用するのが基本マナーです。
種類による具体的な喪服の違いについて解説しますので、適切な喪服を用意しましょう。
正喪服

正喪服とは、喪主や3親等以内を目安とした親族向けの最も格式の高い喪服のため、正装にこだわりたい方や、参列者の多い一般葬に最適です。
和装の場合、背中・両袖・両胸の計5ヶ所に家紋を入れた五つ紋の付いた着物が特徴で、男性なら羽織袴、女性なら染め抜きの黒無地の着物となります。
洋装の場合、男性はモーニングコート、女性はジャケットやボレロとセットアップになった上質かつ上品な仕立てのワンピースやアンサンブルスーツなどのブラックフォーマルです。
準喪服

準喪服は本来、参列者向けの喪服ですが、近年は遺族や親族も洋装の準喪服を着用するのが一般的です。身内が気にしなければ、喪主が準喪服でも特に問題ないといえるでしょう。
和装の場合、背中と両袖の三つ紋や背中のみの一つ紋の着物が該当し、洋装はオーソドックスな漆黒の喪服が該当します。
男性の準喪服は、ビジネス向けなどの一般的なブラックスーツと比較すると、光沢を抑えた濃い黒色と、ゆとりのあるシルエットが特徴です。
女性の準喪服は、正喪服との差がほぼありませんが、比較的ファッション性の高いデザインが多い傾向にあります。
略喪服(平服)

略喪服とは平服とも呼ばれ、急なお葬式で仕事帰りなどにお通夜へ参列する場合や、お葬式の前後に自宅へ弔問する際に最適なダークスーツなどのことをいいます。
男性の場合は、ビジネススーツやブレザー・ジャケットとパンツとのコーディネート、女性の場合は、セットアップやパンツスーツなどが該当します。
上着はカーディガンなどを着用しても構いませんが、黒・グレー・紺色などのモノトーン系のコーディネートに限られ、柄ものやカジュアルな服装は避けなければいけません。
喪服がない場合でもお通夜に参列できるが、遺族や葬儀・告別式への参列は喪服が基本
喪服がない場合、お通夜なら略喪服で参列しても問題ありませんが、遺族や葬儀・告別式への参列は喪服が基本であることを知っておきましょう。
葬儀・告別式へ喪服がない方が参列する場合は、家族や友人から借りるか、レンタル衣装店で調達するのが一般的です。
遺族や親族などの主催者側は、葬儀社に紹介してもらえるケースも多く、和装は着付けやヘアメイクまで対応している場合もあるため、喪主を介して確認してみるとよいでしょう。
礼服と喪服の違いとは?

| 服装 | 着用シーン | 素材の特徴 |
| 礼服 | 冠婚葬祭全般 | ポリエステルなどでは光沢のある素材もある |
| 喪服 | お葬式や法事・法要 | ウールなど光沢のない漆黒の素材 |
礼服と喪服の違いは、冠婚葬祭全般に対応するか、弔事のみに対応するかで、喪服は礼服の一つでもあります。
礼服はフォーマルウェアともいい、冠婚葬祭や各種行事でオールマイティに着用できますが、素材によっては光沢があるため、新調する際はマットな質感を選ぶのがおすすめです。
一方で、喪服はお葬式や法事・法要などの弔事専用のブラックフォーマルのため、生地に光沢感がありません。喪服なら、お葬式で安心して着用できます。
喪服を購入するならどんな立場でも着用できる準喪服がおすすめ

喪服を購入する場合は、お葬式や法事・法要において、主催者側でも参列者側でも、どんな立場でも着用できる準喪服がおすすめです。
おすすめの喪服の選び方や具体的なコーディネートについては、後ほど男女別にご紹介しますので、ぜひご覧になり、参考になさってください。
お葬式の服装で押さえるべき7つのマナー

