2-7.グリーフケア

2025.01.25

死別による辛い悲しみを克服する6つの方法!喪失感やストレス解消法

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大切な方やペットとの死別は、この上ない悲しみや苦しみに襲われる場合があり、どうしようもない悲嘆の感情にお困りの方もいらっしゃるでしょう。

全ての命には限りがあり、いつかは尽きるということを頭では理解していても、家族や愛犬・愛猫との別れには深い喪失感やストレスを感じるものです。

そこで本記事では、死別による辛い悲しみを克服する方法や、死別についてのよくある質問と回答などをご紹介します。

北海道でおすすめの悲しみや苦しみの解消法についてもご紹介しますので、辛い方はどうぞ参考になさってください。

死別とは?

死別によるお別れ

死別とは、身近な人が死去することによって、二度と会えなくなる永遠の別れのことをいいます。

親や兄弟姉妹や子どもといった家族のほか、親戚や恋人、同居人や親しい友人とも体験する別れで、愛情を注いでいる犬や猫などとの死別はペットロスと呼ばれています。

つまり、死別とは命あるものを対象として誰にでもあり得ることで、人によっては複数回にわたって幾度も経験する可能性があるでしょう。

死別が引き起こす心身の症状とは?

死別による症状

大切な人や家族同然のペットとの死別による喪失感やショックは、心身に影響を及ぼす場合があり、喪失感やストレスとして、次の3つの症状が現れるケースがあります。

  • 精神的な症状
  • 身体的な症状
  • 行動として現れる症状

精神的な症状

  • 悲壮感
  • 孤独感
  • 不安感
  • 恐怖感
  • 罪悪感
  • 無気力感
  • 虚無感 など

死別は突発的もしくは継続的に精神的な反応を引き起こし、情緒不安定や喜怒哀楽の感情が激しくなり、上記のような症状が見受けられる場合があります。

身体的な症状

  • 食欲減退
  • 睡眠障害
  • 呼吸障害
  • 動悸
  • めまい
  • 頭痛
  • 疲労感 など

死別では身体的に上記のような体調の障害や異変を引き起こす可能性があり、複数の症状を併発する場合や不調な状態が長期化してしまう場合もあります。

行動として現れる症状

  • 泣く
  • 呆然とする
  • 引きこもり
  • 集中力の低下
  • 注意力の欠如
  • 思考力の低下
  • アルコール依存 など

死別によって上記のような行動が現れる場合もあり、人によってはさまざまな反応が数年間にも及び、社会への適応が困難になるほど重症になってしまうケースもあります。

死別による日常生活での注意点

注意ポイント

前述したように、死別は心身に影響を及ぼします。集中力の欠如や注意力が散漫になりやすいケースが多く見受けられるため、思わぬ事故を招かないように気をつけなければなりません。

日常生活では、とくに車や自転車の運転、コンロやストーブなどの火の元に注意して過ごしましょう。

また、規則正しい生活リズムの維持と栄養バランスの整った食事を意識して、体調管理を怠らないことが大切です。

死別による喪失感やストレスから立ち直る6つの克服方法

克服方法

死別による喪失感やショック、ストレスから立ち直るには6つの克服方法があります。ここではポイントを押さえて、分かりやすく解説します。

  1. 感情や行動を心のままに表現する
  2. 法事・法要を重視して気持ちに区切りをつける
  3. お仏壇やお墓を心のよりどころにして供養する
  4. 遺品整理により気持ちを落ち着かせる
  5. 共感を得られる相手や支えになる物を頼る
  6. グリーフケアの専門家へ相談する

①感情や行動を心のままに表現する

死別によって泣いたり悔やんだりすることは人として自然な状態であるため、何よりもまず、自分の感情や気持ちに素直になることが重要です。

身近な人やペットが亡くなり、悲嘆に暮れて泣き叫びたいほどの苦痛を感じている方もいらっしゃると思いますが、涙を流すことや弱音を吐くことは決して悪いことではありません。

