1-0.葬儀・葬式

2019.04.21

遺体安置を自宅で行う際の事前準備、何を準備すればよい?

facebook

twitter

line

病院などでご臨終を迎えた後、すぐにしなくてはいけないのがご遺体の搬送と安置です。

今回はなかでも、ご自宅へ安置する場合のお話です。

自宅に安置をする方法や流れ、事前準備についてご紹介します。

自宅で遺体安置するメリット・デメリット

病院で亡くなった場合、できるだけ早く病院を出るように言われるのが一般的です。

まずは遺体の搬送場所を決め、葬儀会社へ遺体の搬送を依頼しましょう。

ご遺体を自宅へ安置する場合は、安置場所の利用費用や付き添うための費用が発生しないというメリットがあります。

最後の別れの時間を自宅で過ごすことができるので、家族にとっても肉体的な負担が少ないです。

晩年を病院や施設で過ごされた故人様にとっては、葬儀の前のひとときを自宅で過ごすことができるというのも良い点ではないでしょうか。

仏間がない家も増えているので、家具を動かすなどしてご遺体を安置するスペースの準備をしなくてはいけない場合もあります。

エレベーター付きのマンションやアパートにお住いの場合は、エレベーターの仕様で故人を立てなくてはいけない場合や他の住民に理解を得られないなどの理由で自宅ではなく斎場に安置をする方がほとんどです。

また、自宅に安置する場合に搬送を依頼したからといって、必ずしもその葬儀会社へ葬儀を依頼しなければいけないわけではありません。

搬送から葬儀までを同じ葬儀会社へ依頼するのがスムーズではありますが、自宅に帰ってきてから改めて考えることもできます。

自宅へ遺体安置する前に把握すべき事前準備と注意点

ご遺体を自宅安置する場合の事前準備にはこのようなものがあります。

注意点とともにご紹介しますね。

安置のスペースをつくる

仏間があればよいですが、適当な部屋がない場合は家具を移動するなどして遺体を安置するスペースを作る必要があります。

玄関や廊下など、ご遺体の搬送時の通るスペースがあるかどうかも確認が必要です。

神棚封じ

自宅に神棚がある場合、ご遺体を迎える前に神棚の扉を閉じて半紙で封印します。

神道での死は穢れとされており、穢れが神棚に入り込まないようにするためです。

仏教の宗派の中でも、ご本尊に失礼がないようにと仏壇の扉を閉めておくという宗派もあります。

温度管理

ご遺体の傷みを防ぐため、安置している部屋は涼しい状態を保つように心がけましょう。

夏はクーラーをつけ、冬は暖房を切り、ドライアイスなどでご遺体を冷やします。

枕花の準備

ご遺体の枕元に飾る生花を枕花と言います。

枕花は葬儀会社が用意してくれる場合が多いですが、その他の枕花としては故人と特に親しかった方が追悼の気持ちを込めて送るものもあります。

水、枕飯と枕団子の準備

枕飾りに供えるものです。

自分で準備する場合はコップや湯飲みにお水やお茶をいれ、枕飯は故人が生前使用していたお茶碗にご飯を山盛りによそいます。

真ん中に箸を立てる宗派の場合は、僧侶が立てるので添えておきます。余ったご飯があっても新たにご飯を炊きましょう。

枕団子は6個または20個(宗派や地域により異なります)作り小さなお皿に盛りつけて供えます。

浄土真宗では仏壇がある場合は仏器に、ない場合は、ご飯茶碗に枕飯を供えます。枕団子は供えません。

団子は葬儀社が用意することもありますが、遺族が最初にできる供養です。家族の手で上新粉を使い団子を作ることをおすすめします。

自宅で遺体安置をする方法を詳しく

自宅で遺体安置する際の安置方法と注意点についても、詳しく確認しておきましょう。

一般的に多い仏教式の場合でご紹介します。

安置場所は仏間か涼しい部屋へ

仏間があれば仏間へ安置します。

仏間がない場合は、涼しい畳の部屋かクーラーのある部屋へ安置しましょう。

きれいな寝具を用意、方角などを整える

布団は故人が使っていたもので構いませんが、シーツやカバーは新品かきれいに洗濯した物を用意します。

基本は枕が北向き、または西向きになるように整えますが、仏壇の場所や宗派によっても異なることもあるため搬送する葬儀社に相談しましょう。

部屋の造りなどから難しい場合はそこまでこだわらなくても大丈夫です。

掛け布団は裾が上にくるように逆さにかけます。

枕飾りを設置する

枕元には枕飾りを設置します。

白木の小台にろうそく、りん、線香、仏花や樒(しきみ)、一膳飯などを並べます。

近年では葬儀会社が一式用意してくれることが多いです。

 

枕屏風を設置する

枕元に立てる屏風「枕屏風」がある場合は、枕元に逆さまに設置します。

最近は枕屏風がある家も少なく、ない場合は設置しなくても問題ありません。

神棚封じをする

自宅に神棚がある場合は神棚に穢(けが)れが及ばないように、白い布や半紙などを忌明けまで貼る「神棚封じ」が必要。

仏教徒でも神棚がある場合行いますが、不明な場合は葬儀社や僧侶に相談してみましょう。

「神棚封じ」を行う際は、穢れの及んでいない家族以外の親族や第三者(葬儀会社のスタッフが多いです)が担当します。

ドライアイスをあてる

ご遺体が傷まないように保冷剤やドライアイスなどをあてます。

葬儀会社が準備、対応してくれることがほとんどです。

「北のお葬式」は自宅での遺体安置にも対応

「北のお葬式」では、ご遺族の希望に応じて自宅での遺体安置にも対応しています。

自宅安置用の仏衣や布団、枕飾り一式、枕飾り用仏花、保冷材など、自宅安置に必要な備品等も一式ご用意し、枕飾りの設置や保冷剤処置などもスタッフが行っております。

近年では住宅事情などにより、自宅に安置されないケースも増えています。

その場合は斎場の安置場所への安置が可能かどうか事前に確認し、ご遺族の付き添いや宿泊の有無なども決めておきましょう。

不明点や心配な点などありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

病院などで亡くなった場合は、できるだけ早く安置場所へ搬送しなくてはいけません。

安置場所として自宅を選ぶのは、故人の最後の時間を思い出深い自宅で過ごすことができる、安置施設や付き添いのための費用がかからないというメリットがあります。

自宅安置のための事前準備には、安置のスペースを作り、寝具や枕飾りの準備、神棚封じなどがあります。

「突然のことで何から準備していいかわからない……」となってしまうのは当然のことです。

北のお葬式はご自宅での安置も対応しており、枕飾りなど必要なものも一式全てこちらで準備いたしますのでご安心ください。

ご不明点などありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで北のお葬式」にお任せください。

北海道全域、24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

facebook

twitter

line

ページトップへ戻る