お葬式の服装で気をつけるべきポイントとして、次の7つのマナーを押さえましょう。
- 喪服は全身を黒でコーディネートする(平服はモノトーン系で可)
- 遺族が平服を希望しているお葬式は喪服で参列しない
- 清潔感や清楚感を重んじる
- 肌の露出を抑える
- 光沢・柄・装飾のある服装を避ける
- 毛皮や皮革素材の服装を避ける
- お洒落ではなくシンプルな着こなしを意識する
①喪服は全身を黒でコーディネートする(平服はモノトーン系で可)
お葬式で喪服を着用する際は、小物に至るまで全身を黒でコーディネートするのがマナーです。平服での参列は、黒のほか、グレー・紺色などのモノトーン系でも構いません。
具体的なお葬式の服装については、男性・女性・子供に分類し、次章にて詳しく解説いたしますので、どうぞご覧ください。
②遺族が平服を希望しているお葬式は喪服で参列しない
家族葬などで、遺族から「平服でお越しください」と言われた場合は、喪服ではなく平服で参列するのがマナーとなります。
平服を要望するのには、暗い雰囲気ではなく明るくお別れをしたいなど、故人や遺族にとってお葬式における理想のイメージがあるため、素直に受け入れて協力してあげましょう。
③清潔感や清楚感を重んじる
お葬式では周囲の方に不快感を与えないためにも、ほこりや毛玉、フケなどのないよう、清潔感や清楚感を重んじて、服装や身だしなみを整えましょう。
斎場や火葬場は、大切な人を亡くした方々が利用する公共施設のため、身内だけのお葬式の場合でも、ほかの利用者へ迷惑をかけないようにご注意ください。
④肌の露出を抑える
お葬式の服装は、できるだけ肌の露出を抑えるのが基本マナーです。夏場に半袖を着ること自体に問題はありませんが、葬儀中はきちんと上着を着用しましょう。
平服の場合でも、男性なら長袖の上着とネクタイが基本です。女性は半袖の場合、カーディガンなどの羽織ものと黒いストッキングを着用するのがマナーとなります。
⑤光沢・柄・装飾のある服装を避ける
お葬式では、光沢のある素材や柄もの、装飾のある服装を避けるのがマナーです。艶やラメの素材や織り柄、リボンやフリルなどの付いた服装は好ましくありません。
正式な喪服で参列する方が多いお葬式では、異なる素材や色柄がとても目立ちます。とくに女性の服装においては、お葬式に適しているかどうかの判断に注意しましょう。
⑥毛皮や皮革素材の服装を避ける
仏教では、動物の殺生を連想させる毛皮・皮革などの素材がタブーのため、お葬式の服装や持ち物では注意が必要です。
とくに、コートやジャケット、手袋などのアイテムにおいては、毛皮やファー、スウェードなどの材質を避けるように注意しましょう。
⑦お洒落ではなくシンプルな着こなしを意識する
お葬式の服装では、お洒落をしようとするとマナー違反になりやすいため、シンプルな着こなしを意識して身支度を整えましょう。
髪型や身だしなみに関しては、当ページの最後に参考記事をご紹介していますので、ぜひ併せてご覧になり、マナー違反に注意してください。
お葬式の男性の服装コーディネート

お葬式における男性の服装について、喪服の場合と平服の場合に分類して、準備するアイテムや最適なコーディネートをご紹介します。
男性の喪服のコーディネート

男性がお葬式で喪服を着用する際は、準備するべきアイテムにマナーがあるため、次の順序でポイントを押さえて解説します。
- 喪服
- 白いワイシャツ
- 黒いネクタイ
- 黒い靴下
- 黒い靴
- 黒いベルト
喪服

男性におすすめの喪服は、ポケットの収納力とパンツにアジャスターがある機能性重視のタイプです。ジャケットの内側やパンツのウエストに注目しましょう。
男性は、お葬式に手ぶらで参列することが一般的のため、お香典・スマートフォン・数珠・ハンカチ・ティッシュなどが収まる、ポケットの大きさと数がポイントとなります。
また、パンツにアジャスターが付いていると、最大で6cm程度ウエストを簡単に調整でき、お腹が出て体格が変化しても安心で、長く愛用できます。
男性の礼服や喪服には、一般的なスーツと同じようにシングルとダブルとがありますが、どちらを選んでも構いません。
白いワイシャツ

お葬式で喪服を着用する際は、柄のない無地の白いワイシャツが基本マナーです。襟はレギュラーカラーが最適ですが、襟が左右に開いているワイドカラーでも問題ありません。
暑い夏場は半袖のワイシャツを着用しても構いませんが、お葬式中は基本的に上着を着用するのがマナーのため、接触冷感素材のインナーなどを着用するのがおすすめです。
黒いネクタイ

