親の危篤の連絡を聞いて病院に向かうときに考えるべきこと。
その後亡くなってしまうことまでは考えたくないものですが、必ず考えなくてはいけない時がきます。
今回は親が危篤となった時の心構えや考えておくべきことについてのお話。
万が一の際に落ち着いて行動できるよう、今から一緒に考えておきましょう。
親が危篤となった場合の心構えや準備
危篤とは、病状の回復が見込めず今にも息を引き取りそうな状態のことを指します。
病院などから親の危篤の連絡を受けたということは、そう長くない間に息を引き取るであろうということです。
親が危篤の時には少しでも早くそばに行って最後の時間を一緒に過ごすとともに、そう長くない間に息を引き取るであろうことに対しての心構えも必要です。
また、家族や親しい親族にも「最後の別れとなるかもしれないので、ひと目会って欲しい」と連絡を入れます。
危篤の際に連絡を入れる親族の範囲は、一般的に3親等以内とされますが実際は2親等以内が多いようです。
3親等以内の親族
- 1親等:配偶者、親、子
- 2親等:兄弟姉妹、祖父母、孫
- 3親等:おじおば、甥姪、ひ孫
ご本人の人間関係や親戚付き合いなどによっても、連絡をする親族は異なります。
遠方に住んでいる方は、病院まで足を運ぶのに時間がかかるということも配慮しましょう。
親戚への危篤の連絡は、この後葬儀があるかもしれないという心づもりの準備にもなります。
喪主の立場になる家族が考えること
葬儀を行う場合に喪主の立場になる家族は、葬儀についても考えておく必要があります。
- 故人の宗教宗派は何か
- 葬儀をお願いする菩提寺があるか
- お願いする葬儀会社は決まっているか
- 葬儀の内容について本人の希望があるか
- 葬儀費用は用意可能か
- 遺影用の写真はあるか
本格的な葬儀の準備は逝去後になりますが、上記のような点は危篤の知らせがあった時、またはお元気のときから考えていても良いでしょう。
親の危篤で準備が必要となる費用は?
親の危篤の際に準備が必要な費用をご紹介します。
病院の治療費
親が亡くなった後は病院の治療費の精算が必要です。
金額は入院期間や治療内容によってもさまざま。
医療費が一定の金額以上の自己負担となった場合は高額医療費制度を利用することもできますが、一度は請求金額を支払わなくてはいけません。
交通費
病院まで急いで駆けつけるためにタクシーを使ったり、駆けつけてくれた親族へ交通費を渡したりする場合があります。
その後も荷物を取りに行ったり一度帰宅したりと、意外と交通費がかかります。
葬儀費用
亡くなった後には葬儀をするための費用が必要となります。
葬儀にかかる費用と目安金額
- 葬儀会社へ支払う費用:平均約117万円
- 葬儀でのもてなしの食事代:平均約29万円
- 返礼品の費用:平均約32万円
- お寺へお渡しするお布施、戒名料、車代、御膳料
- 葬儀会社スタッフや葬儀の手伝いをしてくれた方への心付け
葬儀そのものにかかる費用は全国平均で約178万円にもなるという調査結果もあります。
葬儀の規模や参列者の人数によっても費用は異なりますが、いずれにしても大きな費用の準備が必要ということになります。
親の危篤、その後の葬儀準備の流れを知っておこう
危篤、逝去後には悲しみの中葬儀の準備をしなくてはいけません。
時が来た時に慌ててしまわないよう、葬儀準備の大まかな流れを知っておきましょう。
- 病院から死亡診断書をもらう
- 遺体の安置先は自宅か斎場かを決める
- 葬儀を依頼する葬儀会社を決定し搬送を依頼する
- 葬儀日程希望を決めてお寺へ依頼
- 親族へ訃報と葬儀日程を連絡
- 役所に死亡届を出し、火葬許可証をもらう
- 遺影写真の準備
- 葬儀会社と打ち合わせをし、葬儀内容を決める
- 葬儀での食事や香典返しの準備
詳しい準備内容や葬儀当日の流れ、葬儀後の手続きなどはこちらでもご紹介していますのでぜひご覧になってみてください。
まとめ
親の危篤の連絡を受けたということは、そう長くない間に亡くなる可能性が高いということ。
危篤の時点で亡くなることまで考えたくはありませんが、亡くなった後のお金の準備や葬儀の手配などは考えなくてはいけないものでもあります。
危篤の連絡を受けたら家族や親しい親族へすぐに連絡をしましょう。
危篤の際に連絡を入れる親族の範囲は、一般的に3親等以内とされています。
亡くなった後にはすぐに葬儀の準備が必要です。
病院への支払いや葬儀費用など、まとまった金額の費用が必要となります。
いざそうなった時に色々なことを冷静に判断するのは難しいもの。
事前にある程度心構えをし、できる範囲で考えておく、知っておくというのも大切なことです。
お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。
北海道全域、24時間365日いつでも対応いたします。