こんにちは。
北海道全域対応、札幌市の葬儀社「北のお葬式」です。
葬儀に参列する際、受付で名前を記入する帳面のことを「芳名帳」または「芳名録」といいます。
北海道のお葬式ではあまり使用されることがありませんが、本州などで葬儀に参列する場合は、芳名帳への記帳が必要となります。
芳名帳は、個人で参列するのか、会社関係で参列するのかなどによって記入の仕方が変わってきますので、事前に確認をしておきましょう。
今回は、芳名帳の記入の仕方とあわせて、受付を依頼された場合の対応方法についても解説します。
葬儀の「芳名帳」とは?
芳名帳(ほうめいちょう)とは、葬儀の受付で参列された方全員の住所や名前を記入していただき、香典返しをする際などに使用する名簿です。
芳名録と呼ばれることもあり、葬儀だけでなく結婚式や披露宴などの慶事にも使われます。
葬祭場によって書式や形式が異なる場合があり、近年ではノートタイプのほかに、1枚1枚名前や住所を記入するカードタイプのものもあります。
基本的に住所と名前を記入することは同じですが、参列の状況によって書き方が変わる場合がありますので、それぞれ解説していきます。
葬儀での芳名帳のマナーを確認!書き方やマナー
芳名帳には、氏名や住所を記入しますが、故人との関係性や参列の状況によって書き方も変わってきます。
基本的な記入の際のマナーや参列状況ごとの記入方法について確認していきましょう。
芳名帳記入の際のマナー
葬儀に参列する場合、受付で住所や名前などを記入します。
芳名帳に記入するタイミングとしては、受付で担当の方から促されたあと、簡単な挨拶をしてから記入します。
このときの挨拶は、「このたびはご愁傷さまでした」または「心からお悔やみ申し上げます」と簡潔に行います。
ただし、キリスト教式の葬儀の場合は、死は不幸とは考えていないため、お悔やみの言葉は不要です。
記入する際は、筆ペンやボールペンなどさまざまな筆記用具が用意されていることがあるので、自分が書きやすいものを選びましょう。
芳名帳は、遺族の方が香典返しなどに使うものですので、読みやすい楷書体でしっかり住所と名前を記入しましょう。
続いて、参列した状況による記入の仕方を紹介します。
個人で参列した場合
芳名帳には、基本的には住所と氏名を記入します。
名前や住所は略したりせずに丁寧に記入しましょう。
また、長らくお会いしていない場合などは、旧姓もあわせて記入しておくと良いでしょう。
夫婦や家族で参列した場合
夫婦や家族で参列した場合は、住所を記入したあと、夫の名前をフルネームで書き、縦書きの場合は左横、横書きの場合は下に妻の名前を記入します。
子どもがいる場合も同様に、名前だけを一列使って記入しましょう。
カードタイプの場合は、夫婦それぞれが1枚ずつ書くようにします。
家族で子どもが小さい場合などは、1枚のカードにまとめて記入するケースもあります。
わからないことがあれば受付で確認しましょう。
仕事の関係で参列した場合
仕事関係のつながりで葬儀に参加することもあります。
その場合、個人的に参加する場合は、勤め先の正式名称と所在地、所属する部署などを記入した上で、自分の住所と氏名を書きます。
会社の代表で参列した場合
会社や団体などの代表として参列した場合は、会社の住所、会社名、部署名などを書いたあとに「代表」と記入し、最後に自分の名前を記載します。
会社名や住所など間違うことがないように名刺などを用意しておきましょう。
代理として参列する場合
上司や夫の代理として参列する場合もあるでしょう。
その場合、会社であれば、会社名、部署名の後に上司の役職、名前を記入します。
さらに縦書きならその左側、横書きであれば下に「代理」と書いてから自分の名前を記入します。
また、夫の代理の場合は、夫の名前の左下に「(内)」と記載します。
この場合、自分(妻)の名前は記入しなくてもかまいません。
どちらの場合も、受付に代理で来た旨を伝えると良いでしょう。
香典帳が一緒に用意されている場合は?
受付で芳名帳に記載したあと、香典を受付に渡しますが、このとき香典帳が一緒に用意されている場合があります。
香典帳は、香典を預けた人の情報を記入するものです。
この場合は、芳名帳・香典帳の両方に名前・住所を記入します。
香典帳と芳名帳両方が用意されている場合や、芳名帳がなく香典帳のみの場合もありますが、どちらにせよ、住所と名前を記入すれば問題ありません。
受付を依頼された場合の対応
故人との関係から、遺族側に受付を頼まれることがあります。
受付は、芳名帳や会場の準備、香典返しを渡すなどさまざまな対応をしなければなりません。
当日の流れを事前に確認しておきましょう。
受付は主に誰に頼む?
葬儀の受付は、遺族席に座ることのない、近所の友人、知人、会社の関係者などに頼むことが多かったようですが、現在は葬儀会社が手配したプロのスタッフが受付係を担当するケースも増えています。
人数は、規模にもよりますが2〜3名が必要となるでしょう。
受付を依頼された場合は、遺族の代わりに挨拶をして香典を預かる大切な役割となりますので、喪服を着用し、誠実な対応を心がけましょう。
当日の受付の流れを確認
通夜や葬儀の当日は、開場前に喪主や葬儀会社と流れや対応について確認します。
芳名帳や筆記用具の用意、預かった香典の保管方法、香典返しを渡す手順などを確認しておきましょう。
参列者からのお悔やみの言葉には、「本日はお忙しい中お越しいただきまして、ありがとうございます」などと挨拶します。
香典を受け取る際は、「お預かりします」などと一言告げてから受け取りましょう。
香典は、お金に関わることですので保管場所など葬儀会社によく確認し、確実に喪主に渡せるように注意してください。
その後、「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所のご記入をお願いします」と、芳名帳への記入を促しましょう。
葬儀の受付を依頼された場合のマナーや役割については、こちらのコラムでも詳しく説明しています。
ぜひ参考にしてください。
芳名帳の用意の仕方・処分の仕方
芳名帳は、葬儀会社などが用意してくれる場合がほとんどですが、遺族が用意する場合は、文房具店やネットなどで購入できます。
大きな会場などで多くの参列が予想される場合は、数冊準備をしておきましょう。
芳名帳の保管期間は?
芳名帳は四十九日を過ぎても法要のたびに使用することがありますので、10年ほどは保管しておくと良いでしょう。
芳名帳には、参列された方の個人情報が記載されていますので、取り扱いには十分に注意が必要です。
処分する際は、個人情報が漏れないようにシュレッダーなどを使用するようにしましょう。
まとめ
芳名帳は葬儀の際、参列された方の住所や名前などの情報を記入いただく帳面です。
後日、香典返しを送る際などに利用しますので、遺族の方が読みやすいように記入することが大切です。
記入する内容は名前・住所が基本ですが、個人で参列するか、会社の代表や代理として参列するかによって記入方法が変わってきます。
遺族の方にご迷惑をかけないためにも、記入の仕方を事前に確認しておくことをおすすめします。
当日、もしわからないことがあれば受付の方や、葬儀会社の方に確認して間違いがないように対応しましょう。
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