北のお葬式ブログ

死期が迫った人の介護や看護を行う「看取り」。以前は単に看病や介護のことを指して使われていた言葉ですが、現在では、終末期にある患者さんに対してどのような処置や介護を行うのか、その方法を表す言葉としても使われるようになりました。
 
今回は看取りについて詳しくご説明します。
 
目次
1.看取りとは?
2.看取りケアの必要性が高まっている背景
3.看取りの場所
4.介護施設での看取り介護内容
5.まとめ

 

 

看取りとは

「看取り」はもともと看病や看護を意味する言葉ですが、近年では、死が近づいている人を看病、看護することを指して使われることが多くなっています。
 
また、回復の見込みがない人に人工栄養や人工呼吸などの延命治療を行わず、自然の流れにまかせて、亡くなるまでの最期の時間を見守ることを看取りと呼ぶ場合もあります。
 
自然の流れにまかせると言っても何もせずに放置するということではなく、医師の指示に従って患者さんの苦痛を和らげるための疼痛緩和ケアなどを行いながら、人としての尊厳を保った状態で最後を迎えることができるように、身体の清潔を保つためのケアや栄養・水分補給の補助、排泄ケアなどの介護を行います。
 
この記事では、患者さんが人としての尊厳を保った状態で最後を迎えるために行われる看取りについてご説明します。

 


ターミナルケアとの違い

ターミナルケア(終末期医療)は人生の終末期に行う医療ケアや介護を指します。医療ケアと言っても延命を目的とした医療行為を施すわけではなく、痛みや苦痛を緩和しながら、残された時間をできるだけ平穏に過ごせるように、点滴や酸素吸入などの医療ケアを行います。ですから、医療ケアを行うという点において看取りとは異なりますが、疼痛緩和ケアや清拭、床ずれの予防や手当など、看取りで行われるケアと同様のケアも含まれるため、看取りと共通する点も少なくありません。

 


緩和ケアとの違い

緩和ケアと聞くと、末期癌の患者さんがモルヒネ等の医療用麻薬を使って痛みを緩和するケアを想像する人も少なくないと思います。ですが、緩和ケアはそのような病状の人だけが受けるケアではありません。緩和ケアは心と体の苦痛を緩和するためのケアですから、早期から受けることが可能ですし、近年では早期から緩和ケアを受けることで、QOL(生活の質)が高まると考えられるようになりました。
 
また、緩和ケアは患者さんの心と体の苦痛に対するケアのみにとどまらず、ご家族の心の苦痛に対するケアも行われます。
 
以上が看取り、ターミナルケア(終末期医療)、緩和ケアの違いです。
 
ところで、近年では看取りケアの必要性が高まっていますが、それはどのような要因によるのでしょうか。次項では緩和ケアの必要性が高まっている理由や、それに伴う問題点についてご説明します。
 

看取りケアの必要性が高まっている背景

現在の日本では看取りケアの必要性が高まっていますが、なぜそのような状況になっているのでしょうか。ここでは、その要因としてあげられる日本人の意識の変化と社会的背景についてご説明します。
 
かつての日本では、回復の見込みがない患者さんに対しても延命治療が行われるケースが多くありました。人工栄養の補給や呼吸の補助などを目的として、身体中にチューブやセンサーを取り付けられた状態を「スパゲティ症候群」と呼ぶことがありますが、そのような状態で延命される親や親族を見て、自分自身の死や家族の死に際して、そのような治療を望まないという人が増えてきました。延命を望まず看取りを希望する人が増えていることが、看取りケアの必要性が高まっている要因となっています。
 
このように日本人の意識が変化したことに加えて、現在の日本の社会的背景も看取りケアの必要性が高まっている要因となっています。
 
看取りケアの必要性が高まっている社会的背景としてあげられるのは、高齢化の影響による「多死社会の到来」です。「多死社会」とは、人口の多くを占めている高齢者が寿命を迎えるタイミングに死亡者数が増加するのに対して出生者数は増えず、人口が減っていくことを指します。
 
多死社会の訪れは医療財政を逼迫させるとともに、病床の不足を招くと考えられています。1950年代には8割の人が自宅で亡くなっていて、そのような状況であれば病床不足を危惧する必要は無いのかもしれませんが、現在の日本では8割の人が医療施設で亡くなっているため、この状況のまま多死社会を迎えることにより、看取り場所が不足することが予想されます。
 
看取り場所を確保するためには、自宅や介護施設で看取りケアを行いやすい環境を整える必要があると言えるでしょう。看取りケアを行う環境を整えることで、病院以外の場所で最後の時間を迎えるという選択が容易となり、結果的に病床不足解消につながると考えられます。
 
延命を希望する人は延命治療を受け、希望しない人は自然な形で死を受け入れるという選択ができる。そんな状況を実現するためには、看取りケアが広く普及することが必要不可欠と言えるでしょう。
 
次項では、病院・自宅・介護施設それぞれの場所で行われている看取りの現状についてご紹介します。

 

看取りの場所

現在の日本で看取りが行われる主な場所は、病院、自宅、介護施設です。それぞれの場所でどのように看取りが行われるのかご説明します。
 

病院での看取り

前述したように、日本では約8割の人が病院で亡くなっていますが、病院で亡くなる場合、日常のケアが主軸となる「看取り」よりも、点滴や酸素吸入などの医療ケアが施される「ターミナルケア」が行われることが多いようです。
 
