こんにちは。
北海道全域対応、札幌市の葬儀会社「北のお葬式」の塩谷です。
近年お葬式の費用は内訳が明確になってきましたが、まだまだよくわからないのがお布施の金額です。
菩提寺へ直接聞いてみるのも失礼には当たりませんが、「お気持ちで」と言われてしまうと困ってしまいますよね。
今回はお布施の金額の相場について、詳しくご紹介します。
お布施を渡すときのマナーについても説明しますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
目次
葬式のお布施とは?内訳も知ろう
お布施とは、主に仏式の通夜、葬儀・告別式、法要において読経をしてくれる「僧侶」に渡すお金です。
読経料のほかに、戒名を付けていただいた時の戒名料、僧侶への御車代、御膳代なども含めて「お布施」としてお渡しすることもあります。
そもそも「布施」とは仏教における「施し」のことです。読経の対価・料金ではないので定価はありません。
なぜ僧侶に対してお布施を渡すのか、詳しくはこちらもご覧ください。
お葬式でのお坊さんの役割と必要性!呼ばないのはあり?
葬式のお布施の相場は?全国平均や法要別の費用を紹介!
2022年に発表された「日本消費者協会 葬儀に関するアンケート調査」によると、葬儀のお布施の全国平均金額は42.5万円です。
ただし、お布施の金額は法事・法要、地域などによって大きな差があります。詳しく見ていきましょう。
葬式や法要によるお布施の差
お通夜、葬儀、告別式など、葬式のお布施の相場は15万円~50万円です。
法事・法要のお布施の相場は3〜5万円程度といわれています。法要の中では四十九日法要や一周忌法要のお布施は最も高くなることが多く、三回忌以降の法要は1万円~5万円程度となることが多いです。
その他、納骨時やお盆に僧侶を自宅に呼んで法要を行う際のお布施の相場は下記のようになります。
- 納骨式:1万円~5万円
- 初盆:3万円~5万円
- お盆:5千円~1万円
- お彼岸:3万円~5万円
- お墓の改葬:1万円~5万円
地域によるお布施の差はある?
葬式のお布施の相場は地域によって異なりますが、北海道は他の地域に比べると比較的安い傾向があります。
しかし、お布施の金額に差があるのは地域差というよりも、「戒名料」の違いによる影響が大きいでしょう。
戒名は故人の社会的地位やお寺への貢献度によって位が決まり、宗派や戒名の位号によって戒名料の目安も変わってきます。
戒名料もお布施と同じく金額が決まっているわけではありませんが、実際にはお寺から金額を指定されたり、相場に合わせた金額をお渡しする場合がほとんどです。
戒名料は数万円程度から、場合によっては100万円以上と戒名によって大きく異なり、戒名料の目安が安い順に主な位号を挙げると下記のようになります。
- 信士・信女
- 居士・大姉
- 院信士・院信女
- 院居士・院大姉
戒名については「葬儀における戒名って何?意味や俗名とのちがい」でも詳しくご紹介しています。
葬式のお布施の渡し方のマナーは?書き方も確認
お布施は葬儀会社へ支払う葬儀費用とは別に僧侶へ直接お渡しします。
お布施をお渡しするタイミングは「葬儀が始まる前の挨拶をする時」か「葬儀後お礼の挨拶をする時」のどちらかになります。一般的には葬儀が終わり繰り上げ法要の前後にお渡ししましょう。
法事・法要のお布施も同じで、始まる前か終わった後のご挨拶の時にお渡しします。
お渡しする時は「切手盆」と呼ばれる小さなお盆か袱紗(ふくさ)の上に置いてお渡しするようにしましょう。直接手で持って渡すのはマナー違反になります。
お渡しする際には挨拶も忘れずに。
葬儀の前にお渡しする場合は「本日はよろしくお願いいたします。」と添えてお渡しします。
葬儀後にお渡しする場合は「本日は故人のために供養をしていただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。」と一言添えてお渡ししましょう。
読経をお願いする際にお寺へ連絡するタイミングや内容についてはこちらもご覧ください。
葬儀でお寺に連絡する際の流れや注意点。菩提寺やタイミングについて
お布施の書き方は?
一般的には、奉書紙または白無地の封筒に紙幣を納め、表面に「お布施」もしくは「御布施」と記載し、裏書きには、住所、氏名、金額を記載します。
地域によっては、表書きに氏名を記載するケースもありますので、不安があれば地域の葬儀社に確認すると安心です。
金額は、算用数字ではなく旧字の漢数字を用い、頭に「金」、最後に「也」を記載しましょう。
葬式で菩提寺がない場合は葬儀社から紹介してもらうこともできる
菩提寺(代々先祖の位牌を納めてある寺)がない方や、地元が遠いので新しいお寺とお付き合いをしたい方などは、葬儀社からお寺を紹介をしてもらうこともできます。
葬儀会社からお寺を紹介してもらう場合、お布施の金額も定額制のケースが多く安心です。
お布施をお渡しするタイミングや、直接僧侶に渡すのか葬儀費用に含まれるのかは各葬儀会社へご確認ください。
北のお葬式でも安心の定額制でお寺のご紹介を行っています。
「北のお葬式」の紹介寺院お布施
- 直葬・火葬式・・・3万5,000円
- 一日葬・・・・・・6万5,000円
- 一般葬・・・・・・14万円
※戒名・法名・繰り上げ法要はオプションです。
菩提寺がない、または遠いという場合にはぜひご相談ください。
仏教各宗派のみならず神道、キリスト教などの手配のご相談も承っております。(なお、神教における神宮や教会へ納めるお金を「御礼」「御祭祀料」と称し、こちらにも作法や相場があります。)
まとめ
お布施は読経をしてくれる「僧侶」に渡すお金です。費用ではないので決まった定価はありません。
葬式や法要の種類、地域、戒名の位号によってお布施の相場は大きく異なります。特に戒名の位号による差が大きく、高位の「院居士・院大姉」をつける場合は、戒名料が100万円を超えることもあります。
菩提寺がない場合は葬儀社から紹介してもらうこともできるため、必要に応じて葬儀社に相談してみてください。
お布施を渡す際にはマナーがあります。渡すタイミングは、「葬儀が始まる前の挨拶をする時」か「葬儀後お礼の挨拶をする時」のどちらかが基本。渡す際には、一言挨拶を添えるようにしましょう。
お布施の表書きや裏書きには、「お布施(御布施)」のほか、氏名や住所、金額を記載します。封筒に決まりはないですが、不祝儀袋や白無地の封筒を用意するのが一般的です。
葬式のお布施について、疑問や不明点があれば、ぜひ「北のお葬式」にご相談を。安心の定額制でお寺をご紹介することもできます。
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