1-2.葬儀の種類・流れ

2018.06.29

黄檗宗の葬式の特徴。独自の作法やマナーは?

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臨済宗、曹洞宗と並んで日本三禅宗の一つである黄檗宗(おうばくしゅう)。

北海道にお寺がないので、黄檗宗の葬儀に参列したことがある方はあまり多くないのではないでしょうか。

今回は仏教宗派の一つである黄檗宗についてのお話。

黄檗宗の概要や葬儀の特徴、他の宗派と異なる葬儀儀礼などについてご紹介します。

中国禅の影響が多く残る黄檗宗の葬式について

黄檗宗(おうばくしゅう)は、中国の僧侶である隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師が開祖となって江戸時代に日本に広めた宗派です。

臨済宗を起源として元々は「臨済正宗黄檗宗派」と名乗っていましたが、明治時代に独立し「黄檗宗」と名乗るようになりました。

臨済宗、曹洞宗とともに、日本三禅宗と呼ばれています。

禅宗のため、修行では「読経」よりも「座禅」に重きを置いており、座禅によって自己を見つめ悟りを開くとされています。

また中国の僧侶が広めた(仏教の中では)比較的新しい宗派のため、黄檗宗の葬儀には中国禅の作法や儀礼が残っているのが特徴です。

日本の黄檗宗のお寺にも中国式の建築様式や外観を持つものが多く残っています。

黄檗宗の葬式独自の作法

黄檗宗の葬儀の特徴は、中国式の作法で行うことがあることです。

読経は中国の発音で行う

葬儀中には般若心教を唱えますが、黄檗宗では「唐音」と言う中国の発音でお経を唱えます。

例えば、般若心教にある「摩訶般若波羅蜜多心経」は黄檗宗では「ポゼポロミトシンキン」と読みます。

(日本語では「まかはんにゃはらみたしんぎょう」)

また、鐘や太鼓など鳴り物を鳴らしてリズムに合わせて歌うように唱える梵唄(ぼんばい)と呼ばれる読経もあります。

これは四拍子のリズムで歌うように唱えることから名付けられています。

初めて黄檗宗の葬式に参列される方は、ちょっと変わった読経に驚くかもしれません。

しかし、経典は同じで唱えている意味や目的は同じですので安心してくださいね。

中国の精進料理「普茶料理(ふちゃりょうり)」

火葬後の会食で振舞われる精進料理についても、中国式の「普茶料理(ふちゃりょうり)」となります。

日本の質素な精進料理とは違い、彩り美しい見た目と高い栄養価の食材・調理法が中心です。

皆で一つのテーブルを囲んで大皿料理を取り分ける、中国式の作法で食事をするのも特徴です。

黄檗宗の葬式のマナーについて

黄檗宗(おうばくしゅう)の葬儀での基本マナーをご紹介します。

服装は通常の葬儀マナーと同様です

黄檗宗の葬儀は中国式の作法が残っているとはいえ、服装マナーに関しては通常の葬儀と同じです。

喪主や遺族は正式喪服や略式喪服、親戚や遺族は略式喪服を着用し、弔意を表す服装を心がけましょう。

男性の派手なネクタイや時計、女性のアクセサリー類やネイルも外すのを忘れないようにしてください。

結婚指輪や、「涙」を表すシンプルな真珠の一連ネックレスは身に付けても問題ありません。

焼香は3回

黄檗宗の葬儀では焼香は3回行います。

焼香台の前で一礼した後、抹香をつまんで額の前に押しいただいてからパラパラと香炉にくべ、これを3回繰り返します。

焼香後は祭壇と遺族に一礼をして自席に戻ります。

黄檗宗で使用する数珠

禅宗の宗派では、108個の玉と親玉を繋いだシンプルな看経(カンキン)念珠が正式念珠となります。

黄檗宗で用いられる看経(カンキン)念珠は、108個の玉と2個の親玉で作られ、10個ごとの記子(きし)がつけられているのが特徴です。

まとめ

臨済宗、曹洞宗と共に日本三禅宗と言われる黄檗宗。

中国の禅僧である隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師が日本へ広めた宗派のため、黄檗宗には現在でも中国禅式の儀礼や作法が色濃く残っています。

特に葬儀で特徴的なのは「唐音」という中国の発音で読経を行うことです。

同じ般若心経でも全く違うお経に聞こえるので、黄檗宗のお葬式に初めて参列した方は驚くかもしれませんね。

黄檗宗では仏教の他の宗派と作法やマナーが異なる部分が多くあるので注意しましょう。

不明な点がありましたら、ぜひお気軽に私達へお聞きください。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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