1-2.葬儀の種類・流れ

2017.06.29

お葬式の段取りとは?ご臨終から葬儀後までの流れや手順を紹介

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身内の方が亡くなってはじめて喪主を務める場合、いったい何から手を付けていいかわからないですよね。

今回は、ご臨終から葬儀後までの流れと段取り(手順)をご紹介します。

事前に知っていればいざというときも不安なく、落ち着いて動くことができます。

葬儀会社を選ぶ時期について

「前もって葬儀の準備をするのは縁起が悪いことだ」とされていた時代もありましたが、現在では葬儀を執り行う方の半数以上が事前に葬儀相談をしていると言われています。

ですが、「事前に」と言われても、体調に不安のない元気なうちに選ぶべきなのか、葬儀が差し迫っている状況になってから選ぶべきなのかわからないと思われるかもしれません。

結論からお伝えすると、葬儀会社選びは元気なうちにはじめることをおすすめします。

体が弱ってから色々な葬儀会社を見てまわったり、話を聞いたりするのは負担が大きくなってしまいますし、「お葬式が間近に迫っている感じが嫌でつい二の足を踏んでしまう」という話もよく耳にします。

また、体調や気持ちに余裕が無い状態では葬儀会社を比較することを諦めてしまい、結果的に納得できない葬儀会社を利用することになってしまう可能性も否定できません。

毎日元気で生活できていると「葬儀の準備をしよう」という気持ちになり辛いものですが、心身ともに健康で、お葬式はまだまだ先の話だと思えるうちに葬儀会社選びをすることで、必要以上に悲観的になったり、切羽詰まって信頼できない葬儀会社に依頼してしまったりすることを防ぎ、安心して任せられる葬儀会社を見つけることができるはずです。

ご臨終からお葬式前まで

ご臨終から葬儀前までは、喪主になる方が中心に葬儀の段取りをつけていくことになります。
必要な手配や準備は一般的に下記のようなものです。

  1. 遺体の安置場所と葬儀会社を決定し、葬儀会社に遺体の搬送を依頼。
  2. 病院から「死亡診断書」をもらい
  3. お葬式の日程と会場を決める。葬儀規模によって必要な会場の大きさが変わります。
  4. 寺院に枕経(読経)の依頼
  5. 役所に「死亡届」を出す
  6. 遺影写真の準備。
  7. 葬儀社と葬儀内容の詳細を打ち合わせ。
    ・(移動)死亡届を出した際に確認される場合もあります。
    ・祭壇生花や棺などの決定、見積もりの確認。
    ・供物・供花の手配
    ・参列人数の予測を立て通夜振る舞いや食事の確定
    ・葬儀社に葬儀役員(葬儀委員長・受付・会計・接待係など)を依頼
  8. 故人の友人、学校、職場関係や町内会などへ葬儀の連絡。

通夜・葬儀・火葬の流れ

一般的な通夜~葬儀~火葬の流れは下記のとおりです。

通夜の流れ

  1. 受付の準備
  2. 弔問客の受付
  3. 読経
  4. 焼香
  5. 喪主挨拶
  6. 通夜ぶるまい(会食)

北海道では通夜終了後に親戚一同で集合写真を撮ることもあります。

また通夜の夜は「夜とぎ」といって一晩中、線香を絶やさないように親族が起きていたものですが、最近では夜とぎを行う親族が少なくなってきています。

葬式~火葬の流れ

  1. 受付の準備
  2. 弔問客の受付
  3. 読経
  4. 弔辞、弔電
  5. 焼香
  6. 喪主挨拶
  7. 出棺、火葬、骨上げ
  8. 北海道の多くは、還骨法要、繰り上げ法要などがあります。

葬儀場でのお葬式が終わり次第、火葬場に移動して火葬を行います。

火葬中、親族は休憩室で昼食をとりながら待機します。

火葬・骨上げ後は葬儀場に戻り法要を行います。

葬儀後に遺族がするべきこととは

お世話になった方への挨拶

葬儀でお世話になった方への挨拶回りや挨拶状の送付を行います。喪主や遺族が仕事をしている場合、忌引き休暇制度を利用して行うと良いでしょう。挨拶にうかがう先は主に以下となります。

