突然の葬儀では、費用に関する悩みがつきもの。できるだけ費用を削減して、葬儀を安く済ませる方法を知りたい方も多いでしょう。
しかし、安いからといって、大切な故人の最後のお別れの儀式で嫌な思いをしたり、後悔したりすることは避けたいですね。
葬儀では、基本料の安さだけで安心するのは禁物。追加費用の発生によって、想定外の支出が加算されるケースが少なくありません。
さらに、札幌市の葬儀には知っておきたい特徴があるため、本記事では札幌市で安い葬儀を行うための方法について、ポイントを押さえて解説します。
目次
北海道札幌市の葬儀の相場費用とは?
北海道札幌市で安い葬儀を行うにあたって、まず知っておきたい葬儀の相場費用をご紹介します。
北海道札幌市の葬儀について
当社が2023年12月に発表した北海道の葬儀に関するアンケート調査の結果において、最も多い葬儀の種類は「家族葬」で、約45%の割合となっています。
出典:【2023年】北海道の葬儀の種類と葬儀代やお布施の平均費用の調査結果
家族葬とは、家族や親族、故人と親しい方など、30名未満で行う小規模なお葬式の形態のことをいい、多くのご家庭で家族葬が行われている結果となりました。
全国的には家族葬が約6割を占めているとも言われていますが、北海道札幌市周辺においても、家族葬が主流となっています。
北海道札幌市の葬儀の相場費用
気になる葬儀の相場費用についてですが、当社の調査結果によると、2023年の北海道札幌市付近の葬儀の平均費用は「50~100万円未満」でした。
また、葬儀では別途、宗教者への支払いとなるお布施が必要となり、北海道札幌市周辺のお布施の相場費用は、約15~25万円となっています。
お布施の相場費用 | 戒名料の相場費用 |
約15〜25万円 | 無料0円〜約30万円 |
なお、お布施の金額はおもに、戒名の有無やランクによって大きな差が生じる傾向があることが判明しました。
北海道札幌市の葬儀の特徴
北海道札幌市の葬儀には知っておくべき2つの特徴があります。知識不足で失敗しないように覚えておきましょう。
- 札幌市の公営斎場では葬儀ができない
- 札幌市の葬儀は飲食代と香典返しの費用が安い
① 札幌市の公営斎場では葬儀ができない
北海道札幌市には山口斎場と里塚斎場の2つの公営斎場がありますが、いずれも祭壇の設置や参列者を伴った葬儀には対応していません。
葬儀を行う場合は、民営の斎場を利用して、火葬する際に火葬場へ移動する必要があるためご注意ください。
なお、火葬場は故人の住まいの地区によって、山口斎場と里塚斎場のどちらを使用するかが異なります。
火葬場 | 故人の住まい |
山口斎場 | 中央区・北区・東区・西区・手稲区 |
里塚斎場 | 白石区・豊平区・厚別区・清田区・南区 |
② 札幌市の葬儀は飲食代と香典返しの費用が安い
北海道札幌市周辺の葬儀は地域の習慣として、飲食代と香典返しの金額が全国的な水準よりも安い費用で抑えることができます。
飲食代となるのは、お通夜後の通夜振る舞いや、繰上げ法要後の精進落としでの食事料金です。
地域によっては、通夜振る舞いで参列者全員へお寿司やオードブルを用意するケースもありますが、札幌市付近では、家族や親族など近親者のみで食事を行います。
また、お香典返しにも特性があり、札幌市付近では1,000~1,500円程度のリーズナブルな費用の品物をお返しするのが風習です。
お香典返しは地域によって、お香典金額の1/3~半額程度の品物を用意するケースが多い一方で、札幌市周辺では大幅に削減することができます。
北海道札幌市で葬儀費用を抑える方法
札幌市で葬儀費用を抑えて満足のできる葬儀を行うには、地域の特徴を踏まえて、次の7つのポイントがあります。
- 葬儀の人数と流れを確認して葬儀プランを選択する
- 自宅や火葬場に近い安置施設のある斎場を選ぶ
- 葬儀までの日程を早めにする
- 快適でメリットのある斎場を選ぶ
- 事前に見積を取得して品目や追加費用まで確認する
- 会員特典や割引サービスを活用する
- 葬儀でもらえる給付金を申請する
