1-0.葬儀・葬式

2024.01.25

旭川聖苑(北海道旭川市)火葬場について|アクセス・料金・利用方法

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北海道旭川市東旭川町倉沼にある「旭川聖苑(あさひかわせいえん)」は、旭川市内にお住まいの方をはじめ、旭川市外の方もご利用可能な公共の火葬場です。

旭川聖苑には、ご遺体を預けられる専用の霊安室が完備されているため、火葬までの期間は亡くなった病院などから直接搬送して安置することができます。

ただし、祭壇の設置や参列者を伴うような葬儀場としての用途へは対応しておりません。また、施設の利用にあたっては、書類をご用意のうえ事前手続きが必要です。

そこで、旭川聖苑の申し込みの手順や利用方法のほか、ご遺体の処置や搬送の対処法を詳しく解説します。

交通アクセスや、施設・設備の詳細、使用料金などもご紹介しますので、注意事項までしっかりとよく読んでご利用ください。

旭川聖苑(北海道旭川市の火葬場)の概要

旭川聖苑

北海道旭川市の旭川聖苑に関して、住所やアクセス方法、誕生の歴史や施設・設備などの詳しい情報をご紹介いたします。

旭川聖苑の住所と周辺環境

旭山公園

出典:旭川聖苑(旭川市公式サイト)

〒078-8205
北海道旭川市東旭川町倉沼62−33

旭川聖苑は、旭川駅から東へ11.1km。旭川動物園(旭山公園)に隣接し、豊かな緑に包まれた穏やかな立地環境にあります。

旭山公園は、春になると桜の名所として、夏はハイキング、秋は紅葉狩りとして多くの人が訪れる観光地としても知られています。

旭川聖苑への交通アクセス

旭川駅

  • JR旭川駅より10.6km(車で約28分)
  • JR東旭川駅より5km(車で約10分)
  • JR北日ノ出駅より3.7km(車で約7分)

駐車場:乗用車77台・バス15台・身障者用2台

旭川聖苑へはタクシーや自家用車などのお車でのアクセスが最良で、旭川駅からは、タクシーで約3,000~4000円前後の料金となります。

旭川駅や東旭川駅から旭川動物園へのバスがありますが、バス停「旭川動物園入口」からは1.9km(徒歩で約26分)と少し距離があるためご注意ください。

旭川聖苑の歴史

 

旭川聖苑の入口

旭川聖苑は、2000年2月1日に誕生した旭川市東旭川町にある旭川市唯一の公営葬儀場で、モダンなデザインの建物が特徴です。

旭川市にはかつて、永山と台場へ2つの火葬場がありましたが、施設の老朽化に伴って、現在の旭川市東旭川町倉沼へと移転及び統合しました。

旭川聖苑の施設・設備

火葬場

設備 内容
火葬炉 15基(他に胞衣炉1基)
待合室 16室(洋室2室・和室14室)
告別室 8室
収骨室 4室
霊安室 あり
待合ホール 1階:77席 2階:12席

