1-0.葬儀・葬式

2017.12.20

葬式は何のため?葬式の意味合いにはどんなものがあるの?

facebook

twitter

line

故人の安らかな成仏を願い見送るお葬式には、宗教的な意味だけではなく様々な意味合いがあります。

葬儀とはどのような意味を込めて行われるものなのでしょうか。

今回はお葬式の持つ意味についてお話します。

葬式は必ず行わなくてはいけないものではない

人が亡くなるとお葬式を行うのが一般的ですが、現在日本の法律で義務として定められているのは「死亡届の提出」と遺体処理のための「火葬」のみです。

通夜や告別式といった葬儀や、お寺やお墓への納骨や埋葬、その後の法要などは必ず行わなくてはいけないというものではないのです。

しかし、現代では様々な葬儀形式はあるものの、人が亡くなった時には必ずと言っていいほど何らかの形で葬儀が行われます。

葬儀を行う背景には、宗教以外にも様々な意味が含まれています。

葬式の持つ4つの意味合い

それでは、お葬式はどのような意味を込めて行われているのでしょうか。

大きく分けて下記の4つの意味合いがあります。

故人の死を認識する社会的な意味合い

葬儀の意味合いの一つに社会的なお別れの儀式があります。

葬儀を行うことによって親戚や友人、知人、ご近所、会社関係の方々に故人の死を広く通知する・確認してもらうことができます。

死亡届などの行政手続きを行い、社会から存在がなくなることもその一つに含まれます。

残された者たちのための心理的な意味合い

残された遺族や親族で悲しみを分かち合う心理的な儀式という側面も大きいです。

家族や友人が亡くなるのはとても悲しいことです。

しかしいつまでも悲しみ続けているわけにはいきません。

葬儀を行うことによって故人と縁のあった者たちが一同に会し、葬儀で心を込めて見送ることによってその悲しみを受け入れ、気持ちに区切りを付けるのです。

葬儀は残された者たちが明日に向かって立ち直るための儀式でもあるのです。

故人の魂を弔うための宗教的な意味合い

宗教によって死生観は様々ですが、葬儀には死者の霊を慰め、あの世に送るための宗教的儀式という意味合いも込められています。

それぞれの宗教や宗派によって具体的な形式は異なりますが、故人の魂を弔い、安らかな眠りや成仏を願う儀式という点は同じです。

故人の尊厳を最期まで尊重する倫理的な意味合い

人が亡くなった後、法律的にはご遺体は「モノ」になってしまいます。

しかしご遺体を大切に扱い、葬儀を行って最期まで家族や親族たちで大切に見送ることは、死してなお故人の尊厳を尊重するという倫理的な意味合いも含みます。

また、葬儀を通して人の死や悲しみに向き合うことで命の大切さを再認識するきっかけにもつながります。

それぞれの価値観にあった葬式の形を考えましょう

家族の形や価値観の変化、宗教に対する考え方などが多様化している昨今、葬儀の形も価値観の数だけ多様化してきています。

今まで多く見られた一般葬をはじめ、家族を中心として行う家族葬、宗教儀礼にとらわれない無宗教形式葬儀、通夜を行わない一日葬、火葬のみで見送るごくシンプルな直葬・火葬式など、葬儀の形は様々です。

日本では葬儀は悲しみの場ですが、他国では死者の新たな門出として盛大に明るく祝い葬る場合もあるそうです。

誤解を恐れずに言えば、葬儀の形に決まりはありません。

葬儀を行う意味をよく考え、それぞれのライフスタイルや家族の形、価値観に合ったスタイルの葬儀を行うのが良いでしょう。

まとめ

人が亡くなった際、日本の法律で決まっているのは「死亡届提出」と「火葬」のみで、葬儀を行うかどうか、葬儀の形については特に決まりはありません。

葬儀を行う背景には「社会的儀式」「心理的儀式」「宗教的儀式」「倫理的儀式」の4つの意味合いがあります。

家族の形や価値観が多様化した現在、葬儀の形も様々です。

「葬儀とはこうあるべき」ではなく、家族の形や価値観に合わせた形での葬儀を選択する風潮が広がってきています。

葬儀を行う意味を考えた上で、故人とのお別れに悔いが残らないような葬儀を選択するようにしましょう。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

facebook

twitter

line

ページトップへ戻る