北のお葬式ブログ

こんにちは。
北海道全域対応、札幌市の葬儀会社「北のお葬式」です。
 
浄土真宗は浄土宗の教えを基にできたもので、現在日本の仏教の中では一番と言っていいほどの信徒を抱える宗派でもあります。
浄土宗と似ている部分も多いですが、浄土真宗独自の概念やマナーがあるのも特徴です。
 
今回は浄土真宗のお葬式についてご紹介します。
浄土真宗の中で代表的な本願寺派と大谷派それぞれの葬儀の流れや、浄土真宗独自のマナーなどについてお話します。
 
目  次
 
1 浄土真宗は仏様の「絶対他力」により即往生するのが特徴
2 浄土真宗 本願寺派、大谷派それぞれのお葬式・通夜の一般的な流れ
3 浄土真宗の葬儀のお経について
4 確認しておきたい浄土真宗の葬式マナー
5 浄土真宗の葬儀費用
6 よくある質問
7 まとめ

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浄土真宗は仏様の「絶対他力」により即往生するのが特徴

 

浄土真宗は法然上人(ほうねん しょうにん)が開いた浄土宗を基に、法然上人の弟子であった親鸞聖人(しんらん しょうにん)が始めた仏教宗派です。
 
「南無阿弥陀仏を唱えるだけで阿弥陀如来からの救いを得られ極楽浄土へ行ける」とした浄土宗の教え(他力本願)が更に強いものとなり、「念仏を唱えずとも浄土真宗を信仰しているだけで自然に救いを得られることができる」という「絶対他力」の教えを説いています。
 
誤解を恐れずに言えば、この「お手軽さ」を要因として室町時代には庶民に爆発的に広まり、現在でも全国で最も多くのお寺と信徒を抱える宗派となっています。
 
浄土真宗では亡くなった故人は「臨終即往生」といって、すぐに極楽浄土へ行くことができます。
そのため葬儀では成仏するための授戒や引導の儀式はなく、追善供養の回向(えこう)も行いません。
 
他の宗派のような戒律もあまりないため、決まった宗教儀礼や慣習を持たず、加持祈祷を行わないというのも浄土真宗の大きな特徴です。
 
葬儀自体も故人の供養のためと言うよりは仏様への感謝と故人の生前の徳を偲ぶ意味合いの儀式となります。
 
浄土真宗は大きく分けて浄土真宗本願寺派と真宗大谷派の二つ

浄土真宗は江戸時代に本山であった本願寺が二つに分けられ、それによって浄土真宗本願寺派(お西)と真宗大谷派(お東)の二つに分かれました。
お西とお東といえば耳にしたことがある方も多いと思います。
 
現在、浄土真宗本願寺派の本山は京都市の西本願寺、真言大谷派の本山は同じく京都市にある東本願寺となります。
この二つは教義的な理由で分裂したわけではないので基本となる教えは同じですが、葬儀の流れや、作法、仏壇の整え方などに多少違いがあります。
 

浄土真宗 本願寺派、大谷派それぞれのお葬式・通夜の一般的な流れ

 

本願寺派と大谷派で教義はほぼ同じですが、葬儀の流れには多少違いがあります。
それぞれの一般的な流れの一例をご紹介します。
 
本願寺派の通夜の流れ

臨終勤行
仏教では臨終の際、故人の口を水で濡らす末期の水(まつごのみず)という儀式がありますが、浄土真宗本願寺派では末期の水は行いません。他の宗派との違いは枕経にも表れていて、浄土真宗本願寺派では故人を安置した後、臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)と呼ばれるお勤めを行います。臨終勤行は他の宗派における枕経のようなものだと認識している人もいますが、枕経と臨終勤行の持つ意味は異なるものです。
 
臨終勤行は本来、故人本人が自分自身の人生をささえてくださった阿弥陀さまに対してお礼の気持ちを表すために行うものですが、臨終の際に本人が行うのは難しいため、実情は亡くなった故人の代りに僧侶が勤めることが一般的です
 
生前に法名(一般的には「戒名」の呼び名で知られていますが、浄土真宗では「法名」と呼びます。仏門に入った証として授かる名前です。)を受けていなければ、この臨終勤行の際に授かります。
 
本願寺派の通夜式
一般的に通夜では、故人の親族や友人、知人などが集まりお勤めをします。
 
特に決まった式次第があるわけではなく、読まれるお経も定められていませんが、臨終勤行を行わなかったり法名を授かっていなかったりした場合、通夜で法名を授かることもあります。
 
本願寺派のお葬式の流れ

1)帰三宝偈(きさんぽうげ)と路念仏(じねんぶつ)を唱える
2)三奉請(さんぶじょう)
葬儀を行うにあたって仏様を斎場にお迎えする
3)正信偈(しょうしんげ)、念仏、和讃を唱える
4)正信偈と同時に焼香が始まる
5)火屋勤行(ひやごんぎょう)
火葬の前に重誓偈(じゅうせいげ)などの偈文(げもん)や念仏、回向(えこう)を唱える
6)火葬
7)還骨勤行(かんこつごんぎょう)
火葬、収骨後に阿弥陀経、念仏、和讃、回向を唱え、最後に御文章(ごぶんしょう)を拝読する
 
