1-2.葬儀の種類・流れ

2021.08.05

家族葬とは|どこまで呼ぶかの判断基準とマナー

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「家族葬にしたいけれど、どこまでの親族を呼べばいいのかわからない」「呼ばなかった人との関係が気まずくならないか心配」

家族葬を選ぶ際、親族や知人にどこまで参列してもらうか、悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、家族葬に呼ぶ人の目安や規模ごとの人数イメージ、判断に迷ったときの考え方について解説します。招く人・招かない人それぞれへの連絡方法もあわせて紹介していますので、参考にしてみてください。

家族葬とは

家族葬という言葉に、厳密な定義はありません。家族だけが参列する葬儀も、家族に加えて親族を招く葬儀も、故人と親しかった友人を招く葬儀も、すべて「家族葬」と呼ばれます。

多くの家族葬では、新聞のお悔やみ欄などで広く告知せず、遺族が直接連絡をした人だけが参列するという傾向があります。「家族葬」という名称にとらわれず、誰を呼ぶかは故人や遺族の意向次第で決めてよいものです。

家族葬という呼び方が定着してから、すでに20年ほどが経ちました。核家族化が進んだことや、参列者側も高齢化して遠方からの参列が難しくなったことが、広まった背景として挙げられます。近年ではコロナ禍を経て、身内だけで静かに見送る形式への抵抗感がさらに薄れたことも一因とされています。

家族葬の参列範囲の目安

家族葬の参列範囲の目安

「家族葬」といっても、実際にどこまでの範囲を指すのかは曖昧です。ここでは、次の2つの目安を紹介します。

  • 二親等以内の親族が目安
  • 故人と親しい友人を呼ぶケースもある

血縁と、血縁以外のつながりの両方から見ていきましょう。

二親等以内の親族が目安

家族葬に招く親族の範囲に決まりはありませんが、目安として「故人から見て二親等以内の親族」が挙げられます。

親等 血族 姻族
一親等 子・親 配偶者の親
二親等 孫・祖父母・兄弟姉妹 配偶者の兄弟姉妹

血縁関係が近く、生前の関わりも深いことが多いため、多くのケースで二親等以内が基準にされています。血のつながった親族(血族)だけでなく、配偶者の親や兄弟姉妹といった「姻族」にも同じように当てはまります。

「配偶者の親には声をかけるべきか」「配偶者の兄弟は呼ぶべきか」と迷う方も多いですが、血族と同じ二親等以内の姻族として扱われるため、ほかの親族と同じ基準で考えて問題ありません。関係性によっては、叔父・叔母など三親等の親族を招くこともあります。

故人と親しい友人を呼ぶケースもある

親戚以外に、故人が生前に親しくしていた友人や知人を家族葬に招くケースもあります。

誰を「親しい友人」とするか迷う場合は、生前の交友関係を家族で振り返り、故人がよく話題にしていた相手を基準に考えると判断しやすくなります。

家族葬で声をかける人を整理するのに便利な整理シートをご用意しましたので、ダウンロード・印刷してご活用ください。

【整理シートをダウンロードする(PDF)】

整理シートは下記の記入例を参考にご記入ください。

家族葬の規模別・招く人数のイメージ

家族葬の規模別・招く人数のイメージ

「家族葬」という言葉だけでは、実際の人数感がつかみにくいものです。目安となる3つの規模を、表で見てみましょう。

規模 主な参列者 特徴
10人前後 配偶者・子・孫など、同居家族や特に近しい家族のみ 親族への連絡や当日の対応がほとんど発生せず、遺族の負担が最も少ない
20〜30人 二親等・三親等の親族に加え、故人と特に親しかった友人 一般的な「家族葬」としてイメージされることが多い人数帯
50人前後 親族に加え、故人の同僚や近所の方なども含む 一般葬に近い規模になり、会場や予算面で一般葬のほうが向く場合もある

ここでは、それぞれの規模について詳しく見ていきます。

10人前後|ごく身近な家族のみ

配偶者・子・孫など、同居家族や特に近しい家族のみで執りおこなう規模です。参列者への対応がほとんど発生しないため、葬儀当日の遺族の負担が最も少ない形式といえます。

また、顔なじみ同士で意見の調整がしやすいことも多く、準備にかかる時間が短縮される傾向にあります。急な葬儀で日程に余裕がない場合にも選びやすい規模といえるでしょう。

