1-2.葬儀の種類・流れ

2018.07.27

華厳宗の葬儀とは?華厳宗で葬儀をしたい場合はどうする?

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奈良の大仏として知られる「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」をご本尊として祀っている仏教宗派をご存知ですか?

奈良時代に日本に伝わった南都六宗(なんとりくしゅう)の一つである華厳宗(けごんしゅう)です。

華厳宗を含む南都六宗は学問的要素の強い仏教宗派で、なんと葬儀などの宗教儀礼が存在しないのです!

今回はそんな特徴的な華厳宗についてのお話。

華厳宗の歴史や教え、華厳宗で葬儀を行わない理由などについてご紹介します。

華厳宗の方が葬儀を行いたい場合の対応についてもお話しますね。

華厳宗(けごんしゅう)の教えや特徴とは

華厳宗は、唐時代の中国で発祥した仏教宗派の一つです。

奈良時代の西暦736年に日本に伝わり、審祥(しんじょう)という僧侶が日本での華厳宗を確立したと言われています。

本山は東大寺、華厳経を経典とし、ご本尊の毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)は奈良の大仏としても知られています。

華厳宗では「四法界(しほっかい)」という思想、教えを説いています。

人間の世界である「実法界」と仏の世界である「理法界」、この2つの世界が共存している「理事無礙法界」、人間や仏という区別を超えてただ物事が存在している「事々無礙(むげ)法界」の4つの世界があるとし、この世はこれらのさまざまな物や出来事が重なり合ってできていると考えられています。

葬儀や祭礼を一切行わない華厳宗

奈良時代に唐から日本へ伝わった奈良仏教系の教えは、三論宗(さんろんしゅう)・成実宗(じょうじつしゅう)・倶舎宗(くしゃしゅう)・法相宗(ほっそうしゅう)・華厳宗(けごんしゅう)・律宗(りっしゅう)の6つに分かれ、南都六宗(なんとろくしゅう/なんとりくしゅう)と呼ばれています。

華厳宗を含む南都六宗の最大の特徴は、葬儀や祭礼などの宗教儀礼を一切行わないということです。

なぜなら南都六宗は経典の研究を目的とし、学問として生まれた宗派だからです。

華厳宗を含む南都六宗の教えの中には葬儀儀礼に関わるものはありません。

現在の日本に残る南都六宗は華厳宗、法相宗、律宗の3つですが、これらの3つとも同様に葬儀は行いません。

華厳宗がお葬式を行う場合は?直葬という形もあり

華厳宗を信仰していたとしても、ご家族や身近な方が亡くなった時には葬儀をして最後のお見送りをしたいと考える方がほとんどだと思います。

華厳宗としては葬儀などの宗教儀礼を持ってはいませんが、だからといって葬儀をしてはいけないということではありません。

華厳宗の方で葬儀を行いたい場合、例えば真言宗など他の宗派のお寺へ依頼をして葬儀を行うことになります。

その場合、葬儀の流れやマナーなどはお願いをする宗派の作法に則って行うことになります。

別の宗派のお寺に依頼をして葬儀を行った場合でも、そのお寺の檀家にならないとお寺のお墓には入れない場合もありますので注意しましょう。

また、宗教儀礼を伴わない「直葬」という形のお見送りもあります。

直葬では通夜や葬儀といった宗教儀礼を行わず、ささやかなお別れと共に直接出棺・火葬をしてお別れとすることです。

直葬は宗教儀礼にあまりこだわらない場合に選ばれることもあります。

直葬についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
葬式をあげない人が増えている?その理由と向き合い方とは

直葬を行った場合のお墓については、宗教宗派を問わない霊園などを利用することをおすすめします。

まとめ

奈良時代に唐から日本へ伝わり、華厳経を研究する学問として開かれた仏教宗派の華厳宗。

華厳宗を含む南都六宗(なんとりくしゅう)と呼ばれる宗派は学問としての側面が強く、葬儀や祭礼といった主教儀礼を行わないという大きな特徴を持っています。

ただし、それは葬儀を行ってはいけないという意味ではありません。

華厳宗を信仰している方で葬儀を行いたい場合は、真言宗など他の宗派のお寺へ依頼をして葬儀を行うことができます。

また、宗教儀礼を省いた「直葬」というお見送りの方法もあります。

故人との大切なお別れの時間ですから、ご遺族の納得のいく形を模索されると良いと思います。

お手伝いできることがありましたらぜひご相談くださいませ。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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