行き場のない悲しみを我慢したり誤魔化したりしていると、自分自身を傷つけてしまう要因になりやすいといわれています。

心理的なストレスを与えないよう、泣きたい時には泣くなど、感情のままに自分を表現することは心身の安定を保つための大切なポイントであることを知っておきましょう。

②法事・法要を重視して気持ちに区切りをつける

葬儀を終えると、仏教では四十九日法要や一周忌・三回忌法要などを執り行います。命日や法事・法要は故人への未練に区切りをつけやすいタイミングです。

故人の安らかな眠を祈りながら、集まった家族や親族などのためにも、気持ちを切り替えて前向きに生きてゆくための機会にしましょう。

仏教は三途の川を渡って故人があの世へたどり着く四十九日法要、神道は家の守り神になってもらうための五十日祭があり、宗教儀式の意義を知ることが、悲しみを軽減する機会となる可能性もあります。

たとえば仏教なら13宗派56派もの種類がありますが、お経の意味を調べてみたり、お坊さんの説法に耳を傾けたりして、宗教の教えを学んでみるのもおすすめです。

③お仏壇やお墓を心のよりどころにして供養する

亡くなった方の魂が宿るお仏壇やお墓は、心のよりどころとして精神的な安定をもたらす効果があるため、葬儀後はぜひ用意をして手を合わせることを習慣にしましょう。

お仏壇やお墓は、基本的に四十九日法要において、仮位牌から本位牌への魂の入れ替えや遺骨の納骨を行うため、事前に準備できるとよいでしょう。

故人と離れたくない気持ちから、ご自宅で供養していらっしゃる方もいると思いますが、遺骨は傷みやすく、保管方法によってはカビが生える場合もあるため注意が必要です。

近年は遺骨の供養や管理をしてもらえる永代供養墓や納骨堂が人気ですが、お参りによって自分自身も癒やされ、気分転換できる納骨先を選ぶと後々まで安心できるでしょう。

なお、故人の遺骨は分骨をして身近で手元供養をすることも可能で、ペンダントなどのアクセサリーとして持ち歩くことも可能です。

④遺品整理により気持ちを落ち着かせる

故人の遺品整理を早めに行うことによって、手続き期限の厳守や無駄な出費の削減ができるだけでなく、故人への執着や依存心を抑える効果が期待できます。

死後の役所手続きや相続による納税、登記の名義変更では、期限を守らないと法律違反となり、罰金などのペナルティが科せられてしまいます。

出典:相続税の申告と納税(国税庁)

出典:相続登記が義務化されました(令和6年4月1日制度開始)(法務局公式サイト)

故人への未練から故人の荷物を整理するのが辛い方や、体力的に難しい高齢の方などは、遺品整理の業者委託を検討すると良いでしょう。

⑤共感を得られる相手や支えになる物を頼る

死別により喪失感やストレスで辛い日々を送っている方は、同じような立場で共感し合える相手や親身になってくれる人に相談したり、支えになる物を頼ったりするのも良いでしょう。

ただただ辛くて、どうしたら良いのか悩む場合には、無料相談を頼るのも一つの方法で、電話やSNSで相談できる公的なサービスもあります。

出典:まもろうよこころ(厚生労働省)

また、誰かを頼りたくない場合には、自分の気持ちをノートに書いたり、共感を得られる本やブログを読んだり、動画や音楽などを見たり聴いたりするのもおすすめです。

インターネットを活用して、大切な方やペットを亡くした同じ境遇の方の経験を学んだり、同じ立場の方と出会って励まし合ったり、前向きな活動をするのも良いでしょう。

⑥グリーフケアの専門家へ相談する

故人の死が辛く、喪失感やストレスを感じている方は、グリーフケアに特化した精神科やメンタルクリニックなどの病院、専門機関へ相談してみるのもおすすめです。

一人ひとりの症状に適した解決方法をアドバイスしてもらえますし、インターネットを介して気軽にお試しできるサービスを提供している機関もあります。

グリーフケアについて、詳しくは後述にて解説しますので、どうぞ参考になさってください。

グリーフケアとは?