① 葬儀の人数と流れを確認して葬儀プランを選択する
葬儀には人数と流れによって、次の4つの種類があります。
種類 | 人数(目安) | お通夜 | 葬儀・告別式 |
一般葬 | 30名以上 | 〇 | 〇 |
家族葬 | 30名未満 | 〇 | 〇 |
一日葬 | 30名未満 | × | 〇 |
直葬
火葬式 |
10名未満 | × | × |
一般葬
一般葬とは、故人の友人や知人などの関係者や近所の人たちなど、参列者を招く昔ながらの葬儀形式です。
札幌市周辺では、家族葬に次いで人気のある葬儀スタイルとなります。
故人とお別れをしたい人たちが自由に参列できることと、多くの人たちが集まることによって、葬儀代として充当できるお香典が集まることがメリットです。
家族葬
家族葬は一般葬と同じように、お通夜と葬儀・告別式の2日にわたって行われるお葬式です。
人数規模以外は一般葬と同じような日程と流れとなっており、使用される品目にも大きな違いはありません。
一方で、少人数で行われるため、一般葬と比較すると費用を抑えられることや、参列者への挨拶廻りなどの手間を省けることが大きなメリットです。
一日葬
一日葬とは、家族葬と同じように少人数で行う葬儀形式ですが、大きな違いはお通夜を省略することにあります。
そのため、斎場の式場使用料を1日分に削減できるとともに、仕事などで忙しい家族や親族にとっても参列しやすいことがメリットです。
つまり、費用を抑えて家族葬を行いたいご家庭に最良の葬儀形式が一日葬となります。
直葬・火葬式
直葬や火葬式とは、ごく数名だけで、お通夜や葬儀・告別式といった儀式一切行わずに、火葬のみを行うお葬式です。
そのため、お葬式の種類の中では最も費用を抑えることができ、生活保護者の方や身寄りのいない方のお葬式の方法として多く用いられています。
なお、直葬という呼び名ではあるものの、死後は24時間経過しなければ火葬を行えません。火葬や埋葬には法律で決められた規則があるためご注意ください。
出典:墓地、埋葬等に関する法律(厚生労働省)
② 自宅や火葬場に近い斎場を選ぶ
葬儀費用にはさまざまな品目が含まれますが、そのうちご遺体の搬送費用は追加料金が発生しやすいためご注意ください。
ご遺体は次の3つの順序で搬送され、すべての移動距離を加算した料金が課金対象となります。
- 病院や警察から自宅等の安置場所
- 安置場所から葬儀を行う斎場
- 斎場から火葬場
つまり、病院や警察などから、ご遺体の安置場所や斎場への搬送距離が短い方が、搬送費用を抑えられる可能性が高まるということです。
③ 葬儀までの日程を早めにする
前述のご遺体の搬送費用ともども、斎場の安置施設(霊安室)の利用料や、ドライアイス代は日数や使用量に応じて課金対象となりますのでご注意ください。
葬儀社によっても異なりますが、安置施設の利用料やドライアイス代は、一般的に2日分程度が葬儀プランの基本料金に含まれています。
つまり、死後から葬儀までの日程が長いほど料金は加算されてしまう仕組みのため、葬儀費用の節約のためには、葬儀までの日程を早めることがおすすめです。
④ 快適でメリットのある斎場を選ぶ
葬儀にあたっては、価格だけで葬儀社を選んで失敗や後悔をしないように、事前に斎場の見学や施設・設備の確認をしておくことがおすすめです。
とくに、注目しておきたい施設や設備は次のような環境で、できるだけ利用メリットの多い快適な斎場を選びましょう。
- 家族がゆっくりと寛ぐことができる
- 宿泊設備が完備されている
- 飲食の持ち込みが自由にできる
- インターネットができるWi-Fi設備が整っている
- 清潔に清掃され衛生的な環境が整っている
⑤ 事前に見積を取得して品目や追加費用まで確認する
葬儀社へは必ず事前に見積依頼を行って、品目や追加される可能性がある料金の詳細まで確認しておきましょう。
たとえ葬儀プランの基本料金が安くても、いざ支払い時に想定外の追加費用が発生してしまっては、大きな痛手となります。
もし時間にゆとりがあれば、2社以上の葬儀社から見積を取得して、品目や金額については納得ができるよう、不明点までしっかりと確認するのがおすすめです。
