2-0.葬儀後に必要なこと

2020.04.03

墓参りの作法を徹底解説!お参りの手順や服装、持ち物などを知ろう

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お盆やお彼岸、命日などはお墓参りをするという方も多いでしょう。

お墓参りでは具体的にどんなことをしていますか?

今回はお墓参りの作法について解説します。

お墓参りで行うお参りの意味や、お墓参りの流れや作法、持ち物や服装などをご紹介します。

お墓参りの作法を学ぶ機会はなかなかないと思いますので、この機会にぜひ確認してみましょう。

墓参りの基本作法、お墓に供える「五供(ごく)」とは?

お墓に眠るご先祖様が安らかに眠れるよう手を合わせてお参りするお墓参り。

お墓の掃除をしてお供え物をし、故人の冥福を祈るとともに家族の近況報告などを行い、家族を見守ってくれていることへの感謝を伝えるものでもあります。

お墓参りの基本として、お供えする物について知っておくことは大事です。

お供え物はご先祖さまや故人に対する供養と、自身の命への感謝を表すものでもあります。

仏教のお墓参りでは「五供(ごく)」と呼ばれる5種類のお供え物を供えます。

線香を供えます。

線香の香りによって、参拝者の心と身体が清められます。

清らかな生花を供えます。

お墓を明るく華やかにすると同時に、参拝者の心を穏やかにする意味もあります。

故人の好きな花を飾るとよいでしょう。

ただしトゲや強い香り、毒のある植物は避ける、四十九日までは白い花を供えるようにしましょう。

浄水

墓石中央のくぼみ部分(水鉢)に新鮮な水を張ります。

参拝者の心が洗われることを意味します。

飲食

旬の食べものや故人の好きだった食べ物などをお供えします。

お参り後は持ち帰って家族で食べることで故人とのつながりを表すと言われています。

灯燭(とうしょく)

灯燭の光は周囲を明るく照らし煩悩を消し去ると言われ、ろうそくに火を灯すこともお供えの一つです。

石灯籠が設置されているお墓もあり、スペースの都合で省略されている場合もありますが、墓石自体が灯燭の役割を果たしています。

【墓参りの作法1】服装や時期、持ち物などのマナーを確認

お墓参りに行く服装はカジュアルな普段着で構いません。

お墓の掃除をするので、動きやすく汚れても問題ない服を選ぶとよいでしょう。

石畳や草など足元が悪い場合もあるので、ヒールの高い靴は避けた方が無難です。

派手すぎる色柄のものは避けるなど、他の参拝者への配慮があるとよいですね。

年忌法要の墓参りの場合は、礼服やスーツなどを着用するのがマナーです。

お墓参りに行く時期に特に決まりはありませんが、多くの方は命日や月命日、お盆、お彼岸などに行くことが多いのではないでしょうか。

そのほか進学や就職、結婚といった人生の節目の報告、実家が遠方の方は帰省のタイミングでお墓参りに行くという方も多いです。

お墓参りに行く時期やタイミングについてはこちらでも詳しくご紹介しています。

墓参りにはいつ行くべき?一般的なお参り時期を知ろう

持ち物については、お墓の掃除とお参りに必要なものを用意します。

下記のような道具を持参しましょう。

お参り道具

  • 数珠
  • 線香
  • ろうそく
  • ライター
  • お花
  • お供え物 など

掃除道具

  • 雑巾
  • バケツ
  • ゴミ袋
  • 柄杓 など

バケツや柄杓などは借りられる霊園、墓地も多いです。

【墓参りの作法2】お墓参りの手順や流れを確認

まず知ってほしいのは、お墓参りの手順や流れに絶対的な決まりはないということ。

宗派や宗派、家によっても慣習や流れは異なります。

自分の家のお墓、親戚のお墓、友人の家のお墓などお参りする先によってお参りの内容や手順が異なることはよくあることです。

それぞれの慣習にならってお参りするようにしましょう。

一番大切なのはご先祖さまや故人を弔う気持ちです。

それを踏まえたうえで、一般的なお墓参りの手順をご紹介しますね。

【1】本堂へお参りをする

寺院墓地なら、まずは本堂へお参りをして住職へ挨拶をします。

霊園なら管理室へ寄って管理者へ挨拶をしましょう。(必要の無い場合もあります。)

【2】お墓の掃除をする

墓石の前で合掌をし、お墓の掃除をしましょう。

お墓の周りの草むしりをし、枯葉やゴミを拾います。

墓石に水をかけながら雑巾など軟らかい布で墓石の汚れを拭きとります。

たわしや洗剤を使うと、墓石が傷ついたりコーティングがはがれてしまうので注意が必要です。

最後に手桶に汲んだきれいな水で打ち水をして墓石を清めます。

【3】お供え物をする

花立てをきれいな水でゆすぎ、新しいお花を供えます。

墓石中央のくぼみ部分(水鉢)にきれいな水を張り、お供え物を供えます。

【4】線香を立て手を合わせる

ろうそくに火をともし、線香を供えます。

線香の火は息ではなく、手で仰いで消しましょう。

線香を立てる、寝かせるなどの供え方は宗派によって異なります。

数珠を手にかけ、合掌します。

ご先祖さまや故人の冥福を祈るとともに、日頃の感謝の気持ちや報告したいことなども心の中で語り掛けましょう。

宗派ごとの題目を唱えてもよいです。

複数人で来ている場合は、故人との関係が近い方から順にお参りします。

【5】片づけ、ゴミやお供えは持ち帰る

お参りが終わったら、ろうそくは消します。

線香やお花はそのままでよいですが、お供え物は持ち帰るようにしましょう。

お供え物を置きっぱなしにしていると、鳥や動物がお墓を荒らしてしまいます。

霊園によってはお花も持ち帰りとなっている場合もありますので、霊園や墓地ごとのルールを確認しておきましょう。

まとめ

お墓参りはご先祖さまや故人の冥福を祈り、家族の近況報告などをするものです。

故人の命日やお盆、お彼岸、帰省のタイミングなどでお墓参りに行くという方が多いでしょう。

お墓参りでは本堂に挨拶をしたのち、お墓の掃除をし、お供え物を供えて手を合わせます。

手順や流れに厳密な決まりはないですが、基本的な流れを覚えておき、宗派や地域、家ごとの慣習にならってお参りをするようにしましょう。

お墓参りは、何より故人を弔う気持ちが一番大切です。

ぜひ折に触れてお墓参りに出かけ、ご先祖様へ家族の近況を伝えましょう。

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この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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