20〜30人|兄弟姉妹やいとこ、親しい友人まで

二親等・三親等の親族や、故人と特に親しかった友人を招く規模です。一般的な「家族葬」としてイメージされることが多いのが、この人数帯になります。

この規模になると、受付係を立てたり香典の管理を分担したりと、多少の役割分担が必要です。誰にどの役割を頼むか、葬儀社との打ち合わせの段階であらかじめ決めておくと当日慌てずに済むでしょう。

50人前後|一般葬に近い規模

親族に加え、故人の同僚や近所の方なども招く規模になると、一般葬に近くなります。このあたりの規模になると、会場の広さや予算面から、一般葬として執りおこなうほうが向いている場合もあります。

招く人数がこの目安を超えそうな場合は、「家族葬」という呼び方にこだわらず、一般葬としての会場・進行を検討したほうが、当日の運営がスムーズになることもあるでしょう。

「参列人数の違いは葬儀費用に影響する?」「もしかしたら一般葬の方がいいのかも…」といった不安や疑問があれば、北のお葬式までどうぞお気軽にご相談ください。

 

家族葬に呼ぶ人を決める判断基準

範囲の目安がわかったところで、実際に誰を呼ぶかは、次の4つの視点から考えるとよいでしょう。

  • 故人の生前の意向を優先する
  • 葬儀の規模・予算から考える
  • 関係性の深さで判断する
  • 迷ったら声をかけておく

順番に見ていきましょう。

故人の生前の意向を優先する

参列範囲を決める際に最も尊重すべきは、故人自身の生前の希望です。エンディングノートや遺言、普段の会話のなかで「身内だけで静かに」「〇〇さんには参列してほしい」といった意思表示がなかったか確認しましょう。

生前に直接聞けなかった場合でも、日記や手紙、故人と親しかった人への聞き取りから、意向の手がかりが見つかることもあります。故人の希望を叶えることが、遺族にとって最も納得のいく形になりやすいものです。

葬儀の規模・予算から考える

会場の収容人数や予算も、参列範囲を決める現実的な基準の一つです。食事や返礼品の費用は参列人数に比例するため、予算から呼べる人数の上限を考え、その範囲で判断する方法もあります。

1人あたりの飲食・返礼品にかかる費用相場を先に把握しておくと、招く人数の上限を具体的にイメージしやすくなるでしょう。見積もりの段階で、人数が増減した場合の費用差についても確認しておくと、人数変更に対応しやすくなります。

関係性の深さで判断する

一親等・二親等などの形式的な基準だけでなく、故人との生前の関係性の深さも重視したいポイントとなります。遠縁でも頻繁に交流があった親戚や、血縁はなくても家族同然だった人がいる場合は、親等にとらわれず、関係性を優先して判断するのもひとつの方法です。

迷ったら声をかけておく

呼ぶかどうか迷う相手がいる場合は、事情を説明したうえで、直接意向を尋ねる方法もあります。呼ばれなかったことへの不満は、後々のトラブルに発展しやすいため、迷ったときは声をかけて相手に判断を委ねたほうが、関係を保ちやすくなります。

声をかけたうえで、遠方や体調面を理由に参列を辞退されても、それは相手の判断として自然に受け止めれば問題ありません。相手に参列を強制するような伝え方にならないよう配慮しましょう。

家族葬に招く人・招かない人への連絡方法

家族葬に招く人・招かない人への連絡方法

呼ぶ・呼ばないが決まったら、次は伝え方です。相手との関係によって、適した方法は変わります。

  • 参列してほしい人には危篤・逝去後すぐに連絡する
  • 参列を辞退する人には葬儀後に連絡する
  • 会社へは代表者を通じて伝える
  • 近所へは事前の一言と葬儀後の挨拶で

一つずつ確認していきましょう。

参列してほしい人には危篤・逝去後すぐに連絡する

参列してほしい人には、危篤の時点、または逝去後できるだけ早いタイミングで連絡します。通夜・葬儀の日時や場所を具体的に伝えることで、相手も参列の準備がしやすくなるためです。