⑥ 会員特典や割引サービスを活用する
葬儀社によっては、会員制度や事前相談の方を対象にした特典や割引など、お得なサービスが用意されています。
葬儀費用が数千円から数万円程度値引きされるケースもあるため、損をしないように、必ずホームページやチラシなどを確認のうえ、事前に申告しましょう。
故人が生前に会員制度へ加入して、葬儀代を積み立てているケースもありますので、見落としのないように確認してください。
⑦ 葬儀でもらえる給付金を申請する
葬儀後は故人が加入する保険の種類などに応じて、次のような葬儀費用の補助金が支給されるため、忘れずに申請手続きを行いましょう。
- 札幌市の国民健康保険加入者は葬祭費3万円がもらえる
- 国民健康保険以外の保険加入者は5万円がもらえる
- 生活保護受給者は最大21万2千円の葬祭扶助が給付される場合がある
札幌市の国民健康保険加入者は葬祭費3万円がもらえる
故人が札幌市にお住まいで、国民健康保険の加入者だった場合、葬儀費用を支払った喪主の方は、申請手続きによって一律3万円をもらうことができます。
出典:死亡したとき(葬祭費)(札幌市公式サイト)
国民健康保険以外の保険加入者は5万円がもらえる
故人や扶養家族が勤務先の保険加入者だった場合、社会保険事務所や健康保険組合へ申請手続きを行うと、埋葬料や埋葬費として5万円をもらえます。
埋葬料や埋葬費は、葬儀代のほかにも墓石や納骨堂といった埋葬先の納骨費用も対象です。
さらに、加入している保険の種類によっては、埋葬料付加金として標準報酬月額1ヶ月分などが支給されるケースもあります。
出典:死亡したとき(埋葬料、埋葬費)(TJK)
生活保護受給者は最大21万2千円の葬祭扶助が給付される場合がある
家族や親族が葬儀費用を負担できない場合に限り、生活保護受給者の葬儀に関しては、次の葬祭扶助が支給されるため、実質的に無料で火葬が行えます。
- 12歳以上:212,000円以内
- 12歳未満:169,600円以内
ただし、基本的に火葬のみとする直葬でなければならず、読経による供養などは行えないといった条件があるためご注意ください。
また、事前の手続きが必要となり、費用は葬儀を行った葬儀社に対して支払われます。
北のお葬式の格安葬儀プラン
北のお葬式では、札幌市で人気の高品質な斎場を利用したさまざまなご葬儀を分かりやすい一律料金プランでリーズナブルにご提供しています。
種類 | 料金(税抜) |
家族葬 | 388,300円~ |
一日葬 | 294,800円~ |
火葬式 | 143,000円~ |
お預かり葬 | 82,500円~ |
福祉葬 | 0円 |
まとめ:北海道札幌市で安い葬儀をしたい場合は無料相談を利用しよう!
北海道札幌市で安い葬儀をするコツについてご紹介しましたが、まとめると次とおりです。
- 札幌市の葬儀は飲食代やお香典返しが安い一方で、火葬場では葬儀ができないため、葬儀を行うには葬儀社の斎場を利用する必要がある。
- 葬儀費用は加算しやすいご遺体の搬送費用や安置施設の利用料・ドライアイス代などに注意して、火葬場や自宅の近くの斎場を選び、葬儀までの日程を早めると良い。
- 葬儀費用は必ず事前に見積取得をして追加費用まで確認するとともに、葬儀社の会員制度や特典・割引サービスまで確認して積極的に活用する。
- 安い葬儀費用でも失敗や後悔を防いで満足のできる葬儀ができるよう、快適な斎場と、葬儀後のアフターフォローに至るまで親切な葬儀社選びを心がける。
- 葬儀でもらえる給付金を確認して、忘れずに申請手続きを行う。
北のお葬式では、札幌市など北海道一円の快適な斎場と選りすぐりの葬儀社を無料でご紹介しています。
資料請求や、葬儀や火葬に関するご質問やお悩みなど、すべて無料で承っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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