1-0.葬儀・葬式

2017.10.11

葬式と六曜(六輝)の関係とは?冠婚葬祭にまつわる「六曜」

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「六曜」の暦を知っていますか?

冠婚葬祭に関わりの深い、古くから伝わる暦です。

今回は六曜の成り立ちや意味、冠婚葬祭の日程と六曜の関係についてご紹介します。

六曜の成り立ちと意味

六曜とは毎日の吉凶を占う暦の一種です。

元々は中国で生まれた占いで、室町時代に日本に伝わり変化したものと言われています。

別名を六輝(ろっき)、ともいいます。

六曜は全部で6種類あり、1日ずつ順番に変わっています。

先勝(せんしょう・さきがち)

「先んずれば勝ち」と、何事においても急ぐ方が吉となる日です。

午前中が吉、午後2時から午後6時までが凶と言われています。

友引(ともびき)

「凶事に友を引く」と言われ、この日に葬儀を行うと「友人が冥途に連れていかれる」として葬儀を避けることが多いです。

元々は「共引」の字が当てられ「勝負事で共に引き分ける」という意味でしたが、現在では「友引」の意味の方が一般的になっています。

朝は吉、昼は凶、午後は大吉とされる日です。

先負(せんぶ・さきまけ)

先勝と対になっている日で、逆に「先んずれば負け」とされています。

勝負事は避けた方が良いと言われています。

午前中は凶、午後は吉となります。

仏滅(ぶつめつ)

「仏も滅する(滅亡する)凶日」という意味を持っていて、祝い事はもちろんのこと何事も控えた方が良い日です。

例外として仏事の執り行いは問題ないとされています。

大安(たいあん、だいあん)

仏滅とは逆に、何をするにも吉日であるとされています。

「大いに安し」という意味を持ち、「大安吉日」の語源ともなっています。

赤口(しゃっこう・せきぐち)

赤から連想される「火」や「血(ケガ)」に気をつけなければならない日です。

祝い事に関しては仏滅以上の大凶とされ、結婚式などは避けるべきとされています。

午前11時~午後1時の2時間以外は凶となっています。

仏事は例外として良しとされ、時間を気にする必要もありません。

六曜を元に冠婚葬祭の日程を考えるなら

六曜は吉凶を占うものなので、ゲン担ぎとして冠婚葬祭の日程に深く関わりがあります

冠婚葬祭の行事をどの六曜の日に行うべきか、またどの日を避けるべきかと言うのは、一般知識として大人の共通認識になっています。

結婚式:◎大安 ×仏滅 ×赤口 △そのほか(時間帯による)

大安に行うのが最も良いです。

大安はすべての時間が吉なので時間帯がいつでも問題ありません。

「万事に凶とする大悪日」である仏滅、「祝事は大凶」である赤口は避けることが多いです。

結婚式場によっては婚礼予約の少ない仏滅、赤口の日に割引サービスを付けているところもあります。

葬式:×友引 〇仏滅 △そのほか

「凶事に友を引く」と言われる友引を避けることがほとんどです。

札幌では友引の日は火葬場がお休みのため、葬儀を行うことはできません。

葬儀と友引の関係については「葬儀に友引が避けられる理由と実際のところどうなの?」の記事でも詳しく説明しています。

仏滅は「仏事はよろしい」と言われ、葬儀を行うのは例外として良しとされています。

大安の日も気にせず行って問題ありません。

法事:〇仏滅

法事は仏滅に行うのが良いとされています。

赤口も「万事に用いない悪日、ただし法事、正午だけは良い」として法事は例外的に良しとされています。

六曜に反する日程にする時は、周りの方とも相談すること

実は六曜は宗教的な意味合いはなく、日本で伝わる神教・仏教の教えとも関係がありません。

六曜をもとに冠婚葬祭の日程を決める宗教的な根拠は特にないのです。

近年では六曜をあまり気にせずに冠婚葬祭を行う方も少しずつ増えています。

仏滅の結婚式や友引の葬式は空いていて予約が取りやすい、割引プランがあるなどお得な場合もあります。

しかし、ご年配の方など六曜を気にされる方が多くいるのも事実です。

冠婚葬祭の行事は当事者だけのものではなく、参加される方にとっても大切な儀式です。

六曜に反した日程になりそうな場合は、一度周囲の方と相談することをおすすめします。

参加される方への配慮を忘れず、誰もが気持ちよく参列できる葬儀や結婚式にしましょう。

まとめ

六曜は中国から伝わった占いが変化してできた暦です。

毎日の吉凶を占い、冠婚葬祭の日程を決めるのに大きく関わっています。

結婚式は仏滅、赤口を避けて大安が良し。

葬儀は友引を避けることがほとんどです。

現在は六曜をあまり気にせずに日程を組む方もいらっしゃいますが、参加される方が気にしてしまう場合もあります。

六曜に反した日程になりそうな場合は、一度周囲の方と相談すると良いでしょう。

お葬式のご相談からお急ぎのご依頼まで「北のお葬式」にお任せください。

24時間365日いつでも対応いたします。

この記事を書いた人

葬祭ディレクター塩谷 未来

私は、『笑顔』で送る葬儀を心がけております。葬儀を、哀しい思い出として終わってほしくありません。大好きだった、大切だった人の最期は涙だけでなく、感謝の気持ちを伝え、『ありがとう、いってらっしゃい』という気持ちで送り出せる葬儀にしたいのです。
時には、私自身もご家族と同じように涙を流すこともあります。でも、その方と過ごしてきた日々には、明るく素敵な思い出も沢山あったのだと思います。その思い出を、最期こそ楽しくて笑いあった日々として思い出していただきたいのです。2日間という短い間ですが、最期のお別れを塩谷という担当者でよかったと思っていただける葬儀になるよう努めてまいります。

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