1-0.葬儀・葬式

2019.07.11

マンションで遺体安置は可能?確認点や注意点も

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病院や施設で人生の晩年を過ごされた場合、せめて亡くなった後は自宅に帰りたい、自宅に戻らせてあげたいと考える方は少なくないと思います。

自宅がマンションの場合も、自宅へ故人のご遺体を安置することはできるのでしょうか?

今回は自宅マンションへのご遺体の安置についてのお話。

マンションへの遺体安置の可否、搬送方法や注意点、自宅マンションへ安置ができない場合の選択肢などについてご紹介します。

遺体安置はマンションの場合も可能か

「マンションだから」という理由だけで遺体安置ができないということはありません。

マンションの場合でも、ご遺体の安置は可能です。

ただし、マンションへご遺体の安置をしようと考える際には「室内に遺体安置のスペースがあるか」「エレベーターや廊下に搬入スペースがあるか」ということを事前に確認する必要があります。

室内にご遺体を安置するスペースがあるか

ご遺体は仏壇のある仏間に安置するのが一般的です。

しかし、ライフスタイルや家族構成の変化などから、仏壇や仏間、和室がない家も増えています。

マンションならなおさらで、客間などの余分な部屋すらないという場合も珍しくありません。

布団を敷いて故人のご遺体を安置し、枕飾りなどを置くスペースを確保する必要があります。

エレベーターや廊下にご遺体を搬入するスペースがあるか

マンションの場合は自宅の玄関に到着する前にマンションの廊下やエレベーターなどの共有スペースを通る必要があります。

ご遺体は寝台車を降りた後はストレッチャーまたは担架で運びますので、通れるスペースが必要です。

特に注意したいのはエレベーターです。

一般的なマンションのエレベーターには、ご遺体を横にしたまま運び込むスペースは少ないでしょう。

エレベーター室内奥に観音開きの扉があればストレッチャー専用の可能性がありますし、荷物専用の大きなエレベーターがあるかどうかも管理会社に問い合わせましょう。

無い場合は、通常担架ごとご遺体を立ててエレベーターに乗る事になりますのでご遺族の理解が必要です。

自宅マンションにご安置が可能かどうかを葬儀社にも事前に確認しておきましょう。

マンションでの遺体安置、搬送方法や注意点は?

安置や搬入スペースの確保ができる場合は、問題なく自宅マンションへご遺体の安置ができるでしょう。ただし、納棺を行った後の自宅マンションからの出棺はできない事がほとんどです。

ご遺体の自宅マンションへの搬送は葬儀会社に依頼することができます。

その葬儀会社へ葬儀を依頼するかどうかを決めていなくても、自宅へのご遺体の搬送のみを依頼することもできますので安心してください。

病院でご臨終後、葬儀会社へ依頼をすると寝台車で自宅まで搬送をしてくれます。

ご家族が自家用車でご遺体を搬送することも禁じられてはいませんが(死亡診断書の携帯が必要です)、搬送時に大切なご遺体を傷つけてしまわないようにプロに依頼することをおすすめします。

また、自宅マンションへご安置する際の注意点は温度管理です。

冷房をつけて部屋の温度を下げ、必要に応じて保冷剤やドライアイスなどでご遺体を冷やし、ご遺体の腐敗を遅らせなければなりませんが、葬儀社へ依頼する事によりご遺体の管理もしてくれるので安心です。

寝台車の駐停車や搬入スタッフの出入りなどでバタバタしますので、周りの住人の方への配慮も忘れないようにしましょう。

自宅マンションで遺体安置ができない場合は?

自宅マンションに安置スペースがない、搬入スペースがないなどの理由で自宅にご遺体を安置できない場合もあるでしょう。

そういった場合には、葬儀会社や斎場の安置施設へ安置を依頼することができます。

葬儀会社や斎場内の安置施設

葬儀会社や斎場ではご遺体の安置室を持っています。

病院からご遺体を搬送する時点で葬儀を依頼する葬儀会社や斎場が決まっていれば、所有する遺体安置室へのご安置を依頼することができます。

病院から直接安置室へ搬入し、そのままお葬式の準備、納棺、通夜、告別式へと進むことができるのでご遺体の移動も少なく、ご遺体やご遺族にとっても負担が少ないと言えます。

葬儀会社や斎場によっては自宅のような安置室を用意し、ご家族が宿泊してご遺体と一緒に時間を過ごすことができるようにしている場合もあります。

北のお葬式では安置室でご遺体をお預かりする「お預かり安置」と宿泊も可能で一緒にすごす事ができる「付き添い安置」が可能です。

ちなみに、札幌近郊にはなく、本州の都市部が中心となりますが、遺体安置専門の霊安施設もあります。

遺体安置専門の霊安施設

自宅では安置できないが葬儀会社の安置室もいっぱいという場合や、火葬までの日数が多くなる、葬儀は行わず直葬予定で火葬までの間の一時的な安置などに利用されることが多いです。

特に本州の都市部では火葬場の数が足りず、火葬をするまでに一週間ほど待たなければならないことも。

そのため本州の都市部では、ご遺体の安置を専門とする冷蔵設備を兼ね供えた霊安施設があるのです。

病院から電話で依頼をして安置所までの搬送、さらに安置所から火葬場までの搬送を依頼することができます。

なお、ご遺体安置専門の施設では一箇所に複数のご遺体が安置される場合もあり、面会ができないことが多いです。

まとめ

病院や施設で人生の晩年を過ごされた方など、せめて亡くなった後は自宅に帰りたい、自宅に帰らせてあげたいと考える方は少なくありません。

自宅がマンションの場合は、室内にご遺体を安置するスペースがあるかどうか、廊下やエレベーターなどに搬入のスペースがあるかどうかの事前確認が必要となります。

自宅マンションへご遺体を安置する場合、葬儀会社へ依頼をして病院から搬送してもらう事が一般的です。

葬儀を依頼しないとしても、自宅への搬送のみ依頼することも可能です。

自宅安置ではご遺体が傷むのを防ぐために冷房やドライアイスなどで温度管理に気を付けましょう。

周りの住人への配慮も忘れてはいけません。

自宅マンションへのご安置が難しい場合は、葬儀会社や斎場内の安置施設を利用するという選択肢もあります。本州の都市部などの場合は遺体安置専門の霊安施設もあります。

どちらも病院から電話で搬送を依頼することができます。

いざと言うときのためにも、事前に安置場所について考えておくと良いでしょう。

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この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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