グリーフケア

グリーフケアとは、死別や絶望的な出来事などによって、悲嘆や悲痛な気持ちになっている方が立ち直れるよう、心身のケアやサポートをする取り組みのことをいいます。

支えてくれる家族が傍にいれば安心ですが、夫や妻に先立たれた一人暮らしの方や、子どもを失った親御さんにとっては、なんとも堪え難い過酷な試練です。

葬儀社をはじめ、終末医療や介護に携わる業界では、遺族に対するグリーフケアの必要性が認識され始め、死と向き合う方の悲しみに寄り添った体制が徐々に浸透し始めています。

地域によっては、不安や悩みごとを打ち明けたり、遺族同士が集う場などが提供されたり、対策を構築していますので、死別で辛い方はお住まいの地域で情報を調べてみると良いでしょう。

北海道でおすすめの死別により辛い方の解消法

北海道のグリーフケア

北海道にお住まいで大切な方を亡くした方や、ペットロスでお困りの方におすすめの解消法をご紹介しますので、どうぞ参考になさってください。

電話や訪問による相談

相談窓口

北海道立精神保健福祉センター

  • 電話相談
    電話番号:0570-064-556
    受付:月~金 9:00~21:00/土日祝 10:00~16:00(12月29日~1月3日を除く)
  • 対面相談(要予約)
    電話番号:011-864-7000
    受付:月~金 8:45~17:30

北海道にお住まいの方で、死別による悲しみや苦しみで辛い方は、道内の専門機関へ相談することがおすすめです。電話相談は以下の窓口でも受け付けています。

北海道いのちの電話
電話番号:011-231-4343
受付:365日24時間

札幌こころのセンター
電話番号:011-622-0556
対象:札幌市在住の方
受付:月~金 9:00~17:00

旭川いのちの電話
電話番号:0166-23-4343
受付:月~水 9:00~15:30/木~日・祝 24時間

遺品整理や土地・家屋の相談

遺品整理

ネクストライト
電話番号:011-215-4566

ネクストライトでは、遺品整理や家財の買取・処分、ハウスクリーニング、土地や不動産の売却・運用などに関することをまとめて依頼できます。

本州など遠方にお住まいで、北海道の故人名義の土地・建物に関するご相談などにも対応しています。

良質で品揃え豊富な仏壇店・ペットの供養にも最適

仏壇店リ・ノイ

供養ギャラリー リ・ノイ
北海道恵庭市駒場町6丁目4-6
電話番号:0120-305-194
定休日:毎週火曜日

亡くなった方やペットの供養に必要なお仏壇やお位牌は、末永く愛用できるよう、大型仏壇店で比較検討して実物を確かめてから購入すると安心です。

仏具や手元供養に最適な供養用品から、お線香・ロウソクなどの消耗品も種類豊富に取り揃えているため、きっとお気に入りの商品が見つかるでしょう。

リ・ノイの店内にある【いとほし】では、大事なペットのご遺骨の粉骨を受け付けいます。粉骨後のお骨を小さな骨壺へ入れて、ご自宅で供養することも可能です。

お参りしやすく癒やされる納骨堂

永代供養付き納骨堂てらす

札幌市・旭川市・恵庭市の3ヶ所にあり、お参りのしやすさや癒やさる環境、リーズナブルな価格が人気の納骨堂です。ペットの遺骨を一緒に納骨することもできます。

※ペットの遺骨のみを納骨することはできません。

納骨堂てらす

  • 札幌
    住所:北海道札幌市東区東雁来町357-3
    電話番号:0120-555-052(9:00〜17:00)
  • 旭川
    住所:北海道旭川市永山4条20丁目3-22
    電話番号:0120-847-555(9:00〜17:00)
  • 恵庭
    住所:北海道恵庭市文京町4丁目8-20
    電話番号:0120-505-115(9:00〜17:00)

