ご逝去してから四十九日間を「中陰(ちゅういん)」と言い、7日おきのに魔大王による裁きを経て、49日目に極楽浄土へ旅立てるとの教えがあります。7日ごとに法事・法要を行う地域もありますが、現在では「満中陰(まんちゅういん)」と呼ばれる四十九日目に法事・法要を行い、故人様のために追善供養を行うことが多くなっています。

百箇日法要とは故人がお亡くなりになられてから１００日目に行われる法要のことを言います。故人が亡くなって忌明け後の初めての法要で、親族や近親者のみが参列し、自宅の仏前で行うことが一般的です。また百箇日法要は別名を卒哭忌（そっこくき）といい故人が亡くなった時のことを嘆き悲しむのをこれで終わりにするという意味が込められ、それぞれの日常生活に戻る節目の法要になります。

1周忌法要とは故人が亡くなってから満1年目の命日に行われる法要で、家族や親族の他、故人と縁のある友人を招いて法要を営みます。
尚一般的にこの一周忌までが喪に服す期間であり、一周忌を境に喪が明けるとされ、一周忌と三回忌は四十九日法要に次いで大切な法要となります。
年忌法要の回数は、地域の慣習やお寺の考えによって異なりますが、一般には三十三回忌か五十回忌をもって、最後の法要の「弔い上げ(とむらいあげ)」とすることが主流です。

彼岸とは、「彼の岸」つまり「悟り、涅槃の境地」を意味し、サンスクリット語の「パーラミター（波羅蜜多）」が語源になっています。
煩悩と迷いの世界である「此岸」から悟りの世界「彼岸」へ到達するために、「六波羅蜜」の修行を行い、彼岸はその修行をするための期間でもあります。
お彼岸は毎年春と秋に迎える時期で3月の春分の日（3月20日か21日）と9月の秋分の日（9月22日か23日）を中日とする1週間が期間となり、一般的に供養としてお墓参りや仏壇の清掃を行います。
またお盆とは、正式名称を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、故人の霊魂（たましい）があの世と呼ばれている浄土からこの世（現世）に戻ってこられる期間のことを言います。お盆には亡くなった方の精霊をお迎えし、供養をします

開眼供養は、新たに購入したお墓やお仏壇・お位牌に魂を迎え入れるための法要です。「仏壇開き／お墓開き」「魂入れ」「入魂式」「入仏法要」とも呼ばれます。尚、開眼供養は、お仏壇に対して行うものではなく、お仏壇の中に安置されているご本尊や位牌に対して行うものになります。またこの開眼供養は、四十九日法要とあわせて行ったり、お墓の開眼法要はあわせて納骨も行うことが多く、その場合は納骨法要も一緒に執り行います。