1-0.葬儀・葬式

2018.06.08

真言宗のお葬式の特徴。流れや気をつけたいマナーについて

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こんにちは。


北海道全域対応、札幌市の葬儀会社「北のお葬式」です。


 


仏教には多くの宗派があり、宗派によってお葬式の作法やマナーも様々です。


 


今回は仏教の宗派の一つ、真言宗についてのお話。


密教の流れを組む真言宗の葬式の特徴をご紹介します。


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真言宗のイメージ

真言宗は密教の流れを汲む宗派の一つ

真言宗は弘法大師とも呼ばれる空海を開祖とする仏教宗派です。


平安時代に空海が中国へ渡って密教を学び、日本へ戻ってその教えを真言宗として広めました。


日本の仏教の宗派の中で密教の流れを汲んでいるのは、真言宗と天台宗の2つです。


 


真言宗の葬儀とは、故人を大日如来のいる「密厳浄土(みつごんじょうど)」へ送り届けるという意味を持ちます。


 


「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」という御宝号を唱え、真言宗独自の儀式があることも特徴。


 


真言宗では、修行に励むことで仏に近づくことができるという「自力本願」の考え方が基本です。


経典や書写よりも実践的な修行を重要視していて、密教の三密加持によって即身成仏(そくしんじょうぶつ:死後すぐに成仏できるということ)できるとされています。


 


三密加持


・身密……手で印を結ぶ(行動すること)

・口意……真言を唱える(口に出して言うこと)

・意密……心に仏を想う(心に念じること)


真言宗の葬儀の中でも「印を結ぶ」「真言を唱える」ことは頻繁に行われます。


 


真言宗のお葬式独自の儀式

真言宗の葬儀では独自の儀式が行われます。


その中でも特徴的な儀式をご紹介します。


 


灌頂(かんじょう)


故人の頭から水をそそぎかける儀式です。


故人が仏の位に上がるという意味を持ちます。


 


本来は僧侶が修行を重ねて、上の位に上がる証として行われる密教の儀式の一つでした。


 


土砂加持(どしゃかじ)


納棺時に行われる儀式です。


土砂を洗い清めて護摩焚きし、本尊の前で光明真言を唱えてからご遺体に振りかけて納棺します。


これによって生前の苦悩や罪を取り除き、体が柔軟になると言われています。


真言宗では「滅罪生善(めつざいしょうぜん)」と呼ばれる行いです。


 


真言宗のお葬式の流れ

真言宗の葬儀の流れを大まかにご紹介します。独特の真言や印が組まれるのも特徴です。


 


(1)僧侶の入堂


・塗香(ずこう)

・三密観(さんみつかん)

・加持香水(かじこうずい)の法


真言宗の葬儀の前には必ず行われる儀式です。

お清めをして印を結び、僧侶が心身を整えます。


 


・三礼(さんらい)

・表白(ひょうびゃく)

・神分(じんぶん)

・声明(しょうみょう)


葬儀の場に仏を迎えて褒めたたえ、葬儀の成就を祈ります。


 


(2)授戒の儀式


・剃髪

・授戒


僧侶が故人の頭を剃り、戒名を授けて授戒します。


 


(3)引導の儀式


・表白(ひょうびゃく)

・神分(じんぶん)

・引導の印明


不動潅頂(ふどうかんじょう)、弥勒三種(みろくさんしゅ)の印を授け、故人の即身成仏が果たされます。


 


(4)墓前作法


・破地獄の印明

・金剛界胎蔵秘印明

・弘法大師による引導の印明

・位牌開眼、血脈授与


故人の心の中にある煩悩を取り除き、印明と血脈を授けます。


 


(5)焼香、出棺


・焼香

・導師最極秘印

・出棺


成仏を願う諷誦文(ふじゅもん)が唱えられる中、焼香が行われます。


その後、僧侶が印を組み、指を三度鳴らします。


この指を鳴らした音で故人は浄土へ旅立ちます。


 


真言宗のお葬式のマナーや作法

真言宗独自のマナーや作法についてご紹介します。


 


焼香は3回


焼香は1~2回の宗派が多いですが、真言宗では原則3回です。


参列者の人数によっては1回ずつに短縮される場合もあります。


 


この3回という回数の由来は諸説あります。


・身、口、意の3業を極めるため


・貪(とん:欲深さ)、瞋(しん:怒り)、癡(ち:迷い)の三毒を捨てるため


・仏、法、僧の三宝に帰依するため


・大日如来様、弘法大師様、ご先祖様の三者に帰依するため


 


真言宗の正式数珠は「振分数珠(ふりわけじゅず)」


真言宗では玉が108個連なっている振分数珠(ふりわけじゅず)」が正式なものです。


裏表に梵天房が2本ずつ付き、108個の主玉、その他に親玉、四天玉、浄名玉、弟子玉、露玉が付いています。


 


合掌時には両手の中指に数珠をかけて、両手をすり合わせてジャラジャラと音を鳴らします。


音を鳴らすのは真言宗の特徴で、108個の玉を鳴らすことで108個の煩悩を祓うという意味があります。


 


まとめ

平安時代に空海が密教を学び開かれた真言宗。


修行に励むことで即身成仏できるという自力本願の教えが中心です。


 


真言宗の修行では真言を唱えたり指で印を組んだりすることを重要視していて、葬儀でもとても頻繁に行われます。


灌頂(かんじょう)や土砂加持(どしゃかじ)といった真言宗独自の儀式が多いのも特徴です。


焼香も原則3回と、一般的な作法よりは少し多いので、覚えておくと良いかもしれませんね。


 


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