旭川聖苑には見晴らしの良い展望テラスも完備されており、旭川市からの美しい風景を満喫することができます。

旭川聖苑の特徴と注意事項

特徴と注意事項

旭川聖苑について、特徴と注意事項を分かりやすくまとめてご紹介します。

旭川聖苑の特徴

特徴ポイント3つ

火葬場は地域の自治体によって施設や設備が異なり、旭川聖苑には次の3つの特徴があります。

  • 火葬に特化しているためお葬式はできない
  • 小さな子どもから高齢者まで利用しやすい
  • 売店や飲食店がある

火葬に特化しているためお葬式はできない

旭川聖苑は火葬に特化した火葬場となり、祭壇を設置して参列者を伴うような葬儀には対応していません。

お葬式を行う場合は、民営斎場との併用が必要となり、葬儀社への依頼が必要となるためご注意ください。

小さな子どもから高齢者まで利用しやすい

旭川聖苑はバリアフリーのため、高齢者や足の悪い方も安心です。エレベーターや多目的トイレも完備されています。

さらに、救護室兼授乳室や子供コーナーも完備され、小さな子連れのご家族も訪れやすい設備が整っていることが特徴です。

売店や飲食店がある

旭川聖苑には、売店を備えた軽食コーナーの「軽食・喫茶 せいえん」や、自動販売機があり、火葬の待機時間中に飲食を行うことができます。

せいえんでは、ラーメン・うどん・カレーライス・ピラフなどの軽食や、コーヒーやジュース、アイスクリームなどを提供しています。

一般的に葬儀後は繰上げ法要を行って、家族や親族と精進料理を召し上がる流れが多い一方で、火葬のみを行う場合などにも利用可能です。

ただし、他の利用者の迷惑にならないように、食後は速やかな退席にご協力をお願いします。

注意事項

注意事項

旭川聖苑での火葬にあたっては、次の4つのポイントにご注意ください。

  • 棺桶と骨壷が必要となる
  • 棺桶へ入れられない物がある
  • 時間を厳守して他の利用者へ迷惑をかけない
  • ゴミは持ち帰る

棺桶と骨壷が必要となる

火葬にあたっては必ず棺桶と骨壷が必要となるため、故人に適切なサイズのものを葬儀社へ選んでもらってください。

旭川聖苑は多くの方が利用する公共施設のため、搬送時はご遺体が人目に触れないように、棺桶へ納棺して運ばなければなりません。

棺桶は180cmの6尺サイズが標準ですが、子ども向けの小さなものから大きなタイプまであるため、故人の身長から10~15cm大きめの寸法を目安に選びます。

また、旭川聖苑では火葬後、すべての遺骨を骨上げすることがルールです。標準の大人なら6寸となりますが、棺桶と同様に故人に合わせて骨壷のサイズを選びます。

棺桶へ入れられない物がある

旭川聖苑では、火葬時の安全性と大気汚染への配慮から、次のような品物は棺桶へ入れてはいけないと決められています。

  • ライターや缶詰など、破裂する危険性のあるもの
  • プラスチックやビニール製品、貴金属など、溶融する可能性のあるもの
  • 時計・カメラ・ゴルフクラブ・陶磁器などの燃えないもの
  • 本・衣類・布団・果物などの燃えにくいもの

愛用品などを一緒に火葬してあげたいと思う方もいらっしゃると思いますが、故人のためにも、燃えやすく遺骨にやさしい品物を選んであげましょう。

なお、棺桶の上へ花束を乗せて火葬をすると、遺骨が着色する場合があるためご注意ください。

時間を厳守して他の利用者へ迷惑をかけない

火葬場は自治体によって時間ごとに予約受付を行っていますが、旭川聖苑では予約制ではなく、受付順に火葬が行われる仕組みとなっています。

そのため、他の利用者へ迷惑をかけないように、順序と秩序を守って、火葬にあたっては10分程度で速やかにお別れを済ませてください。

火葬にはおおよそ60~90分程度の時間を要します。火葬後は収骨室へ集合して骨上げを行いますので、必ず時間を厳守しましょう。

ゴミは持ち帰る

旭川聖苑のご利用にあたっては、待合室や待合スペースの後片付けまで意識して、飲食などで出たゴミは必ず持ち帰ります。

葬儀社が立ち会う場合はきちんと指示へ従って、ゴミの処分まで委ねるようにしてください。

衛生的で清潔な環境は心地よいものです。旭川聖苑が大切な人との最後のお別れにふさわしい施設で在り続けられるよう、一人ひとりがモラルを守りましょう。

旭川聖苑の申し込み手順と利用料金

旭川聖苑の申し込み方法

旭川聖苑の申し込み手順と利用方法についてご紹介します。ご遺体の搬送や葬儀を行う際は、葬儀社へ手続きを依頼するのがスムーズです。

受付場所と受付日時

  • 休業日:1月1日・2日及び友引日(友引日は事前予約により臨時開業可)
  • 受付時間:午前9時30分から午後3時まで

旭川聖苑での火葬と待合室の申請は、市役所の市民課、各支所及び市役所宿日直で受付を行います。

申し込み手順

旭川聖苑で火葬を行う際は、事前に「火葬許可証」を入手のうえ、受付で提出しなければなりません。

火葬許可証は、役所へ死亡診断書(死体検案書)と一体になった「死亡届」と、「死体火(埋)葬許可・旭川聖苑使用申請書」を提出して入手してください。
出典:死体火(埋)葬許可・旭川聖苑使用申請書(旭川市公式サイト)

ただし、死亡届は死亡後7日以内に提出しなければなりません。提出できる対象者も限られているためご注意ください。
出典:死亡届(法務省)死亡届(法務省)

利用料金

【火葬料金】

区分 単位 旭川市民 旭川市民以外
12歳以上の遺体 1体につき 12,000円 24,000円
12歳未満の遺体 1体につき 8,000円 16,000円
死胎(妊娠4ヶ月以上の胎児) 1体につき 4,000円 8,000円
埋葬された遺体 1体につき 4,000円 4,000円
胞衣産わい物及び人体の一部 1Kgまでごとに 400円 400円

【施設使用料】

区分 単位 料金
待合室 1室につき 5,100円
霊安室 1体24時間までごとにつき 2,050円

火葬後の遺骨の埋葬について

旭川共同墓地

火葬後の遺骨の行方についてお困りの場合、費用を抑えて埋葬できる旭川市の共同墓地への納骨を検討するのも良いでしょう。

旭川聖苑の敷地内には、十勝岳連峰を望む見晴らしの良い旭川市共同墓があり、故人が旭川市内の方なら26,000円で埋葬することができます。
出典:旭川市共同墓について(旭川市公式サイト)