大谷派の通夜の流れ

臨終勤行
仏教では臨終の際、故人の口を水で濡らす末期の水(まつごのみず)という儀式がありますが、大谷派では末期の水は行いません。他の宗派との違いは、枕経にも表れていて、大谷派では故人を安置した後、臨終勤行(りんじゅうごんぎょう)と呼ばれるお勤めを行います。臨終勤行は他の宗派における枕経のようなものだと認識している人もいますが、枕経と臨終勤行の持つ意味は異なるものです。
 
臨終勤行は本来、故人本人が自分自身の人生をささえてくださった阿弥陀さまに対してお礼の気持ちを表すために行うものですが、臨終の際に本人が行うのは難しいため、実情は亡くなった故人の代りに僧侶が勤めることが一般的です。
 
生前に法名(一般的には「戒名」の呼び名で知られていますが、浄土真宗では「法名」と呼びます。仏門に入った証として授かる名前です。)を受けていなければ、この臨終勤行の際に授かります。
 
大谷派の通夜式
一般的に通夜では、故人の親族や友人、知人などが集まりお勤めをします。
 
特に決まった式次第があるわけではなく、読まれるお経も定められていませんが、臨終勤行を行わなかったり法名を授かっていなかったりした場合、通夜で法名を授かることもあります。
 
大谷派のお葬式の流れ

1)総礼
僧侶が入場後合掌を行う
2)勧衆偈(かんしゅうげ)、短念仏(十遍)、回向(えこう)を唱える
3)総礼
4)三匝鈴(さそうれい)
鈴を小から大へ、あるいは大から小へと打ち鳴らす
5)路念仏、表白(ひょうびゃく)を唱える
6)三匝鈴を鳴らす
7)弔辞
8)正信偈(しょうしんげ)、短念仏、和讃、回向を唱える
9)正信偈と同時に焼香が始まる
10)総礼
11)火屋勤行(ひやごんぎょう)
12)火葬
13)還骨勤行(かんこつごんぎょう)

浄土真宗の葬儀のお経について

 

浄土真宗の葬儀でよく読まれるお経のひとつに阿弥陀経(あみだきょう)があります。これは、極楽浄土や阿弥陀仏について釈迦が説いたものがもとになっているお経です。阿弥陀経では、極楽浄土は西の方角(太陽が沈む方角)にあり、そこには阿弥陀如来様という仏様がいるとされています。
 
阿弥陀経の他に、無量寿経(むりょうじゅきょう)や正信偈(しょうしんげ)も浄土真宗で多く読まれるお経です。無量寿経には、極楽浄土に往生するためにはどうしたら良いのかということが説かれています。
 
正信偈は浄土真宗の開祖親鸞の著書『教行信証』の中の一節で、本来、釈迦の教えをまとめたものを「お経」としていることから考えると、正確にはお経とは別のものですが、浄土真宗の葬儀ではよく読まれています。正信偈には親鸞聖人が阿弥陀如来に救われた喜びにはじまり、すべての人に自分と同じように幸せになってほしいという願いが記されています。
 
ところで、他の宗派でよく読まれていて写経でも使われる有名なお経「般若心経」は、浄土真宗では読まれないことをご存知でしょうか。
 
なぜ「般若心経」が読まれないのかと言うと、浄土真宗の教えが阿弥陀様のお導きによって悟りを開き救われるとする「絶対他力」を中心としているのに対し、般若心経は自分自身の力で悟りを開く「自力本願」の教えを説いているお経で、浄土真宗の教えとは相反しているからではないかと考えられています。
 

浄土真宗の葬儀の表白


お経とは異なりますが、浄土真宗の葬儀の式次第には「表白(ひょうびゃく)」と呼ばれるものがあり、これも浄土真宗の葬儀の特徴と言えるでしょう。
 

表白とは


「表敬告白(ひょうけいこくはく)」を略して「表白」と呼びます。表白は「尊敬の気持ちを持って考えを申し告げる」という意味で、「白」は「申す」という意味を表しています。
 

表白の役割


表白は、阿弥陀如来などの仏様や遺族、親族などの参列者に対して、葬儀を執り行う理由を伝えるために読まれます。

表白の内容


表白には決められた文言があるわけではないため僧侶がその都度作成することも可能ですが、浄土真宗が発刊している『葬儀勤行集』などに掲載されている事例を引用、アレンジしたものを表白として読み上げている事例が多いようです。

確認しておきたい浄土真宗の葬式マナー

 

浄土真宗の葬儀へ参列する際のマナーを確認しておきましょう。
同じ浄土真宗でも本願寺派と大谷派で異なる部分もありますので注意しましょう。
 
本願寺派と大谷派で焼香の作法が異なる

浄土真宗の焼香では押しいただく動作(お香をつまんだ手を額まで持ち上げる)は必要ありません。
お香をつまんだらそのまま香炉へくべましょう。
 
本願寺派では1回、大谷派では2回お香をくべます。
お香をくべた後は合掌し「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えます。
 