お葬式で喪服を着用する場合のネクタイは、漆黒で光沢のない無地のネクタイであることが基本マナーです。
ネクタイの結び方は、プレーンノット(シングルノット)やウィンザーノットとし、結び目の下にディンプルのくぼみができないように結びます。
黒い靴下

お葬式で喪服を着用する場合の靴下は、光沢がなく、織柄・ワンポイントなど絵柄のない無地の黒いビジネスソックスとします。
弔事用や礼服用などの靴下も市販されていますが、カジュアルな靴下でなく、ふくらはぎ中央あたりまで長さのあるクルーソックスや、ふくらはぎが隠れるハイソックスを選びましょう。
黒い靴

お葬式で喪服を着用する場合は、本革もしくは合皮の黒いフォーマルシューズで、つま先の指の付け根の部分に横筋が入ったストレートチップや、横筋のないプレーントゥが最適です。
新調する際は、紐を通す甲の部分が本体の内側に縫われている内羽根式、もしくは本体と一体になっているタイプがおすすめですが、外羽根式の靴でも問題ありません。
黒いベルト

男性の場合、正喪服にあたるモーニングコートではサスペンダーを使用しますが、準喪服では必ず黒い無地のベルトを装着します。ベルトは金具が付いていても構いませんが、シンプルなシルバーなど目立ちにくいバックルに限ります。
ベルトの材質は本革でもPUレザーでも問題なく、バックルもシルバーで構いませんが、光沢の強いエナメル素材やヘビ柄・ワニ柄のような型押しのベルトは避けましょう。
男性の平服に最適なコーディネート

男性の平服に最適なコーディネートについてご紹介し、注意点についてもポイントを押さえて解説します。
ビジネススーツ・ダークスーツ

お葬式で平服する場合、最もコーディネートしやすいのはビジネススーツのうち、黒・濃紺・グレーといったダークスーツです。
目立ちにくければピンストライプでも構いませんが、光沢があるスーツや、明るい色みのスーツは避けた方がよいでしょう。
ワイシャツやネクタイは、喪服の場合と同じように、白無地のレギュラーカラーに漆黒の黒無地のネクタイを合わせるのがベストです。
難しい場合は、織柄や襟元にボタンの付いたボタンダウンなどのカジュアルなタイプを避け、ネクタイもできるだけ目立ちにくい色柄で、色は濃紺や濃いグレーなどを選びましょう。
靴下は、丈の短いスニーカーソックスやアンクルソックス、ショートソックスなど、カジュアルなタイプを避けるのがマナーです。
靴はできるだけ黒いビジネスシューズとし、明るい茶色やローファーなどのカジュアルなシューズ、金具が付いた靴やスウェードなどの革製品と分かる材質は避けるようにします。
ブレザー・ジャケットとパンツなど基本は白いワイシャツ・黒いネクタイ

スーツが用意できない方は、ブレザーやジャケットとパンツを合わせ、モノトーン系のコーディネートでお通夜へ参列しても問題ありません。
仕事で喪服を着る余裕がない場合でも、白いワイシャツと黒いネクタイをコーディネートすると、お葬式にふさわしいスタイルになります。
高齢者の方や体の不自由な方は、カーディガンの着用や黒や白のサスペンダーの使用、ウォーキングシューズを履くなど、見た目よりも安全性や快適さを重視しましょう。
お葬式の女性の服装コーディネート

お葬式における女性の服装について、喪服の場合と平服の場合に分類して、準備するアイテムや最適なコーディネートをご紹介します。
女性の喪服のコーディネート

女性がお葬式で喪服を着用する際は、準備するべきアイテムにマナーがあるため、次の順序でポイントを押さえて解説します。
- 喪服
- 黒いストッキング
- 黒いパンプス
喪服

