1-0.葬儀・葬式

2017.11.27

寒い時期のお葬式。コートを着ても問題ない?

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寒い季節の葬儀へはコートなしには出かけられません。

葬儀や法事に参列するための喪服はあるけれど、その上に着るコートはどんなものでも良いのでしょうか?

今回は葬儀における服装マナーの中でも、「コート」についてのお話です。

葬儀の際に着るコートで注意するポイントは

葬儀や法事の際に着るコートについてのマナーはご存知でしょうか。

「葬儀用のコート」というものはありません。

葬儀の服装マナーに合わせたコートを着て行くことになります。

社会人の方の場合、冠婚葬祭で使えるシンプルなコートを1着用意しても良いかもしれません。

ライナー(取り外しのできる裏地)付きの3シーズン対応のコートが便利ですよ。

葬儀の際に着ていくコートを選ぶポイント下記で紹介します。

コートの色・柄について

喪服と同じく無地の黒いコートが望ましいです。

もし真っ黒のコートを持っていない場合は、グレーや濃紺など地味な色のコートを着ている方もいらっしゃいます。

白や明るい色、派手な柄が入ったコートはNGです。

素材・形について

毛皮・革製品・ファーなどの殺生を連想させる素材は、葬儀では着用してはいけません。

フェイクファーであっても他人の目には判断がつかないので避けるのが無難です。

カジュアルに見えがちなレースやボア素材、ダウンジャケット、ジャンパーなどは避けましょう。

動いたときにシャカシャカ音がなってしまうナイロン素材も葬儀にはふさわしくありません。

通勤着としてよく着られるトレンチコートも、厳密にいえばオフィスカジュアル感が高いため葬儀ではマナー違反と見なされる可能性があります。

オススメはウールやカシミアなどのシンプルなフォーマルコートです。

ボタンの色や装飾、フードなども確認

白や金色のボタンや派手な金具などの装飾がついているものは避けましょう。

どうしてもの場合はボタンの上にかぶせる「ボタンカバー」もあります。

フード付きのコートもカジュアルな印象になってしまいますので、フードが外せる場合は外した方が良いでしょう。

特に女性は注意すべき「コートの着丈」とは

コートの着丈にも注目しましょう。

男女ともに短めのコート(ライダースやボアのショート丈など)は避けたいところです。

特に女性用コートは着丈のパターンが多く、葬儀にふさわしくないものを無意識に選んでしまう可能性が高くなります。

膝丈程度のシンプルなロングコートを選ぶと良いでしょう。

和装の場合は和服専用の「道行コート」を着用します。

道行コートは着用シーンによって着丈の長さが変わり、正式礼装の場合は9~8分丈、略式正装の場合は7分丈となります。

急な葬儀で適したコートを用意できなかった場合

急な葬儀でマナーに合わせたコートを用意できない場合は、どうしたらよいでしょうか。

まず自分の持っているコートの中で一番地味なものを確認してみましょう。

白や派手な色、総柄などの派手なコートでなく、紺やグレーのような地味な色のシンプルなコートであれば、それを着ても問題ありません。

Pコートやトレンチコートは先ほどご紹介した通りカジュアル感が高いため避けたい材質ですが、黒や紺であればイレギュラー対応として着用できます。

判断がつかない場合は、友人から黒いコートを借りても良いでしょう。

どちらの場合も葬儀会場に入る前にコートを脱ぐこともマナーの一つです。

また、会葬者の多い葬儀の時は、似たコートも多いので自分のコートと間違って着ていかれることもあります。

もし間違ってしまった場合には、速やかに斎場に伝えるようにしましょう。

まとめ

葬儀や法事に参列する際に着るコートは、葬儀の服装マナーに合わせたものを着るようにしましょう。

黒かグレー、濃紺など地味な色の無地のコートで、殺生を連想される素材やカジュアルな印象を与える形、派手な装飾がついたコートは避けましょう。

冠婚葬祭で使えるシンプルな黒いコートを1着用意しておくのも、大人のマナーかもしれませんね。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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