在宅での看取り

住み慣れた自宅で家族に囲まれながら最期の時を過ごすことを希望する人は多いと思いますが、実際に自宅で亡くなる人は全体の13%ほどでした。コロナ禍の現在、入院患者との面会が制限されている病院が多く、入院してしまうと最期の時間を家族や友人と過ごすことが叶わないことから、在宅での看取りは増加傾向にあるようです。
 
在宅での看取りは、家族とケアマネージャー、医師、看護師、ホームヘルパー等が連携を取りながら行います。患者さんの病状によりますが、車椅子や介護ベッド、ポータブルトイレが必要となる場合もあります。
 
介護施設での看取り

介護施設で亡くなる方は10%程度で病院や在宅よりも低い数値となっていますが、年々増加傾向にあるようです。
 
一部、看取りを行わない施設もありますが、多くの介護施設では看取りを行っています。中でも介護療養型医療施設(重度の要介護者に対して医療処置とリハビリを提供する施設)では、80%以上が看取りに対応しています。
 
現在、介護施設で行われる看取りは少ない状況ですが、看取りケアを希望する人が増加するにともない、介護施設での看取りも増加していくことが予想されます。次項では介護施設で行われる看取りについて詳しくご紹介します。
 

介護施設での看取り介護内容

介護施設での看取りは増加傾向にありますが、どのような流れで、どのような介護が行われるのでしょうか。ここでは、介護施設で行われる看取りケアと、「看取り介護加算」の算定要件についてご説明します。
 

看取り介護加算について

看取り介護加算は、条件を満たした特別養護老人ホーム、グループホーム、有料老人ホームが報酬を算定することが可能です。看取り介護加算を算定するためには、以下の条件を満たす必要があります。
 
・当該施設の看護職員、病院、診療所、指定訪問看護ステーションのいずれかの看護職員と連携し、24時間連絡可能な体制があること。
・看取りの指針を定め、施設入所の際に入所者とご家族にその指針についての説明を行い、同意を得ていること。
・医師、看護師、介護職員などが当該施設における看取りについての協議を行い、指針について適宜見直すこと。
・看取りに関する職員研修を実施すること。
・看取りケアの際には個室などを利用できるよう配慮すること。
 
 

看取り介護の流れ

介護施設入所から逝去までは、一般的に以下のように経過します。
 
・施設に入所後、生活に慣れるにしたがって心身ともに安定していく。
・安定した状態が維持される。
・持病の悪化などで体調に変化が起きた場合、医療ケアによる回復が望めるのか、望めないのかを判断する。
・医療ケアによって回復しない場合や回復の見込みがない場合、体調が低下し、今までの生活が難しくなる。
・死期がせまり、看取り介護が行われる。
 
 

利用者に対して必要な支援

看取り介護では身体的なケアと精神的なケアが必要となります。ここでは主に行われる身体的なケアと精神的なケアについてご紹介します。
 

主な身体的ケア

本人の意向に合わせた栄養や水分の補給
看取り介護では無理な栄養補給、水分補給は行いません。本人が食べたい時、飲みたい時に、食べたい分、飲みたい分を補給します。できるだけ自然の流れにまかせて最期の時間を見守る看取りにおいて、本人の意思に反した栄養補給や水分補給は必要とされていません。
体調に合わせた入浴・清拭・口腔ケア
看取り期にある利用者にとって入浴は負担がかかる場合もありますが、入浴が可能でそれを楽しみにしている利用者には、短時間でも入浴ケアを行う場合があります。入浴が難しければ清拭を行い、身体の清潔を保ちます。
排泄ケア
排泄ケアは看取り介護の中でも非常にデリケートな分野です。可能な限り利用者の希望を尊重しながらケアを行うことが理想的と言えるでしょう。身体の状態を把握するために、排泄物の量や色の観察も行います。
苦痛の緩和
利用者の身体状況に合わせて、できるだけ楽な体位をとれるよう工夫します。寝たきりの状態になると床ずれができやすくなるため、定期的な体位変換を行う、保湿剤を使用するなどして予防に努めます。床ずれができてしまった場合、適切なケアを行う必要があります。
 
 

主な精神的ケア

声かけなどによるコミュニケーション
聴覚は最後まで機能すると言われているため、会話や意思表示が可能な利用者とコミュニケーションをはかるだけでなく、意思表示が難しくなった人にも声かけを行うことで、精神的なケアとなります。
体をさするなどのスキンシップ
手を握ったり体をさすったりすることで、「オキシトシン」というホルモンが分泌される場合があります。オキシトシンには不安を和らげたり、ストレスを緩和したりといった効果があると言われているため、死が目前にせまり心が不安定になりがちな終末期の人に対して行うことで、精神的な苦痛を軽減できる可能性があります。
 
 

ご家族に対しての支援

看取りケアを受ける利用者本人だけでなく、利用者の家族も支援を必要としている場合が多くあります。施設から家族へしっかりと情報共有を行い、家族が抱える不安や心配事を軽減するよう努める必要があります。
 

まとめ

「看取り」は、回復の見込みがない人に人工栄養や人工呼吸などの延命治療を行わず、人としての尊厳を保った状態で最後を迎えられるように介護を行うことを指します。
 
今後到来すると言われている「多死社会」において看取り場所の不足が予想されることや、日本人の死に対する意識が変化した影響から、現在の日本では看取りケアの必要性が高まっています。
 
看取りケアでは、本人の意向に合わせた栄養や水分の補給、体調に合わせた入浴や清拭、排泄のケアといった身体的なケアと併せて、声かけなどによるコミュニケーション、スキンシップなどの精神的なケアを行う必要があります。

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