女性におすすめの喪服は、オールシーズン対応できるよう、ジャケットやボレロとセットになったシンプルなデザインのワンピースとのアンサンブルです。
良質な喪服の生地は、ウールやジョーゼットなど、光沢のない漆黒の素材であることが特徴です。
上着無しでもお葬式に参列できるよう、肘の隠れる五分袖・七分袖とし、スカート丈はふくらはぎを目安にすると、遺族側・参列者側、どちらの立場でも着用できます。
シフォンなどのシースルー素材や、プリーツスカートやフレアスカートなど、デザイン性の高い礼服は準喪服ではなく、略喪服に該当するため気をつけましょう。
黒いストッキング

お葬式では、肌が少し透ける程度の黒いストッキングを履くのが基本マナーで、厚みは20デニール前後から30デニール以内が目安となっています。
寒い冬場はタイツでも問題なく、近年は110デニールと厚手でも、肌が透けているようなフェイクタイツも市販されているため、チェックしてみるとよいでしょう。
黒いパンプス

お葬式の喪服に最適な靴は、ヒールが3〜5cm程度の高さの無地の黒いパンプスです。牛革などの本革でも構いませんが、エナメル等の光沢のある材質を避けます。
形状は、つま先が丸みを帯びたラウンドトゥや、四角いスクエアトゥが好ましく、ハイヒールやウェッジソール、爪先が尖ったポインテッドトゥなどは避けましょう。
女性の平服に最適なコーディネート

女性の平服に最適なコーディネートについてご紹介し、注意点についてもポイントを押さえて解説します。
ワンピース・アンサンブルスーツ・パンツスーツ

女性の平服としては、通勤などで着用する黒やダークグレー、濃い紺色などのモノトーン系のワンピースや、ワンピース・スカートとセットのアンサンブルスーツが最適です。
パンツスーツでも構いませんが、男性の白いワイシャツとは違い、女性がブラウスを着用する際は、黒色を着用するのが基本マナーのため注意しましょう。
基本的に肘が隠れる五分袖以上、スカートの丈は膝下5cm以上がマナーです。ノースリーブや半袖の場合は、必ずジャケットやカーディガンなどを羽織って肌を隠します。
足元は、喪服の場合と同じように黒いストッキングと黒いパンプスとし、パンツスタイルの場合でも必ず黒いストッキングを履くようにしましょう。
カーディガン・ブラウス・スカート(パンツ)

喪服やスーツの準備や着用が難しい場合、お通夜であれば、上下をモノトーン系でコーディネートして、カーディガンを羽織るような服装で参列しても問題ありません。
お年寄りやケガなどにより身体的に問題がある場合、とくに足元は安全性を重視して、黒い無地のハイソックス、かかとの無いフラットなシューズなど、組み合わせの工夫をしてください。
お葬式の子供の服装

お葬式における子供の服装について、正装(制服)の場合と平服の場合に分類して、準備するアイテムや最適なコーディネートをご紹介します。
子供の正装(制服)のコーディネート

お葬式の服装は、子供の場合は大人と異なり喪服を準備する必要がなく、学生服が正装となるため、通学用の制服があればぜひ活用しましょう。
- 学生服
- 白いシャツ・ブラウス
- 白または黒い靴下
- 通学用の革靴やシューズ
学生服

子供の学生服は、お葬式にふさわしい正装のため、保育園・幼稚園・小学生・中学生・高校生と、それぞれ通学用の制服を着用し、きちんとボタンを閉めましょう。
赤みのあるブレザーやカジュアルな印象の制服の場合は、黒・グレー・紺色などのカーディガンに置き換えるなど、アイテムを変更するのがおすすめです。
白いシャツ・ブラウス

お葬式の子供の服装では、男女ともに白いシャツやブラウスを着用するのが最適です。汚れのない清潔なものを用意し、必要な場合はしっかりとアイロンをかけましょう。
ネクタイやリボンが赤や黄色などの派手な色合いの場合、黒や紺色などのアイテムに変更することで、お葬式にふさわしい服装になります。
白または黒い靴下

お葬式の子供の服装では、通学用のソックスで問題ありません。とくに学校指定がない場合は、白または黒のハイソックスがおすすめです。
冬場は、白や黒、紺色であればタイツを着用しても問題ないため、しっかりと寒さ対策を行ってください。
通学用の革靴やシューズ

