1-2.葬儀の種類・流れ

2018.09.17

天理教のお葬式とは?基本のマナーや気を付けること

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1800年代に奈良で発祥した天理教という宗教をご存知でしょうか。

神道の一種として考えられており、葬式の作法も神道の葬式に似ています。

今回はそんな天理教のお葬式についてのお話。

天理教の葬儀の特徴や他の宗教との葬儀の違い、気を付けたいマナーなどをご紹介します。

天理教とは?どんなお葬式?

天理教は江戸時代末期の1838年に開かれた宗教で、教祖である中山みきが神のお告げを受けてその教えを人々に広めたのが始まりとされています。

奈良県の天理市に本部があり、「親神(おやがみ)」である天理王命(てんりおうみこと)を信仰しながらも、教祖である中山みきについても「教祖(おやさま)」と呼び、今なお慕っています。

天理教では、人間の生とは神様に体を貸してもらっているものと考えられています。

天理教での「死」とは神様に体を返し、生まれ変わりまでの間、魂が神様にゆだねられることなのです。

このことは天理教の通夜式の中の「みたまうつし」という儀式でも表され、天理教のお葬式の中ではこのみたまうつしの儀式が最も重要視されます。

天理教は神道の一種と位置付けられていた時代もあり、葬儀の作法は神式葬儀に似ている部分が多くあります。

ただし、人が死ぬと子孫を見守る守り神となると考える神道に対し、天理教では人は亡くなると一度魂は神の元へ行くが、その後はまた新しい体を与えられ生まれ変わると考えられています。

天理教のお葬式の流れや作法

天理教のお葬式の流れを紹介します。大まかな流れや作法は神式葬儀に近いです。

通夜式

祓詞奏上(はらえことばそうじょう)

宗教者が祓いの言葉を述べます。

みたまうつしの儀

「うつしの詞」を述べ、故人から神の元へ魂を移す儀式を行います。

供物を捧げ、宗教者による玉串奉奠(たまぐしほうてん)礼拝を行い、会場の照明を全て消してしずめの詞を唱えます。

参列者の玉串奉奠と礼拝

喪主や親族、参列者が玉串奉奠と礼拝をして故人の安らかな眠りを祈り、神への祈りを捧げます。

葬儀告別式

献饌(けんせん)と詞奏上(ことばそうじょう)

宗教者が供物を捧げ、詞奏上を行います。

玉串奉奠と礼拝

宗教者、喪主、親族、一般会葬者の順に玉串奉奠と礼拝を行います。

撤饌(てっせん)

神前の供物を下げます。

玉串奉奠と礼拝の作法

天理教のお葬式では焼香はなく、代わりに神式葬儀と同様の玉串奉奠と礼拝を行います。

玉串奉奠の作法

玉串奉奠の作法は神道と同じです。

右手で枝の根元をつまみ、左手は葉の下に添えるようにして両手で玉串を受け取ります。

祭壇の前まで進み一礼し、葉先を祭壇に根元を自分に向けた後、右手と左手を持ち替えて根元を祭壇に向ける形で玉串台へ玉串を捧げます。

礼拝の作法

天理教の礼拝の基本は「二礼(一礼)、四拍手、一拝、四拍手、二礼(一礼)」です。

神道での拍手は音を立てない「しのび手」ですることになっています。

天理教のお葬式で気を付けるべきマナー

天理教の葬儀特有の作法やマナーをご紹介します。

特に仏式葬儀とは異なる部分も多いです。

初めて天理教のお葬式に参列される方は戸惑うかもしれませんが、神式葬儀に準ずる部分が多いので覚えておきましょう。

香典は神式葬儀に合わせる

天理教での香典は神式葬儀のマナーと同じです。

白黒、銀、または白と黄色の結びきりの水引を使い、表書きは「御玉串料」「御霊前」「御榊料」と書きます。

服装は一般的な葬儀と同じ喪服で数珠は不要

天理教のお葬式の服装は一般的な葬儀と同じく、喪服で参加するようにしましょう。

ただし、数珠は必要ありません。天理教ではお経を唱えませんので、数珠という概念はありません。

仏教用語は使わないように注意

葬儀の場でよく使う「冥福」「供養」「成仏」などは全て仏教用語。天理教の葬儀でのお悔やみの言葉としてはふさわしくありません。

「哀悼の意を表します」「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」などの言葉を使うようにしましょう。

まとめ

江戸時代末期の奈良で生まれた天理教。

人間は亡くなると神様へその体を返し、魂は次に生まれ変わる時まで神様にゆだねられると考えられており、葬儀儀式の中でも通夜式での「みたまうつしの儀式」がとても重要視されています。

神道の一種と考えられており、お葬式の流れや作法は神道に似ている部分も多くあります。

焼香の代わりに玉串奉奠と礼拝を行い、香典の表書きには「御玉串料」「御霊前」と書くのもその一つ。

「冥福」「成仏」「供養」といった仏教用語も使わないように注意しましょう。

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この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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