僧侶・神主などの宗教者

葬儀に宗教者をお呼びして宗教儀礼を行った場合は、葬儀当日に会場で挨拶をします。

北のお葬式の対応エリアである北海道では、繰り上げ法要が終了した後に、喪主と施主が直接お礼をお伝えし、お布施・戒名料・お膳料・引き物等をお渡しします。

病院の医師・看護師

故人が入院していた場合、病院の医師や看護師にも挨拶が必要です。

分けやすく個包装されている菓子折りなどをナースステーションに持参してお渡しするケースが多いようです。

中にはお礼の金品は受け取らないという決まりがある病院もあるので、確認してから持参すると良いでしょう。

入居していた施設

介護施設や老人ホームといった施設に故人が入居していた場合は、施設の責任者や担当者などに挨拶にうかがいます。

病院関係者に挨拶する場合と同様に、菓子折りなどを持参すると良いでしょう。

葬儀でお世話になった方

葬儀の規模が縮小してきた現在では少なくなりましたが、知人や近所の方が葬儀の準備や片付けを手伝ってくれる場合もあります。

そのような場合は、葬儀の翌々日くらいまでを目途に、手土産を持参してご挨拶にうかがいましょう。

香典や供物、供花をいただいた方

遠方にお住いの方や都合がつかなかった方が葬儀に参列できず、香典、供物、供花など送られる場合があります。

そのような場合は香典返しとお礼状をお送りしましょう。

故人が生前にお世話にった方

友人、知人、仕事関係者など、故人と特にお付き合いが深かった方には、葬儀終了のご挨拶と生前のお礼をお伝えしましょう。

故人との関係性や居住地により、訪問して挨拶をする場合と礼状などの書面で挨拶をする場合があります。

形見分け

故人の所有していた物を親戚や友人に贈る「形見分け」は、仏式の場合は四十九日法要を終えてから、神式の場合は三十日祭又は五十日祭を終えてから行う事が一般的です。

形見分けをする際は受け取る方に喜んでもらえるように、誰にどんな品物を贈るのか決めていきましょう。

高価な貴金属や宝石などは相続財産とみなされる場合があるので、価値がはっきりしないアクセサリー等を形見分けする場合は注意が必要です。

昔からの風習では、故人より目上の人に形見分けをすることはありませんでした。

現在は昔ほどしきたりにこだわる人は多くありませんが、望まれない限りは目上の人に形見分けをすることは控えましょう。

形見を贈る際は箱に納めたり包装したりすることは避け、白い紙で包む程度に留めます。

お葬式後の事務手続きと法要について

お葬式が終わった後には各種の手続きや、その後の法要の準備などがあります。
行政関係の手続きは期限があるものあるので注意が必要です。

  • 仏壇・位牌・お墓などの準備
  • 保険・年金・遺産などの手続き
  • 四十九日法要・納骨
  • (初盆)亡くなる日によって、一周忌法要後の場合もあります。
  • 一周忌法要

葬儀後の手続きなどについて詳しくはこちらのコラムで解説しています。ご参考ください。

葬儀後にやることをリストに!必要な手続きをスムーズに進めよう

一般的なお葬式の費用

葬儀に利用する会場の規模や参列者の人数、祭壇の大きさ等によって葬儀費用は異なります。また、地域差が大きいことも特徴的です。

北のお葬式の対応エリアである北海道札幌市近郊では、家族・親戚・友人・仕事関係者・近所の方など多くの方が参列する一般葬にかかる費用は約120~160万円程度が相場です。

家族葬が定着する以前は、お葬式といえば一般葬を指していました。

家族や親族、ごく親しい友人などが参列する家族葬の費用相場は約80~140万円程度です。

といっても、「家族葬」というネーミングに明確な定義はなく、家族だけで執り行う葬儀も家族葬ですし、家族の他に近しい親戚や親しい友人が参列する家族葬もあります。

2日に渡って通夜と告別式を行う従来の葬儀とは一線を画す「一日葬」は、通夜を行わずに告別式だけを執り行う葬儀形式です。

一日葬の費用は約40~80万円で、一般葬や家族葬に比べると価格が抑えられていますが、これは会場使用料が一日分ですむことや通夜振舞いの費用がかからないことが要因となっています。

いずれにしても、どれくらいの規模の葬儀をどのように行うかによって葬儀費用は変わりますので、あらかじめ参列人数を予測して事前相談を行うことで、実際の葬儀にかかる費用の目安を知ることが可能です。

まとめ

いくら覚悟をしていたとしても突然始まるのがお葬式の準備。

喪主は短い時間でたくさんのことを決めなくてはいけません。

段取りや手順を事前に知っておけば不安も少なくスムーズに進められますね。

わからないことはスタッフがフォローしますので安心してください。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで北のお葬式にお任せください。

24時間365日、北海道全域対応・追加費用一切不要いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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