1-2.葬儀の種類・流れ

2018.05.30

日蓮宗の葬式の特徴。気をつけたい作法やマナーは?

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日本のお葬式の中では仏式の葬儀が大部分を占めていますが、一言で仏式と言っても実は宗派によって葬儀の流れや作法は少しずつ異なります。

今回は仏教宗派の中の一つ、日蓮宗のお葬式についてご紹介します。

日蓮聖人が開いた日蓮宗のお葬式では、妙鉢(みょうはち)や団扇太鼓(うちわだいこ)など、鳴り物を鳴らし唄や演奏などが捧げられるのが特徴です。

日蓮宗のお葬式の概要や流れ、他の宗教とは違う儀式やマナーについてお話します。

日蓮宗のお葬式とは

日蓮宗とは日蓮聖人(にちれん しょうにん)が開いた仏教宗派の一つです。

「法華経」がお釈迦様の正しい教えであると説き、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の7文字の題目を唱えることにより霊前浄土へ召されることができるとされています。

教義の中では南無妙法蓮華経を唱えることが最良の修行であり信仰でもあるとしています。

お葬式においてもこの「南無妙法蓮華経」を唱えることをとても重要視しており、葬儀中にも何度も唱えることとなります。

日蓮宗のお葬式では、南無妙法蓮華経を唱えることにより故人の生前の信心深さを讃え、故人が霊山浄土にたどり着いて成仏する手助けをします。

参列者にとってはお題目を唱えることで故人の成仏を助けるとともに、自身の徳を積み修行が進む意味も持っています。

また、葬儀では妙鉢(みょうはち)や団扇太鼓(うちわだいこ)などの鳴り物が多く使われるのも特徴です。

シンバルのような「妙鉢」、読経の際に打ち鳴らす「木柾(もくしょう)」、他にも「団扇太鼓」、「銅鑼(どら)」といった法具が使われます。

葬儀の規模によっては唄や演奏、雅楽が捧げられることもあります。

日蓮宗の葬式の流れ

日蓮宗のお葬式の一般的な流れをご紹介します。

1)総礼(そうらい)と道場偈(どうじょうげ)

合掌し題目を3回唱えて仏様をお招きする。

2)三宝礼(さんぽうらい)

仏・法・僧の三宝を礼拝する。

3)勧請(かんじょう)

久遠釈尊をはじめ四菩薩、諸仏諸尊、日蓮聖人を斎場へお招きする儀式。

4)開経偈(かいきょうげ)と読経、咒讃鐃鈸(しゅさんにょうはつ)

偈文(げもん)とお経を唱え、妙鉢などを鳴らし演奏をする。

5)開棺(かいかん)、引導

故人を仏様に引き合わせる儀式。

6)弔辞、弔電

参列者による弔辞や故人の知人から寄せられた弔電の紹介。

7)祖訓、唱題、焼香

日蓮聖人の遺文の拝読、題目を唱えながら焼香を行う。

8)宝塔偈(ほうとうげ)、回向(えこう)

偈文を唱え、故人の成仏を祈る。

9)四誓(しせい)、三帰(さんき)、奉送(ぶそう)

仏様に祈りのを捧げ、お送りする。

10)閉式

喪主による挨拶と司会者による閉式の言葉を以って終了。

日蓮宗の葬式独自の儀式「開棺」「引導」

お葬式の中で行われる日蓮宗独自の儀式としては「開棺(かいかん)」と「引導」があります。

これは故人の魂を仏様と引き合わせるために送り出す儀式です。

僧侶が棺前で焼香を行ってから開棺文を唱え、中啓(ちゅうけい)という扇型の仏具で棺を軽く3回叩きます。(開棺)

次に僧侶が霊前に進み、払子(ほっす)という仏具を3回振り、焼香を3度した後に引導文を読み上げます。

引導文の内容は、前半は法華経の大切さを説くもの、後半は故人の徳を讃えるものになります。

日蓮宗の葬儀マナーで他宗派と違う部分を確認しておきましょう

日蓮宗の葬儀マナーについてご紹介します。

焼香の回数に特に決まりはなし

日蓮宗の焼香の作法では、お香を香炉にくべる回数に特段の決まりはありません。

一般的には3回行うことが多いようです。

焼香中は「南無妙法蓮華経」の題目を繰り返し唱えます。

焼香の仕方についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。

お葬式へ行く前に焼香の作法を事前にチェックしておこう

日蓮宗の数珠の持ち方をチェック!

日蓮宗の正式数珠は両側に2本と3本の房が付いているのが特徴です。

題目を唱える時は数珠を八の字にねじり、右手に房が2本、左手に房が3本になるように両手の中指にかけて手を合わせます。

合掌する際には左手に2重にかけてから手を合わせます。

どちらも房を下に垂らすようにして持ちます。

まとめ

お葬式では自分の宗派ではなく故人の宗派に合わせた作法やマナーで参列することになります。

自分とは別の宗派のお葬式に初めて参列する場合はその流れや儀礼の違いに戸惑ってしまうかもしれません。

今回ご紹介した「南無妙法蓮華経」を重要とする日蓮宗のお葬式も、独自の流れや儀礼がある宗派の1つです。

あまり馴染みのない宗派の葬儀についてはそこまで神経質にならなくも大丈夫ですが、マナーや作法については知識として事前に知っておくと安心ですね。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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