お葬式の子供の靴は、ローファーなどの革靴やスニーカーなど、通学用のシューズで構いません。汚れだけ事前にチェックして、お手入れしておきましょう。
ただし、赤やピンク、黄色などの目立つ色やキャラクターなどの柄ものはお葬式に適さないため、できるだけシンプルなスニーカーなどの靴にしましょう。
子供の平服に最適なコーディネート

お葬式で子供が平服を着用する際は、黒・グレー・紺色などのスーツやワンピースなどの礼服やお出かけ着のほか、モノトーン系で上下をコーディネートしても問題ありません。
白や黒のワイシャツやブラウスのほか、ポロシャツでも構いません。黒・紺・グレーなどのパンツやスカートと、カーディガンやジャケットを合わせます。
インナーやジャケットの下にニットのセーターやベストを着用するなど、暑さ対策や寒さ対策に注意して、コーディネートを検討しましょう。
靴は、履き慣れているシューズの方が靴擦れなどで足を傷めずに安全です。革靴などを使用する場合は持参して、斎場で履き替えると安心できるでしょう。
お葬式で間違いやすいNG服装の事例

お葬式で間違いやすいNG服装の事例についてご紹介しますので、マナー違反にならないよう、しっかりとチェックしてください。
スリーピースのスーツ

一般参列者の場合、お葬式でベスト付きの礼服やスーツを着用するとマナー違反にあたるため、男性のスーツではベストの着用は控えましょう。
スリーピースは、主催者である喪主よりも格式が高くなる可能性があり、失礼になるためご注意ください。
ノースリーブ・半袖や透け感のある服装

お葬式では、肌を露出する服装はタブーのため、とくに女性はノースリーブや半袖のワンピースを避け、肌の透けるシフォンやレース素材に気をつけましょう。
略喪服として着用し、お通夜に参列する場合は、必ず肘まで隠れる上着を着用し、斎場や火葬場の周辺でも、他人に不快感を与えないように注意してください。
茶系のスーツやワンピース・スカートなど赤みのある服装

お葬式では、赤みのある服装を避ける必要があるため、茶色のスーツやブラウンのワンピース・スカートなどは避けた方が無難です。
黒い喪服の方々が集う場所にいると、茶系の服装はとても目立つため、着用を控えましょう。
ベルベットやベロア素材などの光沢のある服装

ベルベットやベロア素材のスーツやワンピースは、光の加減で反射しやすいため、お葬式にはふさわしくありません。
高品質な喪服では、シルクやウールが使用されています。ポリエステルでも漆黒なら問題ありませんが、光沢のある服装は控えましょう。
華美な服装や装飾が目立つ服装

お葬式では、華美な服装や装飾が目立つ服装はふさわしくないため、とくに女性はご注意ください。
上着が目立つアンサンブル、総レースや大きなリボンが付いているワンピース、ベルスリーブなどの袖が目立つ服装は控えましょう。
トレーナーなどカジュアルな服装

お葬式でカジュアルな服装はマナー違反にあたるため、次のようなアイテムを着用したコーディネートは控えましょう。
- Tシャツ
- トレーナー
- パーカー
- フリース
- スウェット
- デニム
- キャラクターや目立つ総柄の洋服
お葬式のマナーに関する基礎知識

ここまでは、お葬式の服装マナーをご紹介してきましたが、本章ではお葬式の服装について知ったうえで理解しておきたい「お葬式のマナー」の基礎知識について、次の4つつポイントを押さえて解説します。
- お葬式とは何か?
- お葬式で喪服を着用する理由とは?
- お葬式は4種類の葬儀形式があり、基本的にお通夜と葬儀・告別式の2日間で行われる
- お葬式で大切な5つのマナー
お葬式とは何か?