この段階では、葬儀の詳細が決まっていなくても、「追ってご連絡します」と伝えれば問題ありません。電話が基本ですが、相手との関係性によってはメールなどを使うこともあります。

参列を辞退してもらう人への連絡方法

二親等以内の親族、特に兄弟姉妹など血縁の近い人に参列を辞退してもらう場合は、事後報告だけで済ませるのではなく、できるだけ早い段階で連絡することが大切です。事情を説明したうえで、参列を控えてもらいたい旨を伝えるのが望ましいでしょう。

血縁が近いにもかかわらず葬儀がすべて終わってから初めて知らされると、「なぜ呼んでもらえなかったのか」という不満につながりやすく、その後の親族関係に影響することもあります。

三親等以降の親族や普段の付き合いが薄い知人には、葬儀が終わってからの事後報告でも問題ありません。葬儀前に伝えると、相手が参列すべきか迷ったり、弔問に訪れたりして、かえって気を遣わせてしまうこともあります。

葬儀後に連絡する場合は、葬儀終了後1〜2日、遅くとも1週間以内を目安に、家族葬で執りおこなった旨を伝えます。弔問・香典・供花等を辞退するのであれば、それもあわせて伝えましょう。

ただし、三親等以降であっても、生前特に親しくしていた親族や姻族、友人については、近い血縁者と同じように、事前に連絡して事情を説明するという選択肢もあります。

関連記事:家族葬で親戚を呼ばなくてもよい?メリット・デメリットや伝え方の例文を解説

会社へは代表者を通じて伝える

喪主など遺族自身の勤務先には、忌引き休暇の取得を兼ねて、直属の上司や人事・総務担当者へ連絡します。故人が在職中だった場合は、故人の勤務先にも連絡が必要です。

どちらの場合も、まずは窓口となる担当者へ伝え、社内で必要な範囲に周知してもらうとスムーズです。家族葬でおこなうため、職場からの参列や香典、供花を辞退する場合は、その旨も明確に伝えておきましょう。

近所へは事前の一言と葬儀後の挨拶で

近所の人を家族葬に招くかどうかに決まりはありませんが、まったく知らせなくてよいわけではありません。普段付き合いのある家庭には、事前に直接一言伝えておくと丁寧です。

一軒ずつ回るのが難しい場合は、町内会長や自治会長に連絡し、回覧板などで伝えてもらう方法もあります。いずれの場合も、家族葬であることをはっきり伝えるのがポイントです。参列・弔問・香典等を辞退する場合はその旨をあわせて伝えましょう。

葬儀後には、無事に終えた報告を兼ねて挨拶に伺うと、より丁寧な対応になるでしょう。

参列者側のマナー|家族葬に招かれた場合・招かれなかった場合

ここまでは遺族側の視点でしたが、参列する側の対応にも迷いやすいポイントがあります。

  • 家族葬の香典は遺族の意向を優先する
  • 家族葬に招かれなくても遺族が辞退していなければ香典は渡せる
  • 家族葬に呼ばれていないが弔問・参列したい場合の対応

3つの場面について見ていきましょう。

家族葬の香典は遺族の意向を優先する

遺族から香典辞退の意向が伝えられている場合はそれを尊重し、香典は渡さないのがマナーです。遺族が香典を辞退していない場合や、意向が明確でない場合は、香典を持参しましょう。会場で香典辞退を伝えられた場合「せっかく用意したので受け取ってほしい」などと無理に渡すのは控え、辞退の意向を尊重しましょう。

香典袋の書き方など、基本的なマナーは一般葬と変わりません。

家族葬に招かれなくても遺族が辞退していなければ香典は渡せる

家族葬に招かれなかった場合、辞退の意向が明確に伝えられていなければ、後日の弔問時や郵送で渡すという方法もあります。ただし、香典辞退の連絡があった場合はその意向を優先し、無理に渡さない配慮が必要です。

渡すタイミングに迷う場合は、四十九日を過ぎる前を目安にすると、遺族側も対応しやすくなります。郵送する場合は、現金書留を利用し、お悔やみの言葉を添えた手紙を同封すると丁寧な印象になります。