線香をあげる時は立てない

線香をあげる場合は立てずに、線香を2つか3つに折って寝かせてお供えします。(寝線香)
御備えする線香の本数は本願寺派では1本、大谷派では特に決まりはありません。
 
お悔やみの言葉や香典の表書きに注意

浄土真宗では「臨終即往生」といって亡くなった故人はすぐに成仏して極楽浄土へ行くため、「あの世への旅路につく」「冥途をさまよう」という概念はありません。
 
お悔やみの言葉としてよく使われる「冥福をお祈りします」も、「冥途」という概念がない浄土真宗では使わないように注意しましょう。
「哀悼の意を表します」という表現を使うと良いですね。
 
また、故人はすぐに往生して仏様になっているため、葬儀に持参する香典の表書きも正確には「御霊前」ではなく「御仏前」と書くのが正しいとされています。
 
浄土真宗の数珠について

浄土真宗の正式数珠は男性用と女性用で形が違いますが、共通して数珠本来の使い方である「唱えた念仏の数を数える」ことができない形になっていると言われています。
 
これは、唱える念仏の回数を決めず「念仏を唱える気持ちになった時点ですでに仏に救われる」という浄土真宗の教えの表れとされています。
略式の数珠を使用している方も多いです。
 
 

浄土真宗の葬儀費用

 

浄土真宗の葬儀費用
仏教の他の宗派の葬儀費用と浄土真宗の葬儀費用に大きな差はありません。仏式葬儀の費用については、宗派による違いよりも葬儀形式や葬儀規模による違いが大きいと言えます。一般的に親族や参列者が多いお葬式では費用が高額となる傾向にありますが、その分香典も増えるため、葬儀規模がそのまま実際の支出に直結することにはなりません。
 
葬儀形式別の費用相場は以下の通りです。尚、下記の金額にお布施は含まれていません。
 
一般葬の費用
家族葬が定着する以前に一般的に行われていた葬儀形式で、友人、知人、近所の方、仕事関係者など多くの方が参列するお葬式です。一般葬では約120~160万円程度が相場です。
 
家族葬の費用
故人と関係性が深い遺族や親族が参列する葬儀形式です。「家族葬」というネーミングから家族だけが参列するというイメージを持つ方も多いのですが、親しい友人等が参列する場合もあり、厳密に定義が決まっているわけではありません。家族葬では約80~140万円程度が相場です。
 
一日葬の費用
従来のように通夜の翌日を告別式として2日間かけて執り行う葬儀ではなく、通夜を行わずに告別式だけを執り行う葬儀形式を一日葬と言います。会場使用料が一日分ですむことや通夜振舞いの費用がかからないことから、通夜と告別式を執り行う一般的な葬儀と比較すると費用が安くなる傾向にあります。一日葬では約40~80万円程度が相場です。
 
お布施の相場
2017年に発表された「日本消費者協会 葬儀についてのアンケート調査」によると葬儀のお布施の全国平均金額は47万円ですが、お布施の相場は地域によって大きく異なります。

よくある質問

 

浄土真宗ってどんな宗派?
法然上人(ほうねん しょうにん)が開いた浄土宗を基に、弟子の親鸞聖人(しんらん しょうにん)が開いた宗派です。「南無阿弥陀仏を唱えるだけで極楽浄土へ行ける」とした浄土宗の教え(他力本願)が更に強いものとなり、「浄土真宗を信仰するだけで救いを得られる」という「絶対他力」の教えを説いています。
 
浄土真宗の葬儀の特徴は?
浄土真宗では亡くなった人は「臨終即往生」といって、すぐに極楽浄土へ行くことができるとされています。そのため葬儀では成仏するための授戒や引導の儀式はなく、故人の供養のためと言うよりは仏様への感謝と故人の生前の徳を偲ぶ意味合いの儀式となります。
 
浄土真宗の葬儀費用はどれくらい?
仏教の他の宗派の葬儀費用と浄土真宗の葬儀費用に大きな差は無く、葬儀形式や葬儀規模による違いが大きいと言えます。一般葬で約120~160万円程度、家族葬で約80~140万円程度、一日葬で約40~80万円程度が相場です。

まとめ

 

浄土宗で説かれる「他力本願」の教えをさらに強めた「絶対他力」を教義とする浄土真宗。
現在の日本の仏教の中でも最も多くのお寺や信徒を抱える宗派の一つです。
 
細かい戒律や宗教儀礼などを重要視しないのが特徴で、他の宗派とはちょっと異なる作法を持つ場合もあります。
 
本願寺派、大谷派の2つに分かれ、それぞれ葬儀などの作法やマナーが異なる場合もありますので、浄土真宗の葬儀に参列する際にはどちらの宗派なのかも合わせて確認しておきましょう。
 
 
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