お葬式とは、亡くなった方の死を悼み、故人や遺族の身内や友人・知人などの関係者がお別れをする「人生最期の大切なセレモニー」です。
日本では、約9割のお葬式が僧侶の読経を伴う仏式(仏教)と言われており、一般的なお葬式では、一人ずつ順番にお焼香をして、故人の冥福を祈ります。
参列者は遺族へお悔やみの言葉を伝えたり、遺族は感謝の気持ちを込めておもてなしをするなど、主催者側と参列者側との交流の場面もあります。
お葬式で喪服を着用する理由とは?
そもそも喪服とは、「喪に服す」という言葉に由来し、お葬式や法事・法要など、故人を悼む弔事の際に着用する衣服のことをいいます。
かつての日本では、仏教や神道の考え方に基づき、清浄や死の穢(けが)れを祓(はら)う意味合いから、亡くなった人の死装束と同じように、白い喪服でした。
お葬式に黒い喪服を着用するようになったのは、西洋文化の影響を受けた明治時代から戦後にかけてのことです。
キリスト教における黒い色は、死や地上での終焉(しゅうえん)を表し、現在の漆黒の喪服には、深い悲しみと何色にも染まらない故人への誠実な想いが込められています。
喪服はお葬式に最もふさわしい服装で、参列者の立場においても、遺族の悲しみに寄り添うため、できる限り喪服を着用するようにしましょう。
お葬式は4種類の葬儀形式があり、基本的にお通夜と葬儀・告別式の2日間で行われる
身近な方が亡くなったら、「葬儀形式」と「自分が参列対象なのかどうか」をしっかりと確認しましょう。
| 葬儀形式 | 日数 | 人数目安 | 通夜 | 葬儀・告別式 | 火葬 | シェア率 |
| 一般葬 | 2日 | 30名以上 | 〇 | 〇 | 〇 | 30.1% |
| 家族葬 | 2日 | 30名以下 | 〇 | 〇 | 〇 | 50.0% |
| 一日葬 | 1日 | 30名以下 | ✕ | 〇 | 〇 | 10.2% |
| 直葬・火葬式 | 1日 | 数名 | ✕ | ✕ | 〇 | 9.6% |
お葬式には、規模や流れによって4種類の葬儀形式があり、基本的に「お通夜」「葬儀・告別式」の2日間の日程で行われます。
最新の葬儀形式における調査によると、最も多いのは家族葬(50.0%)で、次に多いのが一般葬(30.1%)と、葬儀全体の約8割が2日間のお葬式となっています。
出典:【第6回】お葬式に関する全国調査(いい葬儀)
ただし、家族や親族だけで行う家族葬など、少人数のお葬式では、あらかじめ参列者を決定する必要があり、一日葬や直葬・火葬式のように1日で済ませる場合もあるため、注意が必要です。
自分が参列してよいのかどうか不明な場合は、喪主(遺族)または葬儀社へ直接確認しましょう。
お葬式で大切な5つのマナー
お葬式では、遺族やほかの参列者へ迷惑をかけてマナー違反にならないよう、次の5つのポイントをしっかりと押さえましょう。
- お葬式にふさわしい服装をする
- 髪型や身だしなみを清潔に整える
- お葬式に必要な持ち物を持参する
- 礼儀作法を習得しておく
- 言動を慎む
①お葬式にふさわしい服装をする
お葬式では、遺族や親族はもちろん、お香典やお焼香だけのために会葬する参列者も適切な服装をするのがマナーです。
②髪型や身だしなみを清潔に整える
お葬式では、髪型や身だしなみを清潔に整えるのが基本マナーのため、男女ともに長い髪はしっかりと一つにまとめて、爪や靴の汚れまでチェックしてから参列しましょう。
とくに女性は、髪型やアクセサリーに注意点があり、ネイルにも注意点があるため、以下の記事を参考に身支度を整えましょう。
お葬式に最適な髪型については、男性や子供などの具体的なヘアスタイルがわかる参考記事を、本ページの最後に掲載していますので、ぜひご覧ください。
③お葬式に必要な持ち物を持参する
お葬式では、次のような持ち物が必要になるため、忘れ物のないよう事前にチェックしてからお出かけしましょう。
- 数珠:仏式の場合
- お布施や香典:袱紗(ふくさ)に入れて持参
- ハンカチ・ポケットティッシュ:ハンカチは無地の白または黒
- セレモニーバッグ:女性は必須
- 雨具や季節用品:折り畳み傘・カイロ・扇子など
持ち物については、あると便利なアイテムなどもわかる関連記事へのリンクを、本ページの最後に掲載していますので、ぜひ参考になさってください。
④礼儀作法を習得しておく
お葬式であらかじめ覚えておきたい礼儀作法は、次の3つとなるため、参列前にシュミレーションしておくとよいでしょう。
- 受付の手順:挨拶や香典の渡し方などのマナーに注意する
- お焼香の作法:回数や額に押しいただくかどうかは宗派によって異なる
- 言葉遣い:忌み言葉を避け、宗教用語に注意する
お葬式のマナーについては、本ページの最後にポイントをまとめた参考記事を掲載していますので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
言葉遣いにおいて、とくに迷いやすい「訃報連絡」や遺族への「お悔やみの挨拶文」に関しては、コピーペーストして使える便利な文例集をご用意していますので、ぜひご利用ください。
⑤行動や言動を慎む
お葬式では、他人に不快な思いをさせないよう、立ち居振る舞いに注意し、あらかじめ携帯電話の電源を切って、私語を慎みましょう。
予期せぬハプニングによる遅刻や、どうしても葬儀中に退席したい場合に備えて、以下の参考記事も事前に確認しておくと安心です。
お葬式の服装でよくある質問

