1-2.葬儀の種類・流れ

2018.08.10

律宗は葬儀をしない?行いたい場合やお墓についても

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日本の仏教には13種類の宗派があり、宗派によって教えや葬儀の作法もさまざまです。

今回は仏教宗派の中のひとつ、律宗(りっしゅう)の葬儀についてのお話。

律宗は奈良仏教系と呼ばれる宗派のひとつで、宗教儀礼としての葬儀が存在しないんです。

そんな律宗の特徴や、葬儀を行いたい場合はどうしたら良いかなどについてお話します。

律宗とはどんな宗派?

律宗(りっしゅう)とは、奈良時代に唐(中国)の僧侶「鑑真」によって日本へ伝えられた仏教宗派です。

鑑真については歴史の授業で習った方も多いのではないでしょうか?

唐からの過酷な航海で視力を失いながらも日本へ律宗を伝え、帰化僧として日本の仏教に大きな影響を与えた人物です。

本山は奈良県の唐招提寺で、経典は四分律、梵網経、法華経などが用いられます。

律宗は仏教の要素の経・律・論のうち、特に「律」をとても重要視している宗派です。

律宗の僧侶になるためには、厳しい戒律を守り、受戒をうける必要があります。

戒律では殺生や盗み、飲酒の禁止をはじめ、食事の回数や時間など生活の中のすべての事柄を細かく律し、男性僧で250個、女性僧で348個もの戒律があります。

また、戒律の中でも特に重要な3つの教えを「三聚浄戒(さんじゅじょうかい)」と言います。

  • 摂律義戒(しょうりつぎかい):諸悪の根源である煩悩や欲を捨て去りましょうという教え
  • 摂善法戒(しょうぜんぼうかい):善行を進んで行いましょうという教え
  • 摂衆生戒(しょうじゅしょうかい):周りの人々へ施しを行いましょうという教え

定められた戒律を守り、理解を深めていくことで悟りを開くとされています。

奈良仏教系の律宗は基本的には葬儀を行わない

律宗(りっしゅう)は奈良時代に日本に伝えられた、古くからある奈良仏教系の宗派の一つです。

奈良仏教系の宗派は律宗の他に法相宗(ほっそうしゅう)や華厳宗(けごんしゅう)があります。

奈良仏教系の一番の特徴は、学問的な側面が大きいということです。

経典や戒律を学問として研究することで理解を深め、悟りを開くとされています。

そのため、他の宗派のような宗教儀式が少なく、就業儀礼としての葬儀も存在しないのです。

また、菩提寺に葬儀を依頼しお墓に埋葬するというのは、江戸時代に生まれた檀家制度から来ています。

奈良仏教系の宗派である律宗は、檀家制度が始まる前から存在している宗派のため、菩提寺や檀家という考え方もありません。

同じ奈良仏教系の法相宗、華厳宗についてもこちらの記事で詳しくご紹介しています。

法相宗はお葬式を行わない?葬儀を行いたい場合は?

華厳宗の葬儀とは?華厳宗で葬儀をしたい場合はどうする?

律宗が葬儀を行う場合とは?お墓はどうする?

奈良仏教系の律宗(りっしゅう)では宗教儀礼としての葬儀は存在しませんが、それは葬儀をしてはいけないということではありません。

大切な方が亡くなった時に、お葬式を行って見送りたいと考えるのは普通のことだと思います。

律宗のお寺や僧侶は葬儀を行わないため、律宗を信仰している方が葬儀を行いたい場合には、浄土宗など他の宗派のお寺に依頼をして葬儀を行うことになります。

他の宗派のお寺へ葬儀をお願いする場合、葬儀のマナーや作法はお願いする宗派の作法に倣って行われますので注意しましょう。

お墓への埋葬も同じで、葬儀を行った宗派のお墓や、宗教・宗派を問わない民間霊園などへ埋葬することになります。

まとめ

奈良時代に唐から鑑真によって日本へ伝えられた律宗(りっしゅう)。

厳しい戒律を守ることを特に重要視していて、戒律を守り、深く理解をすることで悟りが開けるとされています。

律宗を含め、法相宗(ほっそうしゅう)、華厳宗(けごんしゅう)の3つの宗派は奈良仏教系と言われ、経典を学問として研究する学問宗です。

学問的側面が強く、その他の宗派のような宗教儀礼があまり存在しません。

宗派としての葬儀や埋葬も行わないため、もし律宗の方でお葬式や埋葬を行いたいと考えている方は、他の宗派のお寺に依頼をして葬儀・埋葬を行うことになります。

律宗のお寺は全国でも約100カ所程度と少なく、信者の方も現在はあまり多くはありません。

不明な点などありましたらぜひお気軽にご相談くださいね。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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