納骨堂てらすでは最新の設備を完備しており、無料のドリンクサービスも用意されているため、ほっこりと癒やされるカフェに行くような感覚でお参りすることができます。

死別についてよくある質問

よくある質問

死別について、よくある質問をまとめてご紹介しますので、気になる項目をチェックして、どうぞお役立てください。

  • グリーフケアにかかる期間はどのぐらい?
  • 死別による悲嘆はどうやって回復するの?
  • ペットは人間と同じお墓へ納骨できる?

グリーフケアにかかる期間はどのぐらい?

個人差もありますが、グリーフケアによって死別の悲しみや苦しみから立ち直るためには、一般的に次のような期間がかかると言われています。

亡くなった方 平均期間
約3年
配偶者 約4年半〜5年
子ども 約5年

死別による悲嘆はどうやって回復するの?

  1. 衝撃期:ショック・否定
  2. 悲痛期:深い悲しみ・思慕
  3. 回復期:日常生活への適応
  4. 再生期:悲嘆反応の改善

死去によるショックや現実を受け止められない衝撃期から始まり、悲嘆や思い出に浸る時期を経て従来の日常生活を送れるように回復して、徐々に改善して立ち直ってゆきます。

ただし、故人の命日やひょんなことから過去を振り返り、再び辛い時期に逆戻りする場合も多くあるほか、症状が悪化してPTSDやうつ病を患ってしまう方も少なくありません。

一般的には、仕事や趣味、新たな取り組みなどに没頭して、前向きに生きなければと不安や恐怖と向き合いながら、時が解決してくれると信じて過ごす方が多いです。

ペットは人間のお墓へ納骨できる?

人間の遺骨には墓埋法と呼ばれる法律が定められており、墓地以外の場所へ埋葬することが禁じられています。

出典:墓地、埋葬等に関する法律(厚生労働省)

一方で、ペットの遺骨には法律がなく、人間のお墓へ納骨できるかどうかは霊園や墓地によってルールが異なりますが、多くの墓地や霊園では、家族と一緒に納骨することはできません。

ペットと一緒のお墓で永眠したいと思っている方は、あらかじめ確認するようにご注意ください。

まとめ:死別による辛い悲しみを克服するには地域のサービスを活用しましょう!

悲嘆・グリーフ

死別による辛い悲しみや苦しみは、心身に大きな影響を及ぼす場合があり、克服する方法について解説しましたが、まとめると次のとおりです。

  • 死別とは身近な人の死去による別離のことで、心理的・身体的症状や、行動として現れる症状を引き起こすことがある。
  • 死別による悲しみや苦しみは、家族や親族など大切な人を失った時にだけに呼び起されるものでなく、ペットロスが原因となる場合もある。
  • 死別によって強い喪失感やストレスを感じている時は、集中力や注意力の欠如による事故や火事などに注意し、規則正しい生活リズムと栄養バランスのとれた食生活を意識する。
  • 辛い死別の悲嘆を克服するには、①感情や行動を心のままに表現する ②法事・法要を重視して気持ちに区切りをつける ③お仏壇やお墓を心のよりどころにして供養する ④遺品整理により気持ちを落ち着かせる ⑤共感を得られる相手や支えになる物を頼る ⑥グリーフケアの専門家へ相談するという、6つの方法がある。
  • 死別から立ち直るためには、地域のサービスを上手に活用するのがおすすめで、北海道にお住まいの方の場合は、電話や訪問で相談ができ、人気の仏壇店や納骨堂を活用するという方法もある。

北のお葬式ではご遺族へ寄り添った葬儀のお手伝いはもちろん、葬儀後に必要な法事・法要や仏壇・仏具、お墓・納骨などの供養の準備にも対応しています。

葬儀準備の無料相談も対応していますので、どうぞお気軽にお問い合せください。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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