お葬式の服装に関してよくある質問をご紹介しますので、気になる項目があれば、事前にチェックしてマナー違反を防ぎましょう。
お葬式の服装でアクセサリーや腕時計はどうしたらいい?

お葬式でOKなアクセサリーは、基本的に結婚指輪のみとなります。コサージュやブローチ、ブレスレットタイプの数珠などはNGのため、装着しないでください。
男性は、ネクタイピンやカフスを使用しないようにします。ただし、女性は落ちきのある白・グレー系・黒系のパールの一連ネックレスや、イヤリング・ピアスなら問題ありません。
真珠は悲しみの涙を象徴し、お葬式で女性らしさを演出できる唯一のアクセサリーです。
時計が必要な方は、目立たない文字盤やシンプルなベルトの腕時計なら、身に付けていても構いません。
お葬式の服装でレインコートを着たりブーツを履いてもいいの?

お葬式で雨や雪によって天候が悪い場合は、安全性を最優先にして、レインコートやレインブーツ・スノーブーツを着用しても問題ありません。
室内用として履き替えのシューズをサブバッグなどに入れて持参するとよいでしょう。
お葬式の服装で子供は半ズボンやミニスカートでもいいの?

幼児の場合は、お葬式で手持ちの半ズボンやミニスカートを使用しても問題ありません。足元は、白もしくは黒のハイソックスやタイツで露出を抑えましょう。
中・高校生で制服のスカート丈を短くしている場合は、モラルが問われやすいため、友人などから借りるか、喪服のレンタルを検討した方が安心です。
まとめ:お葬式の服装は7つのマナーを押さえて、性別や年齢にふさわしいコーディネートをしましょう!

お葬式の服装に関して、押さえるべき7つのマナー、男女別・子供向けの具体的なコーディネート、NGな服装についてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。
- お葬式では、主催者の遺族側も参列者側もオーソドックスな漆黒の準喪服を着用するのが一般的だが、急な葬儀や喪服がない場合、お通夜なら略喪服(平服)でも構わない。
- お葬式の服装には、次の7つのマナーがある。①全身を黒でコーディネートする(平服はモノトーン系で可) ②遺族が平服を希望しているお葬式は喪服で参列しない ③清潔感や清楚感を重んじる ④肌の露出を抑える ⑤光沢・柄・装飾のある服装を避ける ⑥毛皮や皮革素材の服装を避ける ⑦お洒落ではなくシンプルな着こなしを意識する
- 喪服のコーディネートでは、男性は白いワイシャツと黒いネクタイ・ベルト・靴下・靴、女性は黒いストッキング・パンプスを合わせる。子供の場合は学生服が正装に該当する。
- 略喪服(平服)の場合は、黒・グレー・紺色などのモノトーン系のダークスーツや上下の服と、ジャケットやブレザー、カーディガンといった上着でコーディネートする。
お葬式はマナーが大切な行事のため、周囲に迷惑をかけないよう、しっかりと服装や身だしなみを整えて参列しましょう。
北のお葬式は、北海道一円でお葬式を執り行う葬儀社として、地域の皆様のお葬式に関するご相談を無料で承っています。お困りごとがございましたら、お気軽にお問い合せください。