関連記事:香典とは?意味やマナーを徹底解説!金額と香典袋の書き方・入れ方・渡し方

家族葬に呼ばれていないが弔問・参列したい場合の対応

遺族の意向を尊重し、参列を控えることが基本ですが、関係性によっては遺族に連絡して弔問や参列を希望している旨を伝え、意向を確認してもよいでしょう。ただし、葬儀前は準備などで忙しいため、連絡の際は長話をせず、手短に済ませることが大切です。事前に確認せず、直接会場を訪れるのは避けてください。

どうしても最後にお別れをしたい場合は、葬儀後、遺族が落ち着いた頃にあらためて弔問を申し出る方法もあります。

家族葬の参列範囲でよくある質問

ここでは、家族葬の参列範囲についてよく寄せられる疑問に、Q&A形式でお答えします。

  • 呼ばなかった親戚とトラブルにならない?
  • 兄弟姉妹を呼ばないこともある?
  • 子どもだけの家族葬にしてもいい?
  • 香典を辞退しているのに渡されたら?

順に回答します。

呼ばなかった親戚とトラブルにならない?

事前の相談と葬儀後の丁寧な報告を心がけることで、親族間のトラブルを防ぎやすくなります。「なぜ家族葬を選んだのか」「どの範囲まで参列をお願いするのか」を、故人と関係の深い親族へあらかじめ説明しておくとよいでしょう。

特に故人と血縁の近い年長の親族には、可能であれば直接事情を説明しておくと、理解を得やすくなります。葬儀後は、呼ばなかった親族にも速やかに葬儀を終えた旨を報告しましょう。

兄弟姉妹を呼ばないこともある?

故人の兄弟姉妹は二親等にあたる近い親族です。たとえ長年疎遠であったとしても、遺族だけで参列者から外すのではなく、まずは逝去や葬儀について知らせ、参列の意向を確認しておくとよいでしょう。

家族葬の規模や事情から参列者を限定したい場合は、その旨もあわせて伝えます。事前に事情を共有しておくことで、葬儀後に「なぜ知らせてくれなかったのか」といった行き違いが生じるのを防ぎやすくなります。

子どもだけの家族葬にしてもいい?

子どもなど、ごく近しい家族だけで家族葬をおこなうことも可能です。ただし、ほかの近い親族に何も知らせずに葬儀を終えることは、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

特に、故人の兄弟姉妹や親等が近い人には、事前に逝去や葬儀について知らせ、家族のみで執り行いたい事情を伝えたうえで、参列についての意向を確認しておくと安心です。

親等が遠い親戚についても、故人と生前に親しく交流していた場合は事前に連絡することを検討しましょう。一方、普段ほとんど交流がなかった人については、葬儀後に逝去と家族葬を執り行ったことを報告する方法もあります。

香典を辞退しているのに渡されたら?

辞退の意向を伝えていても、香典や供花を持参されることがあります。その場での無理な返却は角が立ちやすいため、いったん感謝を伝えて受け取り、後日お返し(香典返し・お礼状など)で対応するのが一般的です。

受け取った香典に対しては、金額の半額程度を目安に、後日あらためて香典返しを用意するとよいでしょう。

まとめ:家族葬でどこまで呼ぶか迷ったら

家族葬の参列範囲には、絶対的な正解がありません。故人の遺志や生前の関係性、葬儀の規模、予算などを踏まえ、家族で話し合って決めることが大切です。親等や人数はあくまで目安と考え、それぞれの事情に合った参列範囲を検討しましょう。

親族間のトラブルを防ぐためには、参列をお願いしない方への配慮も欠かせません。必要に応じて事前に事情を説明し、葬儀後には無事に終えたことを報告しましょう。

北のお葬式は、札幌市を中心に、旭川市・函館市・北見市など北海道全域の葬儀に対応しています。家族葬の参列範囲に迷ったときはもちろん、親族への伝え方や連絡方法についてもご相談いただけます。対面での相談をご希望の場合は、ご指定の場所へお伺いすることも可能です。家族葬についてお悩みのことがあれば、

無料相談からお気軽にお問い合わせください

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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