旭川市以外でも、近隣8町(鷹栖町・東神楽町・当麻町・比布町・愛別町・上川町・東川町・美瑛町)に住所がある方なら、39,000円で埋葬可能です。

旭川市近隣の葬儀社探しは北のお葬式へお任せください

サービス案内

ご遺体の搬送や火葬にあたって、手間を省いて安全に火葬を済ませる火葬業者(葬儀社)を利用することをおすすめします。

火葬業者(葬儀社)の役割

旭川聖苑ではサービスを提供しているわけではなく、火葬施設の場所を提供する立場にあるため、次のような事項は火葬業者(葬儀社)へ委託するのがスムーズです。

  • 遺体の搬送・安置と葬儀の打合せ
  • 死亡後から火葬までの役所手続き
  • 葬儀と繰上げ法要
  • 火葬後の遺骨の安置

遺体の搬送・安置と葬儀の打合せ

病院や警察などで死亡が確認されると、ご遺体はご自宅や斎場、旭川聖苑へ速やかに搬出しなければなりません。

ご遺体を搬送するには、葬儀社が所有しているストレッチャーが完備された搬送車輌を使用します。

搬送後はご遺体を安置して、腐敗を防ぐためにドライアイスを施して冷却を行います。ご自宅や斎場では、故人の供養のために枕飾りを設置するのが一般的です。

その後、葬儀に関して葬儀社と打合せを行って、葬儀の日程や葬儀プランを決定します。

葬儀ではさまざまな準備が必要となりますが、葬儀社へ委託すれば、基本的に身支度や遺影写真の準備のみで手間を省くことができます。

死亡後から火葬までの役所手続き

死亡届の提出から火葬許可証の発行など、役所手続きは、すべて葬儀社へ委ねることが可能です。

大事な書類の紛失を防いでスムーズに役所手続きを行うためには、手続きに慣れた葬儀社へ任せた方が安心といえます。

また、死亡診断書は故人に関する手続きで提出が必要となるため、葬儀社へは事前に複数枚のコピーを取ってもらえるため、ぜひ依頼しましょう。

葬儀と繰上げ法要

一般的にお葬式は2日間にわたって執り行われ、旭川市で火葬を行うのは、1日目のお通夜を経て、2日目の葬儀・告別式の後になります。

また、火葬後は繰り上げ法要を営むのが通例となっており、葬儀社によって一連の儀式の進行が行われる流れです。

葬儀社へ委託すれば、通夜振る舞いや法要の後の精進落としの場面でも、配膳から片付けまで任せられるため、参列者の手を煩わすことがありません。

火葬後の遺骨の安置

葬儀が終わると、後飾り壇と呼ばれる祭壇を用意して、四十九日を迎えるまで火葬後の遺骨は自宅で安置・供養します。

火葬時に提出する火葬許可証は、遺骨の納骨に必要な埋葬許可証でもあるため、納骨を済ませるまで大切に保管しておきましょう。

また葬儀後は、故人に関する死後の手続きや、四十九日法要に向けて、お位牌やお仏壇、お墓の準備などが必要になります。

北のお葬式が紹介する葬儀社とは?

葬儀社のスタッフ

より良い火葬業者(葬儀社)を選ぶには、次の5つのポイントを押さえておくと、後々まで後悔することなく安心です。

  • 明瞭な見積を提示して金額や内容の詳細説明がある
  • 身だしなみやマナーがしっかりとしている
  • 知識や経験が豊富で実績がある
  • 親身になって相談にのってもらえる
  • 葬儀後もアフターフォローをしてもらえる

北のお葬式では、すべての条件を満たした優良な葬儀社をご紹介しています。北のお葬式としても葬儀後のアフターフォローを行っていますので、より安心・万全です。

まとめ:旭川聖苑での火葬や葬儀は無料相談を利用しましょう

旭川聖苑の詳細についてご紹介しましたが、まとめると次のとおりです。

  • 旭川聖苑は北海道旭川市東旭川町倉沼にある、旭川市唯一の火葬場で、霊安室や待合室のほか、誰もが利用しやすいよう、売店や軽食喫茶店まで完備されている。
  • 旭川聖苑は火葬に特化しており、葬儀が行えないため、お葬式にあたっては民間の斎場を使用しなければならない。
  • ご遺体の搬送や火葬は事前の必要な手続きを含めて、手間をかけずに適切に行うため、葬儀社へ委ねるのが最良。

北のお葬式では、北海道一円の火葬場や葬儀に関するご質問やご相談を無料で承っています。

旭川聖苑へのご遺体の搬送や火葬、葬儀に関するご相談やご要望などがあれば、北のお葬式の無料相談をお気軽にご利用ください。

葬儀や火葬時にお坊さんへ読経をしてほしいけれど、お付き合いのあるお寺がない方へは僧侶のご紹介も行っています。

北のお坊さん

 

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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